楽天証券、SPDRポートフォリオETFを含むETF18銘柄の取り扱いを開始
インターネット専業証券(ネット証券)を中心に取り扱いが広がるステート・ストリート・グローバル・アドバイザーズの「SPDRポートフォリオETF」シリーズですが、先行するマネックス証券に続いて、楽天証券も2018年7月20日(金)現地約定分から取り扱いをはじめたことを発表しました。
資産運用の核になることが期待されている超低コストETFシリーズの魅力と、楽天証券でのETFを含む海外株式の購入方法を見てみましょう。
低コストが魅力のSPDRポートフォリオETF
今回、楽天証券が取り扱いを開始するのは、2017年10月にステート・ストリート・グローバル・アドバイザーズ(SSGA)が立ち上げた「SPDR ポートフォリオETFシリーズ」14銘柄と、その他のETF4銘柄です。
アメリカではじめての上場投資信託(ETF)として上場されたSPDR® S&P500® ETF(ティッカー:SPDR)を運用するSSGAですが、ETF運用では幅広いアセットに投資するiシェアーズのブラックロックや、極めて低いコストが魅力のバンガードETFと比べると一歩劣るものがありました。
「SPDR ポートフォリオETFシリーズ」ではコスト面の見直しを進めることで、それぞれの資産(アセット)クラスのETFの中でも総経費率がもっとも低く設定されている点が特徴。運用残高は急速に拡大し、15銘柄を数えるSPDR ポートフォリオETFシリーズの運用残高は、運用開始から1年足らずの2018年6月時点で260億ドル(約2兆9,000億円)と、急速に普及しているETFです。
楽天証券が新たに取り扱いをはじめるETF18銘柄の特徴
銘柄名 | ティッカーシンボル | 資産クラス | 連動指数 | 主要投資対象国・地域 | 総経費率 |
---|---|---|---|---|---|
SPDR® ポートフォリオ米国トータル・ストック・マーケットETF | SPTM | 株式 | SSGAトータル・ストック・マーケット指数 | アメリカ | 0.03% |
SPDR® ポートフォリオ米国大型株式ETF | SPLG | 株式 | SSGA大型株式指数 | アメリカ | 0.03% |
SPDR® ポートフォリオ米国中型株式ETF | SPMD | 株式 | S&P 1000® 指数 | アメリカ | 0.05% |
SPDR® ポートフォリオ米国小型株式ETF | SPSM | 株式 | SSGA小型株式指数 | アメリカ | 0.05% |
SPDR® ポートフォリオS&P 500® グロース株式ETF | SPYG | 株式 | S&P 500® グロース指数 | アメリカ | 0.04% |
SPDR® ポートフォリオS&P 500® バリュー株式ETF | SPYV | 株式 | S&P 500® バリュー指数 | アメリカ | 0.04% |
SPDR® ポートフォリオS&P 500® 高配当株式ETF | SPYD | 株式 | S&P 500® 高配当指数 | アメリカ | 0.07% |
SPDR® ポートフォリオ先進国株式(除くアメリカ)ETF | SPDW | 株式 | S&P® 先進国(除くアメリカ)BMI指数 | グローバル先進国(除くアメリカ | 0.04% |
SPDR® ポートフォリオ米国総合債券ETF | SPAB | 債券 | ブルームバーグ・バークレイズUSアグリゲート指数 | アメリカ | 0.04% |
SPDR® ポートフォリオ米国短期社債ETF | SPSB | 債券 | ブルームバーグ・バークレイズアメリカ社債1-3年指数 | アメリカ | 0.07% |
SPDR® ポートフォリオ米国中期社債ETF | SPIB | 債券 | ブルームバーグ・バークレイズアメリカ社債中期指数 | アメリカ | 0.07% |
SPDR® ポートフォリオ米国長期社債ETF | SPLB | 債券 | ブルームバーグ・バークレイズアメリカ社債長期指数 | アメリカ | 0.07% |
SPDR® ポートフォリオ米国短期国債ETF | SPTS | 債券 | ブルームバーグ・バークレイズアメリカ国債1-3年指数 | アメリカ | 0.06% |
SPDR® ポートフォリオ米国長期国債ETF | SPTL | 債券 | ブルームバーグ・バークレイズアメリカ国債長期指数 | アメリカ | 0.06% |
SPDR® ユーロ・ストックス50® ETF | FEZ | 株式 | ユーロ・ストックス50®指数 | ユーロ圏 | 0.29% |
SPDR® ブルームバーグ・バークレイズ短期ハイ・イールド債券ETF | SJNK | 債券 | ブルームバーグ・バークレイズアメリカハイ・イールド・350mnキャッシュペイ0-5年・2%キャップド指数 | アメリカ | 0.40% |
SPDR® ブルームバーグ・バークレイズ世界国債(除くアメリカ)ETF | BWX | 債券 | ブルームバーグ・バークレイズ・グローバル国債(除くアメリカ)キャップド指数 | グローバル(除くアメリカ | 0.50% |
SPDR® ダブルライン・トータル・リターン・タクティカルETF | TOTL | 債券 | ブルームバーグ・バークレイズUSアグリゲート指数 | アメリカ※アクティブ運用 | 0.55% |
楽天証券での海外株式の投資方法
為替取引をおこなう
円から米ドルへの為替取引をして、「米ドル預かり金」が資産残高に反映されれば、ETFを含む米国株式の発注が可能となります。為替取引はログイン後のウェブまたはマーケットスピードからになります。
楽天証券への米ドルの振り込み
口座開設をしている銀行の「外貨預金口座(銀行の米ドル預金口座)」から、楽天証券指定の銀行口座へ振り込みをすることでも取引をはじめることができます。ただし、この方法では「外国送金依頼書兼告知書」の作成が必要となるため、送金手続きは銀行窓口に限られます。
米ドル建てのマネー・マネジメント・ファンド(MMF)を保有する
もっとも簡単な方法としては、楽天証券で米ドル建てのマネー・マネジメント・ファンド(MMF)を購入することです。米国株式の買い注文の約定時に保有している米ドルMMFが自動換金されるので、為替取引や米ドルの振り込みといった手間がかからないのがこの方法の魅力です。
ただし、楽天証券で取り扱いのある2つの米ドル建てMMFのうち、日興USドルMMFは米国株式の直接買付・受取(外貨決済)に対応していないので注意が必要です。
まとめ
マネックス証券に続いて楽天証券でも取り扱いがはじまったSPDR ポートフォリオETFシリーズは、さまざまな資産(アセット)に手軽に投資できる豊富なラインナップと、先行する他社ETFよりも低いコストが魅力です。
マネックス証券に続いて楽天証券でも取り扱いがはじまり、国内でも徐々に普及しているSPDRポートフォリオETFは、資産運用の選択肢として見逃せない選択肢と言えるでしょう。
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