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東京証券取引所・マザーズ午後相場概況【2016年12月20日】

地政学リスクで円高 IPO銘柄に注目

ロシアの駐トルコ大使狙撃事件を受け、米国債が買われ高配当株が上昇し、NYダウは39ドル高の19,883ドルと反発した。ただ、地政学リスクの台頭で低リスク通貨の円が買われ、東京株式市場はさえないスタートが予想される。海外投資家がクリスマス休暇を取り始め、昨日の東証1部出来高が減少し、値動きの軽いIPO銘柄に短期資金が向かった。昨日ジャスダック市場に新規上場した日本モーゲージサービス(7192)と先週マザーズに新規上場したシンシア(7782)およびMSジャパン(6539)がストップ高となり、本日マザーズ市場に新規公開するリネットジャパン(3556)も注目されそうだ。

東証寄り付き

日経平均は34円安 金融関連と輸出関連がさえず

寄り付きの日経平均は34円安の19,356円。メガバンクが続落、野村HD(8604)が4日続落し、円高警戒観から為替感応度が高い川崎重工(7012)やヤマハ発動機(7272)が安く、トヨタ(7203)もさえない。東証が特設注意市場銘柄の指定を継続すると昨日発表した東芝(6502)が売られている。一方、任天堂(7974)が6営業日ぶりに反発し、買い戻しが先行するSMC(6273)は4日続伸。セブン&アイ(3382)やアステラス製薬(4503)、アサヒグループ(2502)といった内需系が小幅高になっている。

東証10時

日経平均はプラス圏に浮上 ソフトバンクが反発

続落スタートの日経平均は一時プラスゾーンに切り返した。ソフトバンク(9984)が4日ぶりに反発し、塩野義製薬(4507)は米社と戦略的事業提携を行うと19日に発表した塩野義(4507)が上昇。東京エレクトロン(8035)が6日続伸と堅調に推移。反面、メガバンクが寄付きから一段安となり、ロシア関連の三井物産(8031)が売られた。マツダ(7261)など自動車関連も円高が警戒され引き続き軟調と売買代金上位は高安マチマチ。一方、ジャスダック平均は4日続伸で連日の年初来高値更新。IPOの李ネットジャパン(3556)は買い気配で推移。

東証前引け

日経平均は小動き 売買代金細る

日経平均 前日比5.23円安の19,386.37円

TOPIX  前日比3.22ポイント安の1,545.84ポイント

前引けの日経平均は5円安の19,386円。続落で始まった日経平均は一時プラスゾーンに引き戻した後、前日終値を挟んでの小幅な動きに終始している。為替が小動きとなる中、売り一巡後は、前場の東証1部の売買代金が1兆円を割り込むなど日銀の金融政策決定会合の結果発表を控え、様子見ムードが強まった。メガバンクが続落となり、野村HD(8604)は4日続落。為替への警戒からマツダ(7261)など自動車株も軟調。一方、ソフトバンク(9984)が4日ぶりに反発し、SMC(6273)は買戻しにより4日続伸。東証1部の値上り・値下がり銘柄数はほぼ拮抗した。ジャスダック平均は4日続伸、マザーズ指数は5日ぶりに反発。この日IPOのリネットジャパンは買い気配。

東証後場寄り

日銀が景気判断を上方修正し日経平均は小幅高

後場の日経平均は23円高と小幅高の始まり。日銀が金融政策の現状維持を決め、景気判断については「輸出・生産面に鈍さがみられる」としていたものを、「輸出は持ち直している」「鉱工業生産は持ち直している」に上方修正したことが好感されたようだ。日経平均寄与度の高いファーストリテイリング(9983)が小幅高となり、ニトリ(9843)やローソン(2651)などが堅調となっている。一方、メガバンクは続落のままで推移し、金融セクターの下落によりTOPIXは小幅安となっている。

東証2時

日経平均107円高と上げ幅拡大 JR東日本など高い

後場の日経平均は107円高の19,499円と上げ幅を拡大。日銀金融政策決定会合で金融政策が現状維持とされたため、日米金利差拡大による円安傾向が好感された。NTT(9432)、JR東日本(9020)やイオン(8267)、三井不動産(8801)といった内需系大型株が堅調となっている。ソフトバンク(9984)が動意づいていることも特徴。一方、三菱UFJFG(8306)などメガバンクは安く、東京電力(9501)が軟調となっている。マザーズに新規上場したリネットジャパン(3556)は公開価格1,830円に対して初値が3,530円となり、その後3,990円まで上昇したものの利食い売りに押され3,300円に下落した。

東証大引け

日経平均は朝安跳ね返し102円高と反発 主要指数は軒並み高

大引けの日経平均は102円高の19,494円。円高を受け続落で始まり、売り一巡後の後場は上げ幅を拡大した。上昇に転じた要因は、日銀の金融政策が現状維持となり、日米金利差拡大の意識から為替が円安に向かったことが好感された。任天堂(7974)が6日ぶりに反発し、日経平均寄与度の高いソフトバンク(9984)とファーストリテイリング(9983)も買われた。東京エレクトロン(8035)は6日続伸となり、Vテクノロジー(7717)は受注発表で急騰。一方、メガバンクは続落となり、マツダ(7261)など自動車株はさえなかった。TOPIX、JPX400指数も反発し、ジャスダック平均は4日続伸で年初来高値更新、マザーズ指数も5日ぶりに反発。IPO銘柄のリネットジャパン(3556)は好スタート後に売られ、終値は初値を下回った。

おわりに

日経平均19,500円 ソフトバンク急騰

日経平均 前日比102.93円高の19,494.53円

TOPIX  前日比3.30ポイント高の1,552.36ポイント

日銀の金融政策決定会合で金融緩和の現状維持が明らかになり、後場の日経平均は上値追いの展開に転じて19,500円に突っ掛けた。取引時間中の19,500円回復は12月18日以来。あくまでも心理的な節目の一つだが「ますます日経平均2万円回復を意識させる現象」とされた。注目されたのがソフトバンク(9984)の動き。7800円近辺にあった株価は後場の13時30分から急騰し14時前に205円高の8027円と一段高になり、3営業日ぶりに8000円台に返り咲いた。その後はもみあったが、急騰の材料は藪の中。米衛星ベンチャーへの出資は朝からわかっていた材料であり、この動きは説明できない。日経平均に先行してTOPIXが上昇を開始しており、一部では「JPX400型もしくはTOPIX型のインデックス買いが流入」と観測されていた。実際、非225種、JPX400指数採用の値がさ株であるヒロセ電機(6806)が同時間帯に一段高して1月の年初来高値14,620円を更新している。ファーストリテイリング(9983)、コナミ(9766)などの値がさ株が同様な動きを示している。「海外機関投資の買い」の説もあるが、いずれにせよ出来高減少の中でアクティブな資金流入があったことは確かだ。

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