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日経平均は小反落 郵政上げてリクルート下げる【2017年9月29日】

2017年9月29日東証相場概況

日経平均は小幅安。後場に入り、一時プラスの盤があったものの、上値が重い展開となった。NYダウは小幅続伸したものの円安の進行が一服したことから、全般は方向感を失った形。民進党の希望の党への合流といった政界再編の動きも不透明要因として意識された。東証1部の値下がり銘柄数は1000銘柄を超え、週末を控えた換金売りが優勢の展開となるなか、朝方発表の8月鉱工業生産指数速報が市場予想を上回るなど良好なファンダメンタルズが支え要因として働いた。

日経平均に来週から採用される日本郵政(6178)とリクルートHD(6098)が売買代金トップと2位。日本郵政は大引け間際に買われてプラス、リクルートは対照的に引け際に値を下げた。任天堂(7974)、トヨタ(7203)、ソフトバンク(9984)が小安く、ニトリ(9843)、ヤマトHD(9064)が売られた。メガバンクは高安マチマチ。一方、ノーベル賞関連の小野薬品(4528)、アイフォーン関連のアルプス電気(6770)が買われて高い。ソニー(6758)もしっかりだが、任天堂(7974)は3日ぶりに一服。2部では後場の場中に増額を発表したトーヨーアサノ(5271)がストップ高。FDK(6955)は反落。

ジャスダック平均とマザーズ指数は強含みで推移。ジャスダックでは量子コンピュータ関連のYKT(2693)とユビキタス(3858)が賑わい上昇、電子部品のシライ電子(6658)がストップ高に急伸した。先駆したエヌエフ回路設計(6864)、日本ラッド(4736)は一ブク。マザーズではPKSHA(3993)が引続き買われて高く、GNI(2160)が反発、大泉製作所(6618)が3日続伸で年初来高値を更新した。

この日、新規上場した3銘柄は明暗を分けた。マザーズ上場のマネーフォワード(3994)は後場に公開価格1550円に対して約93%高い初値3000円をつけた後、一時3275円まで買い進まれ、大引けにかけては上げ幅を縮めた。同じくマザーズ上場で、監視カメラ、車載カメラ向け半導体の開発メーカーで本社を米国に置くテックポイント(6697)は公開価格650円に対して約65%高い初値1072円で前場にデビュー。後場は1372円買い気配で推移した。順調な初値形成となった2銘柄に対して、海外における日本食、アジア食品・食材の輸入、卸売りを展開し、直接1部上場の西本Wismettac(9260)は、初値4465円と公開価格4750円割れでスタート。その後も4400円を挟んでの売り買いが交錯した。

注目銘柄動向

元気寿司(9828)

東証1部
2665円+103円

元気寿司(9828)が高い。29日付日本経済新聞が業界トップのスシローグローバル(3563)との経営統合を固めたと報じたことがサプライズ材料に。報道では、元気寿司の親会社である食糧商社の神明がスシローの株式3割超を保有し、経営統合の形態や時期を今後詰めるという。スシローも高く4月の年初来高値を更新した。回転寿司業界は売上高規模で、「あきんどスシロー」のスシローグローバル、「くら寿司」のくらコーポレーション(2695)、「はま寿司」のゼンショー(7550)、「かっぱ寿司」のカッパ・クリエイト(7421)、元気寿司の順。元気寿司はかつてコロワイド(7616)の子会社となったカッパ・クリエイトと経営統合を検討(その後に破棄)した経緯がある。スシローを大手取引先に持つシステム会社のアルファクス・フード・システム(3814)も一段高。

インテリジェントウェイブ(4847)

ジャスダック
797円+100円

インテリジェントウェイブ(4847)がストップ高。28日大引け後に、自社で販売提供しているイスラエル社製サイバーセキュリティー対策ソリューションが、国内大手金融機関に全社導入になったと発表したこが手掛かり。同製品の国内大手企業への大規模導入は初のケースとして業績への寄与が期待されている。なお、具体的な納入先名や納入金額は非開示。なお、同社は10月11日から開催される「サイバーセキュリティワールド2017」にも出展する。

ジーテクト(5970)

東証1部
2324円+23円

ジーテクト(5970)が続伸し、1月4日の大発会でつけた年初来高値2320円を更新した。ハイブリッド車向けケースでの実績を生かして電気自動車に搭載するバッテリー用金属ケースの開発に着手し2020年を目処に量産化するという前週始めの材料が蒸し返されている。旧社名は菊地プレス。

主要株価指数

大引け 前日比
日経平均(円) 20,356.28 -6.83
東証株価指数(TOPIX)(ポイント) 1,674.75 -1.42
マザーズ(ポイント) 1,093.10 +13.98
ジャスダック平均(円) 3,593.10 +15.99

ランキング情報

東証1部株価上昇率トップ5(株価単位は円、出来高は株)

順位 銘柄 コード 株価 前日比(円) 出来高(1000株)
1 バリューコマース 2491 836 +106 2,160.6
2 サンヨーホームズ 1420 900 +110 1,935.1
3 石川製作所 6208 2990 +292 3,098.0
4 北沢産業 9930 231 +16 5,060.1
5 イソライト工業 5358 914 +74 1,382.7

東証1部株価下落率トップ5(株価単位は円、出来高は株)

順位 銘柄 コード 株価 前日比(円) 出来高(1000株)
1 バリューHR 6078 4295 -365 50.4
2 クロップス 9428 1431 -106 259.0
3 ヤマトホールディングス 9064 2271.5 -167.5 7,511.2
4 ハイデイ日高 7611 3130 -230 342.7
5 小糸製作所 7276 7060 -490 1,199.7

東証1部売買代金トップ5

順位 銘柄 コード 売買代金(百万円)
1 日本郵政 6178 278,696
2 リクルーとホールディングス 6098 181,215
3 任天堂 7974 66,781
4 三菱UFJFG 8306 46,461
5 ソフトバンク 9984 39,712

おわりに:懐深いテーマ性「EV」

29日の閣議終了後の記者会見で世耕経済産業大臣が、トヨタ(7203)、マツダ(7261)、デンソー(6901)の新会社設立を受けて、国としても次世代の自動車の開発や普及を支援することがNHKニュースで伝えられた。また、イギリスのLCC(格安航空会社)が10年以内に180人乗りの「電気旅客機」導入を目指すと発表したことを、やはりNHKが報じている。この日ホンダ(7267)が発表した、10月25日からの東京モーターショーの出展概要でも、世界初公開となる「Honda Sports EV Concept(ホンダ・スポーツ・イーブイ・コンセプト)」をはじめとする電動化モデルとAI(人口知能)が中心となっている。核シェルター販売のサンヨーホームズ(1420)が動意づくなど、物色テーマは循環しているが、「EV・バッテリー関連」の懐は他のテーマよりもかなり深そうだ。

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