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核実験ショックで全面安 日経平均は179円安【2017年9月4日】

2017年9月4日東証相場概況

3日に生じた北朝鮮による昨年9月9日以来約1年ぶり6回目となる核実験を受けて、日経平均は反落。109円台に入った円高と、休み中にシカゴ日経225先物が時間外で一時19440円まで下げたことを嫌気した。日経平均は前週末比75.51円安と小幅安で寄付いたものの、北朝鮮情勢を巡る報道が増えるに従って不安感が増して下げ幅を広げた。東証1部は値下がり銘柄数が1800名柄を超え全面安。メガバンク、トヨタ(7203)など売買代金上位銘柄が軒並安となるなか、個人投資家の保有率が高いソフトバンク(9984)とKLab(3656)の下げが目立つ。セブン&アイ(3382)、東急(9005)、ドコモ(9437)などが年初来安値を更新している。

一方、買い戻しが先行するSOMPOホールディングス(8630)が4日続伸。低位思惑株のエコナック(3521)や防衛関連の石川製作所(6208)が逆行高。個別では自社株買い発表の内田洋行(8057)、防衛関連の石川製作所(6208)の上げが目立つ。2部ではリチウムイオン電池関連のFDK(6955)、バイオのDNAチップ研究所(2397)が出来高を伴って高い。

日経平均が下げ幅を広げたことに寄って、ジャスダック指数とマザーズ指数ともに反落。とくにジャスダック平均は10日ぶりの反落。前週人気の明豊エンター(8927)やラクオリア創薬(4579)などが売られた。マザーズではそーせい(4565)、UUUM(4565)など売買代金上位銘柄が換金売りに押されて安い。なかで、ビットコイン関連のメタップス(6172)、業績好調の総医研ホールディングス(2385)が散発高。

注目銘柄動向

内田洋行 (8057)

東証1部
3310円+350円

内田洋行 (8057)が急騰し、東証1部値上がり率ランキングトップに登場した。1日大引け後に発行済み株式数の3.97%に当たる40万株、10億円を上限に自社株買いを実施すると発表したことを好感。買い付け期間は9月12日から来年3月11日。相場の波乱期、下落時における自社株買いの発表は株価インパクトが大きい。また、2017年7月期決算を発表。2017年7月期は増収減益だったが、今期は増収増益を目指すとしたところも買い安心感に繋がった。

総医研ホールディングス(2385)

マザーズ
556円+80円

総医研ホールディングス(2385)が5日続伸し、連日の年初来高値更新。ストップ高で大引けた。前6月期i44%営業化粧品とイミダペプチドが好調で今期業績はさらなる上乗せが期待されている。増益で10期ぶりに復配、今6月期も51%営業増益見込みと業績好調の低位株として人気が継続。化粧品とイミダペプチドが好調で今期業績はさらなる上乗せが期待されている。

技研興業(9764)

東証2部
240円+50円

道路法面工事などを手掛ける技研興業(9764)が高寄り後、ストップ高。北朝鮮が核兵器を使用した「電磁バルス」攻撃に言及したとされ、放射線遮蔽ボード、電波暗室などテクノシールド事業を展開する同社に思惑買いが集まった。これまで買われていない新たな防衛関連としてクローズアップされている。なお、福証単独上場の第一交通産業(9035)はベンチャー支援事業として放射線遮蔽コンテナ・塗料・防護服を手掛ける第一ベクレルコントロールをグループに持つがこちらは小安い。

主要株価指数

大引け 前日比
日経平均(円) 19,508.25 -183.22
東証株価指数(TOPIX)(ポイント) 1,603.55 -16.04
マザーズ(ポイント) 1,075.46 -32.36
ジャスダック平均(円) 3,418.74 -34.74

ランキング情報

東証1部株価上昇率トップ5(株価単位は円、出来高は株)

順位 銘柄 コード 株価 前日比(円) 出来高(1000株)
1 内田洋行 8057 3310 +350 204.7
2 システナ 2317 2863 +210 503.7
3 エコナックHD 3521 106 +7 159,922.0
4 石川製作所 6208 1709 +92 5,055.6
5 ノーリツ鋼機 7744 1395 +73 974.2

東証1部株価下落率トップ5(株価単位は円、出来高は株)

順位 銘柄 コード 株価 前日比(円) 出来高(1000株)
1 キムラタン 8107 6 -1 50,085.0
2 メディカル・データ 3902 2205 -310 482.1
3 アクリーティブ 8423 428 -38 449.5
4 トーセ 4728 2095 -180 339.9
5 TYK 5363 352 -30 1,032.7

東証1部売買代金トップ5

順位 銘柄 コード 売買代金(百万円)
1 任天堂 7974 43,237
2 ソフトバンクグループ 9984 36,517
3 三菱UFJFG 8306 24,868
4 トヨタ自動車 7203 22,600
5 KLab 3656 20,774

おわりに:電磁パルスも物色キーワードに

北朝鮮の核実験によって「電磁パルス(EMP)攻撃」という新しい言葉が株式市場の記憶に打ち込まれた。空中で核爆発が起こると電力送電、通信、金融インフラにダメージを与えるというもの。高高度核爆発ともいわれ、「空からの津波」とも称される。一見、漫画の世界だったものがにわかに現実味を帯びてきた。今回の核実験の前に、この電磁パルス攻撃の問題は8月下旬に一部のメデイアで報道されていた。事前防御は出来ないが、減災の備えは出来るという論調。ひとまず放射能対策で技研興業(9764)やアゼアス(3161)が動意づいたが、電磁波対策のタツタ電線(5809)が朝高後に値を消すあたり、株式市場はまだフィクションの世界と判断しているようだ。

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