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日経平均は3日ぶりの反発 大型株が上昇をけん引【2017年8月30日】

2017年8月30日東証相場概況

30日の東京株式市場では、日経平均が3日ぶりの反発となった。北朝鮮によるミサイル発射を受けて前日108円前半まで進んだ円高がこの日は109円台後半まで戻しており、昨晩の米国市場が上昇したこともあり、地政学リスクが和らいだ。円安を背景に大型株を中心に買い戻しが優勢の展開。
 東証1部の上昇銘柄数は1,357、下落銘柄数は540。業種別指数では海運や倉庫運輸関連、水産・農林、鉄鋼、食料品などが高く、半面、鉱業、非鉄、石油石炭が軟調な展開に。
 個別銘柄では売買代金上位のソニー(6758)、ソフトバンクグループ(9984)、三菱UFJフィナンシャル・グループ(8306)、トヨタ自動車(7203)などが堅調推移で、飯野海運(9119)が海運業で上昇率トップ。
 住友ゴム工業 (5110)による完全子会社化でダンロップスポーツ(7825)が急騰、ウエディングドレスのクラウディア(3607)がストップ高、大平洋金属(5541)も大きく買われた。半面、年初来高値を前場に更新していたアイロムグループ(2372)がその後売られ、一転値下がり率2位に。ゲーム関連のオルトプラス(3672)が続落となり、日本電産(6594)やSUMCO(3436)などもさえず。
 一方、新興市場では小幅ながらマザーズ指数が反発、日経ジャスダック平均は7日続伸で連日の年初来高値更新となった。マザーズでは6月15日IPOのビーブレイクシステムズ(3986)が上昇率トップとなり、4月25日IPOのアセンテック(3565)も大幅高となった。
 なお、この日マザーズに新規上場したユーチューバーのマネジメント事務所、UUUM(3990)は朝方から買い気配を切り上げて、公開価格2050円に対して4715円カイ気配と初値持ち越しとなった。

注目銘柄動向

日本特殊塗料(4619)

東証1部
1929円 +129円

日本特殊塗料(4619)が急伸し、7月の年初来高値1985円に急接近した。30日に大和証券が同社のレーティングを新規「2」、目標株価を2480円としたことが材料。日本特殊塗料の29日終値は1800円で目標株価を大きく下回っていたことが刺激となった。日本特殊塗料の収益の柱は、塗料でなく自動車の吸・遮音材や制振材などの自動車製品事業となっていることが注目点。

ホリイフードサービス(3077)

ジャスダック
1178円 +115円

ホリイフードサービス(3077)が前日ストップ高の余勢を駆って4日続伸。連日の年初来高値更新で8月に入って株価は2.1倍に化けている。北関東を中心に居酒屋中心の飲食店フランチャイズを展開しているが、8月3日にペッパーフードサービス(3053)とフランチャイズ契約(いきなりステーキ)を締結したことが材料として蒸し返されている。その1号店の出店は10月下旬予定。ペッパーフードサービスの株価騰勢人気が波及した形。なお、親会社である飲食店経営のTBIは、スカイマーク、アデランス、アパマンショップなどに出資しているインテグラルの出資企業。

プレミアムウォーターホールディングス(2588)

東証2部
1298円 +226円

富士山の天然水を製造・販売するプレミアムウォーターホールディングス(2588)が寄り付後に連続ストップ高に買い上げられる場面があった。8月3日にテックビューロとの間でトークン(仮想通貨)の発行に向けた検討を進めていることを発表していることが思惑材料となって蒸し返されている。当初のリリースでは11月中旬の実施予定だったが、リミックスポイント(3825)の連結子会社ビットポイントジャパンが貸金業者登録を完了させたニュースが間接的な刺激材料となっている。

主要株価指数

大引け 前日比
日経平均(円) 19,506.54 143.99
東証株価指数(TOPIX)(ポイント) 1,607.65 9.89
マザーズ(ポイント) 1,096.07 2.76
ジャスダック平均(円) 3,413.71 8.76

ランキング情報

東証1部株価上昇率トップ5(株価単位は円、出来高は株)

順位 銘柄 コード 株価 前日比(円) 出来高(1000株)
1 クラウディア 3607 732 +100 143.3
2 ダンロップスポーツ 7825 1,430 +185 1,061.1
3 サニックス 4651 367 +39 5,451.4
4 大平洋金属 5541 311 +29 12,544.0
5 正栄食品工業 8079 5,290 +480 797.1

東証1部株価下落率トップ5(株価単位は円、出来高は株)

順位 銘柄 コード 株価 前日比(円) 出来高(1000株)
1 KLab 3656 2,025 -225 34,237.8
2 アイロムグループ 2372 1,761 -172 1,463.9
3 オルトプラス 3672 1,033 -66 813.3
4 積水化成品工業 4228 1,058 -56 512.1
5 オープンドア 3926 4,400.0 -215.0 112.5

東証1部売買代金トップ5

順位 銘柄 コード 出来高
1 ソニー 6758 79,790
2 KLab 3656 67,887
3 任天堂 7974 49,467
4 三菱UFJフィナンシャル・グループ 8306 44,315
5 ソフトバンクグループ 9984 32,969

おわりに:KLab急落 上値の重さがネック

前引け段階で東証1部の売買代金トップに常連・任天堂(7974)を押しのけてゲーム開発運営のKLab(3656)が立った(大引けではソニーに次いで2位)。ただ、株価下落率は前日比10%でトップとなった。28日にスマートフォン向け新作ゲームの「うたの☆プリンセスさまっ♪Shining Live」の配信を開始したことが手掛かりとなり、共同開発のブロッコリー(2706)とともに人気化していた。しかし、7月の年初来高値2364円更新を幾度と挑戦しながらも上昇できずにいたことから、一気に手じまい売りが出てきた模様だ。ただし、ゲーム関連の中では業績の回復力が高いことから、押し目買いの動きもある。9月21日から「東京ゲームショウ2017」も控えており、このまま沈んだままになるとは考えにくい。

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