株の教科書.com

0

日経平均4日続落 個別株物色高まる【2017年8月21日】

2017年8月21日東証相場概況

日経平均は4日続落。朝方は反発して始まったものの、すぐに前日比マイナス圏に失速。前引け前には前週末の安値19,433円を割り込んだ。為替は小康状態だったものの、米韓合同軍事演習が予定通り実施され、再び地政学リスクの台頭が買い手控え要因に働いた。後場は日銀のETF(上場投資信託)買い観測が下支え要因となり、下げ渋ったものの、反発力は鈍い。ファーストリテイリング(9983)、ソフトバンク(9984),東京エレクトロン(8035)と売買代金上位銘柄は軒並み安。材料株のKLab(3656)の下げも厳しい。なかで、トヨタ(7203)、キーエンス(6861)は逆行高。

個別では、15日に1部指定となったペッパーフードサービス(3053)が10連騰で売買代金上位に入る異彩人気を放った。テロ対策関連の思惑材料が出たサノヤスHD(7022)も好人気となり高い。大型株はさえない展開だが、東証1部値上がり銘柄数は1000銘柄を超え値下がり銘柄数よりも多い。2部ではリミックスポイント(3825)が9日ぶりに反落した。

ジャスダック平均、マザーズ指数も下げたものの、下げは小幅。ジャスダックでは小田原エンジニアリング(6149)が同値引けを1回挟んで12連騰。前週末にかけて連続ストップ高の日本ラッド(4736)も一段高に買われるなど個別株人気が継続している。

注目銘柄動向

ペッパーフードサービス(3053)

東証1部
7150円+820 円

ペッパーフードサービス(3053)が10連騰。この間の上昇率は約77%、値幅にして3185円の上昇となった。8月末の株主を対象に1対2株の株式分割を発表済みで権利取りの動きが加速。2015年6月に実施された、1対3株の株式分割の分割権利落ちはこの6月に埋め切っており、上昇に弾みがついている。本日21から日々公表銘柄に指定されたものの、実需を伴った買いだけに、その影響は見られない。

エディア(3935)

マザーズ
4065円+175円

エディア(3935)が後場に入り急騰した。21日昼ごろに、エンバウンド(本社・東京都)がプロデュースする地域共生・活性クロスメディアプロジェクト「温泉むすめ」のキャラクターと融合させたスマホゲームアプリを開発・配信すると発表したことが手掛かり。リリースは2018年予定とまだ先だが、全般が手掛かり難の中で、浮上した材料にアクティブマネーが集まった。

日本ラッド(4736)

ジャスダック
1310円+3円

日本ラッド(4736)が前週末にかけての連続ストップ高の余勢を駆って5日続伸。ジャスダックの売買代金第2位。17日に、産業用コンピューター世界トップシェアのアドバンテック(台湾)とインダストリアルIoT分野のソリューション販売で協業することを発表したことが人気化の引き金。ただ、大引けにかけて大きく値を崩した。

主要株価指数

大引け 前日比
日経平均(円) 19,393.13 -77.28
東証株価指数(TOPIX)(ポイント) 1,595.19 -2.17
マザーズ(ポイント) 1,075.05 -9.75
ジャスダック平均(円) 3,331.55 -2.96

ランキング情報

東証1部株価上昇率トップ5(株価単位は円、出来高は株)

順位 銘柄 コード 株価 前日比(円) 出来高(1000株)
1 サノヤスHD 7022 294 +40 24,102.6
2 ペッパーフードサービス 3053 7150 +820 2,140.4
3 岡谷電機産業 6926 456 +51 2,385.0
4 ヤマシンフィルタ 6240 3295 +295 1,047.1
5 日本カーバイド 4064 248 +18 7,121.0

東証1部株価下落率トップ5(株価単位は円、出来高は株)

順位 銘柄 コード 株価 前日比(円) 出来高(1000株)
1 キムラタン 8107 6 -1 54,479.0
2 新日本理化 4406 257 -29 4,496.9
3 あいホールディングス 3076 2758 -267 1,195.3
4 関東電化工業 4047 1046 -101 3,311.9
5 フィックスターズ 3687 3605 -305 244.2

東証1部売買代金トップ5

順位 銘柄 コード 出来高
1 任天堂 7974 52,728
2 トヨタ自動車 7203 34,515
3 三菱UFJFG 8306 30,624
4 ソフトバンクグループ 9984 26,793
5 ソニー 6758 21,102

おわりに:いきなり10連騰の背景

「月次好調の好業績」「株式分割権利付き」「東証1部指定」と株高材料をそろえて急騰を演じているペッパーフードサービス(3053)の10連騰が、全体相場が湿っているだけに輝きを放っている。手掛かり材料の一つは立ち食いの新境地を切り開いた「いきなり!ステーキ」などの好調。月次の既存点売上高は7月で57カ月連続の前年同月の実績超え。実はこの既存店の連続売り上げ増は株価と密接に関係する。過去に、やはり既存点増収記録を伸ばした銘柄では、王将フードサービス(9936)とフジオフードシステム(2752)がある。中華料理チェーン「餃子の王将」を展開する王将フードサービス(9936)は2014年の年初に3200円だった株価が7月に4740円に急騰。大衆セルフ食堂「まいどおおきに食堂」を全国展開するフジオフードシステム(2752)は2013年に500円だった株価が2014年11月に1500円突破(株価は株式分割考慮後)の急騰撃を演じた。外食企業は明確な好材料があれば個人も機関投資家も買いやすい銘柄特性がある。

株式投資に関する情報サイトです。コラム、企業発表、東証有望銘柄、株のきほん、株価チャート入門、株価材料、株式市場の話題、株式週間展望、相場格言などの情報を掲載しています。
総合評価
(0)
Pocket