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日経平均小幅続落 中小型株に資金シフト【2017年8月17日】

2017年8月17日東証相場概況

日経平均は小幅続落。前日終値を挟んでの神経質な展開が続いた。朝方は7月の連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨の公表をきっかけに、年内利上げシナリオが後退して、1ドル109円台への円高が進行。これを嫌気してトヨタ(7203)など自動車株を中心に売り物優勢でスタートした。しかし、売り一巡後は買い戻しの動きも主力株全体に広がり、下げ幅を縮める展開。売買代金上位では、自動車株が下げ、メガバンクの一角、任天堂(7974)、ソフトバンク(9984)は小安い展開。大和証券(8601)に続いて、松井証券(8628)が4月の年初来安値を更新した。一方、ソニー(6758)、オムロン(6645)など優良株の一角は堅調。個別では、月次好調が確認されたペッパーフード(3053)、亜鉛市況上昇で東邦亜鉛(5707)、需給面での好材料がでた西武HD(9024)、材料株の新日本科学(4406)の上昇が目立つ。2部ではリミックスポイント(3825)が7日続伸。

大型株の動きが鈍る中で、アクティブな資金は中小型株に向かい、ジャスダック平均とマザーズ指数はともに3日続伸。ジャスダックではアエリア(3758)が続伸し売買代金トップ。ベクター(2656)、エヌジェイHD(9421)など4銘柄が無ストップ高。マザーズでは居酒屋チェーン「てけてけ」のユナイテッド&コレクティブ(3557)が急騰し、ゲームのサイバーステップ(3810)がにぎわい、バイオ材料の側面を持つ中村超硬(6166)も連日の年初来高値に買い進まれている。

注目銘柄動向

西武ホールディングス(9024)

東証1部
1984円+80円

西武ホールディングス(9024)が3日続伸。8月2日以来の2000円台に一時突っ掛けた。米投資ファンドのサーベラス・グループが保有していた全株式(発行済み株式数の2.35%、805万4599株)が売却され、潜在的な大株主の売り圧迫材料がなくなったことを好感した。2006年の西武鉄道時代に1株919円で現在の新設ホールディングス会社に30%を出資。プロ野球球団の所有問題などで経営陣との対立が先鋭化して、一時は買い増しの計画もあったが11年強で完全撤退した。なお、西武ホールディングスは今月30日に入れ替えられるJPX日経インデックス400に新規採用されている。

レーザーテック(6920)

東証1部
2061円+241円

レーザーテック(6920)が急騰し東証1部株価上昇率の第2位に立った。いちよし証券ではレーティングを「B」から「A」に格上げ、フェアバリューも1700円から2700円に引き上げている。半導体検査分野で、オンリーワンのポジションを確保する領域が広がる可能性が高まったと評価している。決算発表が一巡し、証券会社のレーティングや企業が発信するニュースなどに株価は敏感に反応している。

WASHハウス(6537)

マザーズ
3185円+255円

17日未明にかけて東京では17日連続の雨と40年前の22日連続に次ぐ8月の長雨記録。仙台では16日までで26日連続の雨となっている。この結果、コインランドリーの乾燥機がフル稼働。テレビの報道番組で取り上げられた同社に買いが集まっている。同社は8月9日に今12月期決算が期初予想を大幅に下回ったことから急落し値を崩していた。

主要株価指数

大引け 前日比
日経平均(円) 19,702.63 -26.65
東証株価指数(TOPIX)(ポイント) 1,614.82 -1.18
マザーズ(ポイント) 1,097.39 +8.42
ジャスダック平均(円) 3,340.85 +24.05

ランキング情報

東証1部株価上昇率トップ5(株価単位は円、出来高は株)

順位 銘柄 コード 株価 前日比(円) 出来高(1000株)
1 新日本理化 4406 305 +47 38,015.2
2 レーザーテック 6920 2061 +241 1,747.0
3 協栄産業 6973 279 +30 6,064.0
4 東邦亜鉛 5707 524 +54 12,771.0
5 ステラケミファ 4109 4520 +370 818.1

東証1部株価下落率トップ5(株価単位は円、出来高は株)

順位 銘柄 コード 株価 前日比(円) 出来高(1000株)
1 キムラタン 8107 6 -1 48,998.0
2 JACリクルートメント 2124 1608 -89 1,109.9
3 北の達人 2930 1068 -46 325.2
4 森永製菓 2210 6350 -260 300.8
5 プレステージ 4290 1241 -50 220.0

東証1部売買代金トップ5

順位 銘柄 コード 出来高
1 任天堂 7974 52,402
2 トヨタ自動車 7203 28,270
3 ソフトバンクグループ 9984 24,144
4 三菱UFJFG 8306 23,804
5 三井住友FG 8316 17,007

おわりに:仕手株とゲーム株

決算発表が一巡し、一部旧盆休み明けとなった株式市場は薄商いのなか、方向感を失った展開となっている。2011年-2012年に掛けて大仕手相場を演じた新日本理化(4406)の活況とジャスダック、マザーズでのGAME関連株の台頭が物色面での目立った現象だ。6月にエス・サイエンス(5721)や東理HD(5856)など、かつての材料仕手株が循環物色されていたが、その流れが現在は新日本理化に集まっている。仕手株は機関投資家などの所有がほとんどないことから売り圧迫が意外と軽微であることがポイント。7月に短期急騰した協栄産業(6973)もこの流れの中で再び仕掛けられている。

ゲーム関連では、マザーズでオンラインクレーンゲーム「トレバ」のサイバーステップ(3810)、アニメ「幽遊白書」のゲームを開発中のアクセルマーク(3624)、ジャスダックではソフトバンク(9984)が筆頭株主でストップ高のベクター(2656)などにホットマネーが流入している。「東京ゲームショウ2017」の9月21日開催(一般公開は23日から)を控えて、材料が出やすいグループではある。

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