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日経平均は小幅続落 エプソンが大活況【2017年7月31日】

2017年7月31日東証相場概況

日経平均は続落。1ドル110円台の円高と28日夜の北朝鮮による今年12回目のミサイル発射を嫌気した。ただ、朝方の寄り付きがこの日の安値で、一時プラス圏に切り返すなど下げ幅を縮める展開となった。全般は値下がり銘柄が多い展開だが、好決算銘柄と決算期待銘柄を中心に買い直しも広がっている。

売買代金上位では、任天堂(7974)が朝安後に切り返して堅調。野村証券が目標株価を引き上げた日立(6501)の上げが目立つ。相場的に出遅れていたTDK(6762)とデンソー(6902)が買われ、トヨタ(7203)も小動きながらしっかり。反面、ソフトバンク(9984)、アルプス電気(6770)が続落し、ファナック(6954)が売られ、前週末発表の決算内容を嫌気したコニカミノルタ(4902)の下げがキツイ。

この日が東証1部で最終売買となる東芝(6502)が売られ、東芝に代わって1日から日経平均採用となるセイコーエプソン(6724)が任天堂を抑えて売買代トップの大商いで上昇と明暗を分けた。日本高周波鋼業(5476)、ウシオ電機(6925)など業績上方修正、好決算発表銘柄が引き続き物色される一方、前週人気の協栄産業(6973)、新日本理化(4406)といった需給思惑株は売られた。

ジャスダック平均は続落、マザーズ指数は3日続落と買い手控えムードが広がった。ジャスダックではアエリア(3758)、田中化学研究所(4080)、マザーズではアカツキ(3932)など、ゲーム、電池関連が物色されたものの、全般の出来高は後退気味。前週末に全市場で10銘柄を数えたストップ高銘柄も、31日は6銘柄に減少した。

注目銘柄動向

日立(6501)

東証1部
759.6円+38.5円

日立(6501)が急反発し年初来高値を更新した。28日大引け後に発表した今3月期第1四半期(4-6月)営業利益は前年同期比44%増の1318億円と好調。市場の予想である1000億円を上回ったことで決算自体が好感された。さらに、野村証券が投資判断「BUY」継続で目標株価を820円から940円に引き上げたことがサプライズ材料として働いた。同社とともに大手重電3社の一角を占める東芝(6502)が明日から東証2部に市場変更となることから、日立株式への資金移動も起きているようだ。

日本ライフライン(7575)

東証1部
5080円+370円

日本ライフライン(7575)が急反発し年初来高値を更新した。28日大引け後に発表した好決算を好感した買いが継続している。今3月期第1四半期(4-6月)営業利益は前年同期比50%増の26億2000万円と、据え置かれた上半期(4-9月)計画に対する進捗(しんちょく)率が67%強となったことを評価した。磁気共鳴画像装置(MRI)検査対応の心臓ペースメーカー、心房細動治療の関連商品などの好調が業績をけん引している。

椿本興業(8052)

東証1部
507円+63円

機械商社の椿本興業(8052)が一時75円高の519円まで急騰した。28日大引け後に発表した今3月期第1四半期(4-6月)営業利益は前年同期比7.5倍の8億1300万円と高い変化率を示したことが買い材料。据え置きとなった、会社側の通期営業利益予想26億2000万円に対する進捗(しんちょく)率は31%に達していることから増額期待も高まった。設備投資の中でも省力化、ロボット投資に当たるファクトリーオートメーションのキーワードが、業績好調銘柄に増えている。

主要株価指数

大引け 前日比
日経平均(円) 19,925.18 -34.66
東証株価指数(TOPIX)(ポイント) 1,618.61 -2.61
マザーズ(ポイント) 1,154.52 -8.42
ジャスダック平均(円) 3,340.12 -6.90

ランキング情報

東証1部株価上昇率トップ5(株価単位は円、出来高は株)

順位 銘柄 コード 株価 前日比(円) 出来高(1000株)
1 日本金属 5491 2,213 +355 378.5
2 エムアップ 3661 1,930 +283 3,002.2
3 日本高周波鋼業 5476 111 +16 38,006.0
4 キムラタン 8107 7 +1 66,281.0
5 椿本興業 8052 507 +63 404.0

東証1部株価下落率トップ5(株価単位は円、出来高は株)

順位 銘柄 コード 株価 前日比(円) 出来高(1000株)
1 協栄産業 6973 341 -80 6,921.0
2 新日本無線 6911 607 -128 1,343.9
3 アドヴァン 7463 998 -159 5987.5
4 ソフトブレーン 4779 434 -64 1,349.3
5 クボテック 7709 582 -70 159.3

東証1部売買代金トップ5

順位 銘柄 コード 出来高
1 セイコーエプソン 6724 113,527
2 任天堂 7974 89,423
3 ソフトバンクグループ 9984 69,458
4 東芝 6502 50,904
5 トヨタ自動車 7203 38,100

おわりに:日本精工もFA関連

車載機器、有機EL、半導体といった業績好調、増額期待のキーワードに「ファクトリーオートメーションもしくは「ロボット」が加わった。省力化投資といえば株式市場古くからの投資テーマとして存在するが、国内では人手不足、中国など海外では合理化推進のためなどで需要が増加している。安川電機(6506)、キーエンス(6861)、ファナック(6954)、日本電産(6594)などの決算でこの動きが確認されて物色の対象となっている。世界的なベアリング技術もFA関連。全世界で流行し国内では品不足も指摘されるおもちゃ「ハンドスピナー」を真面目に開発している日本精工(6471)の決算発表は8月1日。「ハンドスピナー」効果が決算に現れるかどうか注目される。

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