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日経平均は2日続伸 後場一段高【2017年7月20日】

2017年7月20日東証相場概況

続日経平均、東証株価指数(TOPIX)とも2日続伸で、終日堅調な展開となった。日銀が金融政策決定会合で政策の現状維持を決めたことで、ドル円は112円台を回復、株式市場も後場は一段高となった。昨日19日の米国市場ではNYダウ、ナスダック、S&P500の主要3指数がそろって最高値を更新したことが一時111円台半ばまで進んだ円高をカバーした。

東証1部の値上がり銘柄数は1,491と、値下がりの399を大きく上回った。時価総額は600兆円超え。業種別ではマルハニチロ(1333)がけん引役となった水産農林が値上がり率トップ、その他金融や化学、石油石炭、医薬品、建設なども上昇。その他製品はマイナス。

個別銘柄では、売買代金トップとなった任天堂(7974)はさえないものの、トヨタ(7203)やソニー(6758)、半導体の東京エレクトロン(8035)、三菱電機(6503)などは堅調な展開。上方修正を発表した安永(7271)がストップ高となり、物流施設関連のシーアールイー(3458)も上方修正から大幅高。TDK(6762)はアナリストによる高評価が刺激となった。ファーストリテイリング(9983)、三井住友フィナンシャルグループ(8316)はさえない。

一方、マザーズ指数、日経ジャスダック平均も2日続伸。ジャスダックのANAP(3189)が一時ストップ高となり、細谷火(4274)は防衛関連として物色された。マザーズではシンクロ・フード(3963)が大幅反発となり、求人サイトのアトラエ(6194)も大きく買われた。

注目銘柄動向

TDK(6762)

東証1部
7990円+360円

TDK(6762)が急反発し今年2月以来の8000円台に突っ掛けた。外資系UBS証券が投資判断を「ニュートラル」から「バイ」に格上げして目標株価も7150円から9600円に大幅に引き上げたことがサプライズとなった。車載向け、産業機械向けの受動部品、センサー部品の成長を評価している。売買代金上位ではTDKの急伸が際立ったが、SUMCO(3436)、村田製作所(6981)、ルネサスエレクトロニクス(6723)などの車載向け部品を手がける優良株に幅広く買いが入っている。

エスクロー・エージェント・ジャパン(6093)

東証1部
3410円+120円

金融機関からの業務委託などを展開するエスクロー・エージェント・ジャパン(6093)がジリジリと上昇し株式分割考慮後の上将来高値を更新した。19日大引け後に子会社のEAJ信託会社が埼玉県地盤のむさし証券と相続手続きサービスで業務提携を発表したことが手掛かり。EAJ信託の相続手続きサービス「ZOOK」は在宅のままでも手続きを依頼・完了できる新コンセプトサービス。エスクロー・エージェント・ジャパンは今2月期第1四半期経常利益は前期比約2倍の3億8400万円と業績好調な企業だけに、材料に株価は敏感に反応した形。

アンジェス(4563)

マザーズ
770円+51円

アンジェス(4563)が続伸し、マザーズの売買代金トップになった。売買開始の午前9時にオーストラリアで計画している高血圧DNAワクチンの臨床試験について、オーストラリアの監督当局である薬品・医薬品行政局(TGA)に19日付で臨床試験届を提出したことを発表した。高血圧治療の医薬品市場は国内だけで、主力のARB(アンジオテンシン2受容体拮抗(きっこう)薬)を中心に約5000億円と巨大で、この一部を代替することを目指す高血圧DNAワクチンは非常に高い事業性が期待されていると解説。なお、基礎研究では、アンジオテンシンⅡを標的としたDNAワクチンが心筋梗塞による心機能障害や虚血性脳疾患の治療にも有効であることが示唆されているという。

主要株価指数

大引け 前日比
日経平均(円) 20,144.59 +123.73
東証株価指数(TOPIX)(ポイント) 1,633.01 +11.14
マザーズ(ポイント) 1,179.80 +2.82
ジャスダック平均(円) 3,311.73 +11.92

ランキング情報

東証1部株価上昇率トップ5(株価単位は円、出来高は株)

順位 銘柄 コード 株価 前日比(円) 出来高(1000株)
1 タカタ 7312 40 +13 34,474.7
2 安永 7271 1,783 +300 2,094.6
3 キムラタン 8107 7 +1 69,226.0
4 太平電業 1968 1,553 +158 735.0
5 シーアールイー 3458 1,653 +128 246.4

東証1部株価下落率トップ5(株価単位は円、出来高は株)

順位 銘柄 コード 株価 前日比(円) 出来高(1000株)
1 エス・サイエンス 5721 128 -17 10,723.8
2 enish 3667 3,120 -355 4,183.6
3 gumi 3903 1,379 -129 4,889.6
4 エムアップ 3661 1,731 -153 1,651.2
5 サムティ 3244 1,464.0 -84.0 611.9

東証1部売買代金トップ5

順位 銘柄 コード 出来高
1 任天堂 7974 99,918
2 トヨタ自動車 7203 41,917
3 ソフトバンクグループ 9984 41,225
4 ファーストリテイリング 9983 38,038
5 三井住友フィナンシャルグループ 8316 30,048

おわりに:IPOは初値後に明暗

この日上場初値をつけた3銘柄は初値語に明暗を分けた。東証2部に上場した学生向けを主力とする不動産賃貸業のジェイ・エス・ビー(3480)は公開価格3200円に対して33%高の4280円、ジャスダックに上場したジュエリーメーカーのクロスフォー(7810)は公開価格730円に対して43%高の1051円。また、前日初値持ち越しとなっていたマザーズのユニフォームネクスト(3566)は公開価格2800円の2.3倍強の6640円でそれぞれデビューした。ユニフォームネクストとクロスフォーは初値を割り込む形で利益確定売りが急がれたが、ジェイ・エス・ビーは寄り付き後に上値を慕う展開。ジェイ・エス・ビーのような不動産関連はIPO直後に比較的買い上げられやすい特徴がある。収益が堅調で株主還元の実施も比較的早期に実施する傾向がある。

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