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日経平均は小幅反発 後場に引き戻す【2017年7月5日】

2017年7月5日東証相場概況

米国市場が独立記念日で休場と見送りムードが強い中、日経平均は小幅反発。時事通信社が午前10時44分頃に韓国国防省高官の話として「北朝鮮が6回目の核実験の可能性」を伝えたことから、為替が円高に振れて日経平均は一時下げ幅を拡大し2万円の大台割れも場面もあった。しかし、売り物一巡後は為替も113円台に出直ったことで、後場は買い戻されてこの日の高値圏で大引けた。

大型株ではエーザイ(4523)、中外製薬(4519)など大手医薬品と、三菱地所(8802)をはじめ大手不動産が安い。ソフトバンク(9984)、ファーストリテイリング(9983)も軟調だが、売買代金上位銘柄は高い銘柄が多い。メガバンクが堅調、6月の直営既存店売上高が前年同月比8.8%増と好調だった良品計画(7453)が買われた。トヨタ(7203)が3日続伸となるなど、日欧の経済連携協定(EPA)で自動車関税を7年で撤廃すると伝わった自動車株に買いが継続し高い。個別では、顔認証のサクサHD(6675)、ヒアリ対策思惑のサニックス(4651)などが値を飛ばした。芦森工業(3526)は5日ぶりに反落。

後場に入っての日経平均のプラス転換を受けて、朝安だったマザーズ指数、ジャスダック平均ともに切り返した。マザーズではインフォテリア(3853)の売買代金が突出、ジャスダックではレカム(3323)など低位株人気が持続した。

注目銘柄動向

比較.com(2477)

マザーズ
2387円+400円

比較.com(2477)が3日連続ストップ高と火柱高を演じている。今月3日に191カ国で事業展開している民泊最大手サイト運営の米国Airbnbと業務提携契約を締結したことが引き続き材料視されている。これに先行して、個人手配の自由旅行に強みを持つ中国の有力民泊仲介サイト「自在客(ジザイケ)」とも4月に提携しシステムを連携するなど、民泊事業強化が鮮明となっている。株価は2015年6月末割り当ての1対2株株式分割権利落後の高値を更新中。分割権利落ち修正後では過去10年来の高値圏にある。

インフォテリア(3853)

マザーズ
1520円+300円

インフォテリア(3853)がストップ高に買い進まれ、連日の年初来高値更新となった。インフォテリアは仮想通貨取引所「Zaif」を展開するテックビューロなどと組み、円と連動性の高い仮想通貨「Zen」の事業化を進めてきたが、ブロックチェーン推進協会が「Zen」の発行を開始と発表しているが、社会実験参加の第1号取引所としてテックビューロの「Zaif」での発行が、5日から可能となったことを好感した。ちなみに、ブロックチェーン推進協会の代表理事は平野洋一郎インフォテリア社長。

ドリコム(3793)

マザーズ
2235円+252円

ドリコム(3793) が急反発。ソニーグループのスマートフォンゲーム開発の「フォワードワークス」が4日に配信を開始した新作ゴルフゲーム「みんゴル」が、いきなりAppStoreの無料ゲームiPhoneランキングで1位を獲得。ドリコムが開発を担当したゲームでサプライズ材料となった。「みんゴル」はプレイステーション向けの世界的ゲーム「みんなのGOLF」のスマホバージョン。世界シリーズ累計実売本数1400万本超のヒットゲームで、今回も事前登録者数は40万人強となっていた。

主要株価指数

大引け 前日比
日経平均(円) 20,081.63 +49.28
東証株価指数(TOPIX)(ポイント) 1,618.63 +8.93
マザーズ(ポイント) 1,157.90 +8.28
ジャスダック平均(円) 3,255.18 +7.49

ランキング情報

東証1部株価上昇率トップ5(株価単位は円、出来高は株)

順位 銘柄 コード 株価 前日比(円) 出来高(1000株)
1 サクサホールディングス 6675 242 +34 41,946.0
2 フォーカスシステムズ 4662 1,201 +149 1,932.0
3 サニックス 4651 288 +32 20,418.8
4 ランド 8918 18 +2 14,513.3
5 スミダコーポレーション 6817 1,984 +175 1,048.7

東証1部株価下落率トップ5(株価単位は円、出来高は株)

順位 銘柄 コード 株価 前日比(円) 出来高(1000株)
1 芦森工業 3526 386 -74 30,106.0
2 タカタ 7312 19 -3 8,286.7
3 enish 3667 282 -305 2,262.8
4 トーセ 4728 240 -250 367.4
5 川西倉庫 9322 2065 -187 45.6

東証1部売買代金トップ5

順位 銘柄 コード 出来高
1 任天堂 7974 223,395
2 トヨタ自動車 7203 56,794
3 ソフトバンクグループ 9984 56,057
4 三菱UFJFG 8306 35,086
5 SUBARU 7270 35,027

おわりに:ヒアリ対策関連が人気化

新しい物色テーマが急浮上している。「ヒアリ対策関連」だ。南米原産のヒアリは猛毒の針を持ち刺されると激しい痛みを伴いアレルギーショックから死に至ることもあることから「殺人アリ」とも言われている。5月以降、尼崎市、神戸港、名古屋港で確認されていたが、4日に環境省がヒアリの女王アリとみられる個体を含む死骸を確認したことで、殺虫剤など対策関連の人気が本格化した。東証2部のフマキラー(4998)が続騰し1987年の上場来高値1280円に接近したほか、シロアリ駆除のサニックス(4651)、アサンテ(6073)、殺虫剤製造のエス・ディー・エスバイオテック(4952)、防虫忌避プラスチック製品を手掛けるニックス(4243)、防虫網トップのウェーブロックホールディングス(7940)などが出来高を伴って乱高下し始めている。過去に株式市場では、蚊を媒介とした「MERS(中東呼吸器症候群)」や「デング出血熱」「ジカ熱」などが問題となり、同様な防虫関連が人気化した経緯がある。

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