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円高嫌気し2万円割れ ビール株が堅調【2017年6月6日】

2017年6月6日東証相場概況

円相場が1カ月半ぶりに1ドル109円台の円高となったことを嫌気して、日経平均は大引けにかけ一段安となり2万円割れ。円高の進行に歩調を合わせて先物が売られて下げ幅を拡大させた。海外機関投資家の売りが観測されている。企業の多くが1ドル110円を業績予想の前提条件としているため、110円を割り込む円高はネガティブに捉えられやすい。また、サウジなどとカタールの外交関係断絶という中東に生じた新たな不透明感も懸念材料。ソフトバンク(9984)が3日ぶりに反落し、トヨタ(7203)、ファナック(6954)などが安い。アステラス(4503)など大手薬品、エムアップ(3661)の下げが目立つ。

一方、任天堂(7974)、が下げ渋り、三菱商事(8058)、信越化学(4063)が逆行高で大引けた。後場に買い戻されたメガバンクは大引けにかけて波乱の展開となり、高安マチマチ。個別では、フォーカスシステムズ(4662)、東芝(6502)、日本カーボン(5302)が買われた。安売り規制が話題のキリンHD(2503)、アサヒグループHD(2502)のビール株は出来高を膨らませて堅調な展開。

日経平均の一段安を受けてマザーズ指数が反落、ジャスダック平均は7日ぶりの反落となった。

マザーズではモブキャスト(3664)が急伸し、売買代金トップ。インフォテリア(3853)は一服したが、リミックスポイント(3825)は後場に入り巻き返して高い。ジャスダックではアエリア(3758)、日本一ソフト(3851)のゲーム株が人気。

注目銘柄動向

ピジョン(7956)

東証1部
4125円+155円

乳幼児用品のトップメーカーであるピジョン(7956)が大幅高し売買代金上位に登場した。株価は連日の昨年来高値更新で、2015年7月28日にマークした株式分割考慮後の上場来高値4125円を一気に更新した。5日に発表した今1月期第1四半期(2-4月)経常利益は前年同期比35%増の48億5800万円と2ケタ増益だったことを好感。中国、北米での売上増が好業績に寄与した。

マルマエ(6264)

マザーズ
1290円+148円

半導体・液晶製造装置の精密部品を手掛けるマルマエ(6264)が3連騰。一時182円高の1324円まで上げた。今年2月末割当で実視した、1対2株の株式分割権利落後の高値1098円を更新後、上昇ピッチに拍車が掛かっている。なお、現状の株価は分割権利落ち修正後で上場来高値を更新中。具体的な材料は表面化していないが、10日の月次受注残高、30日の今8月期第3四半期決算の発表を期待した買いが先行している。

グッドコムアセット(3475)

ジャスダック
1155円+93円

東京23区で投資用ワンルームマンションを中心に展開するグッドコムアセット(2475)が高い。5日大引け後に今10月期第2四半期(11月-4月)業績予想を増額修正したことが材料。営業利益は3億7700万円から4億5400万円に増額し、減予想から一転して増益に。国内自社販売、国内業者販売が好調に推移したことが寄与。通期営業利益予想9億9100万円(前期比6.7%増)は据え置かれている。9日の第2四半期決算発表、14日のアナリスト向け説明会を控えて、通期業績の増額期待が先行している。同社は昨年12月8日にIPOしたばかりの企業。

主要株価指数

大引け 前日比
日経平均(円) 19,979.90 -190.92
東証株価指数(TOPIX)(ポイント) 1,596.44 -13.53
マザーズ(ポイント) 1,107.88 -14.76
ジャスダック平均(円) 3,210.18 -22.83

ランキング情報

東証1部株価上昇率トップ5(株価単位は円、出来高は株)

順位 銘柄 コード 株価 前日比(円) 出来高(1000株)
1 大光 3160 1,489 +300 65.0
2 キムラタン 8107 7 +1 30,736.0
3 日本ピラー 6490 1,816 +134 614.3
4 フォーカスシステムズ 4662 1,096 +71 5,625.8
5 アダストリア 2685 3,090 +187 893.9

東証1部株価下落率トップ5(株価単位は円、出来高は株)

順位 銘柄 コード 株価 前日比(円) 出来高(1000株)
1 エムアップ 3661 2,399 -606 9,342.4
2 enish 3667 1,421 -190 1,551.3
3 アイスタイル 3660 912 -98 2,547.0
4 ティーライフ 3172 1,760 -168 82.4
5 学情 2301 1,279 -120 639.9

東証1部売買代金トップ5(売買代金:単位1000円)

順位 銘柄 コード 出来高
1 任天堂 7974 149,455
2 ソフトバンクグループ 9984 71,870
3 三菱UFJFG 8306 43,413
4 トヨタ自動車 7203 30,802
5 三井住友FG 8316 28,843

おわりに:ソフトバンク時価総額10兆円

ソフトバンク(9984)が5日、140円高の9135円(出来高1036万9700株)で大引けた結果、時価総額は10兆545億円と10兆円の大台。5日時点の10兆円超え企業はトヨタ(7203)、NTT(9432)、ドコモ(9437)、三菱UFJFG(8306)に次ぎ5銘柄目。ただし、ソフトバンクはITバブルの2000年2月には20兆円を記録している。6日は売り優勢の展開となり10兆円を割り込んだものの、ここまでの切り返しピッチを考えると株価は自然体の調整と判断できる。このソフトバンクとともに売買代金トップの座を競い合っている任天堂(7974)はメガバンク・みずほFG(8411)を追い抜こうとしている。

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