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日経平均今年3番目の上げ幅 主力株から全面高【2017年5月8日】

2017年5月8日東証相場概況

日経平均は全面高商状のなか、GWを挟んで3連騰となった。フランス大統領選で欧州連合(EU)強化論者の中道系独立候補のマクロン氏が予想通り勝利したことで買い安心が強まった。GW機関中は欧米市場も堅調で為替も対ドルで円安に向かったことが上げ要因として働いた。先物主導の商いが展開される中、ファーストリテイリング(9983)やファナック(6954)など指数寄与度の高い値がさ株が大幅高となり日経平均、東証株価指数(TOPIX)ともに年初来高値を更新した。日経平均は後場に一段と上値を伺う展開となり、取引時間ベースで2015年11月27日以来となる19,900円に突っ掛けた。大引けでは、大発会の479円高、2月10日の471円高に続く今年3番目の上げ幅。任天堂(7974)、メガバンク、トヨタ(7203)、ソニー(6758)など時価総額上位陣はほぼ全面高をみた。アイスタイル(3660)、JUKI(6440)など、業績が切り口となる銘柄の値運びも引き続き軽い。なかで、東芝(6502)、SUBARU(7270)、オリンパス(7733)、コマツ(6301)が個別に下げた。

地合いの一段の好転を受けて、ジャスダック平均は7連騰、マザーズ指数も3連騰。マザーズではソレイジア・ファーマ(4597)が賑(にぎ)わっている。

注目銘柄動向

アイスタイル(3660)

東証1部
1035円+124円

アイスタイル(3660)が3日続伸で3月24日に記録した年初来高値994円を更新、昨年4月22日以来の株価4ケタのせを達成した。2日大引け後に2017年6月期第3四半期業績を発表。同時に当期利益を投資有価証券の売却益の計上で8億5400万円から10億5000万円(前期比17.6%減)へ上方修正した。株価的にはむしろ、同時発表した株主優待の拡充が好感された模様。同社のECサイト「アットコスメ」限定で利用できる優待券を従来の4800円相当から6400円相当へ引き上げた。

スズキ(7269)

東証1部
4922円+210円

スズキ(7269)が3月16日の年初来高値4821円を更新した。株価は10連騰。この間の上げ幅は500円強と派手さはないものの、自動車株としては久々の年初来高値更新となった。決算発表日は12日と乗用車メーカーとしては最後発だが、対米依存度が低く、対ドルでみた為替の影響が比較的低いという特徴がある。信用残は大幅な売り長銘柄で買い戻しも働きやすい。株価は既に上場来高値にあるが、2015年8月と今年3月高値後に未達だった5000円の大台に挑戦しそうだ。

ペプチドリーム(4587)

東証1部
6200円+430円

2日には一時600円安の5530円まで急落していたが、この日は一転して急騰した。2日の急落は、共同研究開発先である米ブリストル・マイヤーズ・スクイブ(BMS)社のホームページ上の開発パイプラインから、第1相臨床試験の開発品が削除されたことをネガティブ視したリポートが野村証券アナリストから出たことが影響。しかし、削除されたこの開発品は、共同研究開発プロジェクトでなく、アナリストリポートも取材がなされずに作成されたとのニュースリリースを社長コメントとしてホームページ上で開示、これを受けて一気に買い戻された。

主要株価指数

大引け 前日比
日経平均(円) 19,895.70 +450.00
TOPIX(ポイント) 1,585.86 +35.56
マザーズ(ポイント) 1,059.86 +18.32
ジャスダック平均(円) 3,054.60 +42.18

ランキング情報

東証1部株価上昇率トップ5(株価単位は円、出来高は株)

順位 銘柄 コード 株価 前日比(円) 出来高(千株)
1 アイ・エス・ビー 9702 1,083 +150 24.6
2 アイスタイル 3660 1,035 +124 1,546.9
3 JUKI 6440 1,544 +164 2,617.7
4 遠藤照明 6932 1,131 +117 592.2
5 日本海洋掘削 1606 2,387 +233 580.0

東証1部株価下落率トップ5(株価単位は円、出来高は株)

順位 銘柄 コード 株価 前日比(円) 出来高(千株)
1 ボルテージ 3639 1,452 -137 1,056.7
2 ワコム 6727 406 -22 2,545.8
3 オリンパス 7733 4,250 -210 4,318.0
4 VOYAGE 3688 2,323 -112 697.4
5 石川製作所 6208 1,160 -53 304.6

東証1部売買代金トップ5  (売買代金:単位千円)

順位 銘柄 コード 出来高
1 任天堂 7974 95,725
2 ソフトバンクグループ 9984 57,393
3 トヨタ自動車 7203 47,132
4 三菱UFJFG 8306 46,238
5 ソニー 6758 44,892

おわりに:マクロン・ミニラリーへの期待

フランスの新大統領は39歳のエマニュエル・マクロン氏が当選を果たした。フランス財務省財政監査総局、ロスチャイルド家の中核銀行で副社長を務めた経歴を持つ。甘いマスクと年齢からすると小泉進次郎衆議院議員(37歳)に近いものを感じる。GW開けの急騰相場では「想定内」とされながらも、やはりマクロン氏勝利の安堵(あんど)感が多分に影響したとみられる。マクロン新大統領は経済・産業・デジタル大臣だった2014年11月に来日している。来日当時、マクロン氏は楽天とソフトバンクの社長と会談している。そして、フランスはアメリカ、オランダに次いで世界3位の対日投資国。一方、日本はアジア最大の対仏投資国。日本のイーグル工業が2016年に対仏投資プロジェクトとしては大きい案件を実施した。また、マクロン氏は親米派ともされる。トランプ・ラリーとまでは行かないまでもマクロン・ミニラリーがあるかもしれない。

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