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日経平均5日ぶり一服 キヤノンが一段高【2017年4月27日】

2017年4月27日東証相場概況

日経平均は5日ぶりに小反落。終日マイナスゾーンで小動きとなった。注目されたトランプ政権の税制改革案は、大方の予想通りの内容だったことからNYダウが一服。為替も小動きとなったことで、前日までの4連騰を受けての利益確定売りがGW入りを控えて優勢となった。ただ、メガバンクの一角とソフトバンク(9984)が大引けにかけて切り返し、売買代金上位の大型株は高安マチマチとなった。なかで、今12月期業績を上方修正したキヤノン(7751)が一段高に買い進まれて4連騰。ソニー(6758)も3月31日の年初来高値3792円を更新と逆行高。パナソニック(6752)は安寄りしたものの、連日の高値更新に買い進まれる場面があった。このほか、個別では決算が好感された古河電工(5801)、花王(4452)が買われ、決算と今期見通しが好感されたベリサーブ(3424)、集計中の前期業績を上方修正したダイワボウ(3107)などが値を飛ばした。反面、第1四半期の大幅営業減益が嫌気されたLINE(3938)、3月期営業減益見込みを発表したヤフー(4689)、革新機構が株式売却、公募増資を検討とされたルネサスエレクトロニクス(6723)が安い。NTT(9432)は3日続落し連日の年初来安値更新。KDDI(9433)も軟調。

ジャスダック平均、マザーズ指数は小幅ながら3日続伸。マザーズではソレイジア・ファーマ(4597)、ジャスダックではラクオリア創薬(4579)と株価400円から500円台のバイオベンチャー銘柄が商い人気を高めている。前日25日に初値をつけたアセンテック(3565)は550円高の7500円まで上昇したものの、その後は利食い売り優勢で290円安の6660円で大引けた。

注目銘柄動向

キヤノン(7751)

東証1部
3724円+126円

売買代金トップに立ったキャノン(7751)がこの日のハイライト銘柄。前日とほぼ同水準の3599円で寄り付いた後に買い進まれて連日の高値更新、出来高は前日の倍以上に膨らんだ。キヤノンの2700円台は2015年の大納会以来。26日の大引け後に今2017年12月期通期の営業利益予想を従来の2550億円から2700億円(前年同期比18%増)に増額したことが好感された。レーザープリンターのカラー機へのシフト、FPD露光装置や有機ELディスプレイ製造装置の拡大が寄与する。また、第1四半期(1-3月)営業利益は営業利益757億円(前年同期比88.8%増)と東芝メディカルシステムズの新規連結が貢献。むしろ、市場はこの1-3月の利益伸長を評価したようだ。

大同特殊鋼(5471)

東証1部
612円+73円

大同特殊鋼(5471)が、前引け間際に540円近辺から600円台に突如の急騰を演じた。大同特殊鋼 が27日午前11:20に発表した決算がサプライズとなった。前2017年3月期の経常利益が前の期比で5%増の263億円(従来予想210億円)となり、減益予想から一転して増益に転換。今2018年3月期経常利益も前期比17.5%増の310億円で5期連続増益に。同時に、前期の年間配当を8円から10円(2016年3月期は7.5円)に増額し、今期は10円に連続増配する方針としたことが好感された。自動車、半導体製造装置向けが好調を持続する。2月高値587円を更新し、600円台回復は2015年5月以来。

ヤフー(4689)

東証1部
474円-51円

ヤフー(4689)が急落し東証1部株価下落率トップ。2017年3月期営業利益は1920億4900万円(前の期比14.6%減)と市場の事前コンセンサス2050億円を下回った。第4四半期に発生したアスクル(2678)の埼玉県物流センター火災に伴う損害額130億円を計上した影響もあるが、会社側の今2018年3月期営業利益予想が、前期実績を下回るとの見通しが示された(数値予想は開示せず)ことがネガティブ視されている。

主要株価指数

大引け 前日比
日経平均(円) 19,251.87 -37.56
TOPIX(ポイント) 1,536.67 -0.74
マザーズ(ポイント) 1,033.30 +12.30
ジャスダック平均(円) 2,977.27 +12.36

ランキング情報

東証1部株価上昇率トップ5(株価単位は円、出来高は株)

順位 銘柄 コード 株価 前日比(円) 出来高(千株)
1 ダイワボウHD 3107 384 +61 18,346.0
2 東洋機械金属 6210 646 +100 79.0
3 メディアスHD 3154 2,560 +378 150.2
4 ベリサーブ 3724 3,120 +452 325.9
5 バリューコマース 2491 564 +80 3,427.7

東証1部株価下落率トップ5(株価単位は円、出来高は株)

順位 銘柄 コード 株価 前日比(円) 出来高(千株)
1 タカタ 7312 412 -100 225.2
2 ヤフー 4689 475 -50 50,192.3
3 SHOEI 7839 2,893 -267 223.3
4 ルネサスエレクトロニクス 6723 1,045 -93 4,214.5
5 LINE 3938 3,885 -335 3,822.5

東証1部売買代金トップ5  (売買代金:単位千円)

順位 銘柄 コード 出来高
1 キヤノン 7751 56,162
2 任天堂 7974 48,001
3 三菱UFJFG 8306 40,440
4 ソフトバンクグループ 9984 38,092
5 トヨタ自動車 7203 34,118

おわりに:ゆうちょ銀行が時価総額で日本郵政上回る

決算発表に一喜一憂する株価展開がより鮮明となってきた。本日大引け後の16:00に決算を発表する任天堂(7974)が売買代金トップの座を2周間ぶりに、好決算発表のキヤノン(7751)に譲ったのがその象徴。こうしたなかで、主力株でありながら地味な存在となっているゆうちょ銀行(7182)が5日ぶりに小反落した。下げたと言っても4円安の1410円。3月の年初来高値1459円に対して年初来安値は4月14日の1324円とその値幅は135円しかなく、ボラティリティ(変化率)の低い銘柄だ。一方、豪物流会社の減損で2017年3月期が赤字となる親会社の日本郵政(6178)も5日ぶりに小反落。ちなみに、この2銘柄は時価総額ではいつの間にか、ゆうちょ銀行が日本郵政を上回っていた。ドコモ(9437)とNTT(9432)の関係と類似した構図となった。

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