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日経平均5日ぶり反発 任天堂、新興市場が戻り試す【2017年4月14日】

2017年4月14日東証相場概況

日経平均は円安一服を受けて後場に入りプラスゾーンに巻き返した。朝方は5日続落で始まり連日の取引時間中における年初来安値更新となったが、先物高に伴うインデックス買いの流入に加え、自律反発狙いの買いが広がった。不動産、小売、食品といった内需型企業が買い戻しを集めて反発し、任天堂(7974)、ソニー(6758)が高い。前週人気化したバイオベンチャーのペプチドリーム(4587)も続騰。業績上方修正のDOWA(5714)、ローツェ(6323)、自社株買い発表の東宝(9602)などが個別に買われた。一方、三菱UFJHD(8306)が続落とメガバンクが売られ、ソフトバンク(9984)、ファーストリテイリング(9983)が一段安。東京エレクトロン(8035)、TDK(6762)など優良株の一角の戻りが鈍い。トヨタ(7203)など自動車も軟調だが、いずれも後場は下げ幅を縮めた。地政学リスクに引き続き変化はないものの、前週の連続安で、ひとまず押し目買いを誘う値ごろ感が出るタイミングとなった。

一方、石川製作所(6208)、日本アビオニクス(6946)といった防衛関連株は朝高スタートの後に急速に値を消した。思惑ベースで買われてきただけに、週末を控えての換金売りが強まった。個別では興和がTOBの丸栄(8245)、業績上方修正のVOYAGE(3688)が、キリン堂(3194)、ホクリョウ(1384)が高い。

日経平均の切り返しに先行して、マザーズ指数は反発、ジャスダック平均は5日ぶり反発と買い戻しが広がった。特にマザーズは、直近上場株とバイオ株を中心に全般、軒並み高となった。

注目銘柄動向

ローツェ(6323)

東証1部
2571円+500円

ストップ高で東証1部値上がり率トップ。14日大引け後に韓国子会社が総額で約44億円のガラス基板搬送機の一括受注に成功したことを発表。これを受けて今2月期第2四半期(3月から8月)と通期の業績を増額。第2四半期営業利益予想は23億9200万円から29億200万円(前年同期比35%増)、通期は36億8000万円から42億2300万円(前期比7.6%減)と減益幅縮小。1週間前10日の決算発表では今期営業利益予想が19.5%減予想を打ち出していたことから、ストップ安を交えて値幅にして1144円(35%強)のキツイ急落に見舞われていただけに、買い戻しも急。もともと大型受注があるたびに上方修正を繰り返す修正がある企業。半導体・液晶関連業界の積極的な設備投資が確認された形。なお、ローツェは明日18日に機関投資家・アナリスト向け説明会を予定している。

任天堂(7974)

東証1部
26505円+745円

売買代金上位銘柄では数少ない続伸銘柄に。米国での新型ゲーム機「ニンテンドースイッチ」好調と証券会社の目標株価引き上げが株価上昇を後押しした。14日に米国任天堂が「ニンテンドースイッチ」の3月実売台数が90万6000台と過去の新型ゲーム機と比べて最高の出足であることが明らかとなった。さらに、同時発売のゲームソフト「ゼルダの伝説ブレスオブワイルド」は「WiiU」版込みで130万本、スイッチ版のみで92万本超を記録し、実売台数の100%超という異彩の人気ぶりが注目された。これを受けて、エース経済研究所は投資判断「強気」継続、目標株価を38,200円に引き上げ、レーティング「A」、目標株価35,000~37,000円を据え置いた。4月28日には新作ソフト「マリオカート8デラックス」の発売も控える。

ベイカレント・コンサルティング(6532)

マザーズ
1516円+300円

14日大引け後に発表した2017年2月期決算を好感して買い気配スタート。ストップ高となり年初来高値を更新した。昨年9月2日に新規上場した事業コンサルタント会社。営業、当期利益とも減益予想としていた前2017年2月期は一転して増益に。昨年12月から稼働率回復と収益安定化を優先した営業方針に転換し、稼働率が回復。さらに高付加価値案件獲得を積極的に推進した効果が寄与。M&Aと事業再編関連の需要が増加しているという。また、今2018年2月期の会社側業績予想は、前期比17.5%増収、21%営業増益と2ケタ成長を見込み、さらに、前2月期は初配当となる年30円、今期は10円増配の40円としたことが評価されている。

主要株価指数

大引け 前日比
日経平均(円) 18,355.26 +19.63
TOPIX(ポイント) 1,465.69 +6.52
マザーズ(ポイント) 991.72 +20.50
ジャスダック平均(円) 2,862.35 +21.04

ランキング情報

東証1部株価上昇率トップ5(株価単位は円、出来高は株)

順位 銘柄 コード 株価 前日比(円) 出来高(千株)
1 ローツェ 6323 2,571 +500 2,255.7
2 enish 3688 634 +80 1,710.2
3 北の達人コーポレーション 2930 796 +89 1,885.2
4 グリー 3632 844 +74 9,187.7
5 トランザクション 7918 902 +72 354

東証1部株価下落率トップ5(株価単位は円、出来高は株)

順位 銘柄 コード 株価 前日比(円) 出来高(千株)
1 キャリアリンク 6070 510 -100 50.4
2 住江織物 3501 231 -28 767
3 石川製作所 6208 1230 -112 3,720.3
4 IDOM 7599 598 -48 2,584.4
5 澤藤電機 6901 540 -40 502

東証1部売買代金トップ5  (売買代金:単位千円)

順位 銘柄 コード 出来高
1 任天堂 7974 59,912
2 ソフトバンクグループ 9984 47,236
3 三菱UFJFG 8306 36,750
4 トヨタ自動車 7203 26,606
5 ファーストリテイリング 9983 23,912

おわりに:逆風化で登場する旅工房

地政学リスクや円高など、相場の解説は百人百様だが、ここまでの調整は「トランプ相場の反動」といった方が正しいのだろう。国内状況を見た時、大きな景気の減速感は肌で感じられない。また、地政学リスクが言われながらも、訪日外国人は街中を闊歩している。明日18日は旅工房(6548)がマザーズに新規上場する。公開価格は1370円。ネット上で海外旅行を中心に受け付ける企業で、通常ならばこの地合いでの登場は逆風下での船出。直近で登場のIPO銘柄の殆どは初値以降に下落と苦戦を強いられている。ただ、株価が調整することでIPO銘柄は株主還元の必要性を感じて、前倒しに行ってくるケースが多い。相場の調整を逆手に取った投資手法を考えてみるにはいい時期だ。

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