安江工務店 (1439)が2月10日、JASDAQに新規上場/名古屋密着型の建売・リフォーム業者
安江工務店 (1439)が2月10日、JASDAQにIPO(新規上場)する。名古屋密着型の建売・リフォーム業者だ。
現社長の父が1970年に創業した工務店が起源。現在は愛知県内に10店舗を置き、住宅リフォームを請け負う「住宅リフォーム事業」、新築注文住宅を請け負う「新築住宅事業」、不動産仲介や買取再販を手掛ける「不動産流通事業」との3事業を展開する。
特徴は名古屋市とその近郊地域に密着すること。「住まいのかかりつけ医」のような存在を目指しており、例えば、網戸の張り替えや電球の交換といった些細なニーズにも対応するという。こうして創業時より顧客と高い信頼関係を築き上げた結果、過去に契約した顧客からのリピート注文は2015年12月までで2万6531世帯と、全受注件数の50%以上を占めるまでに高まっている。
現在は売上高の7割超を「住宅リフォーム事業」が占めるものの、当然ながら住宅そのものにも強いこだわりを持つ。リフォーム、新築ともに、壁や天井には、食べられる素材だけで作られた自社開発の「しっくい」、あるいは、サンゴや貝殻が化石化した「コーラルストーン」といった自然由来の素材だけを使用。一般住宅では壁に塩化ビニル素材のクロスが使われることが多く、これに対して同社は「無添加」を強調している。
会社側は今後、新規出店のみならず、M&A(企業合併・買収)など他社とのアライアンスを有効活用することで日本全国へと事業領域を拡大することを目指すとしている。まずは今回の上場で調達した資金を、住宅リフォーム事業の店舗設置と新築住宅事業のショールーム新設に充てる。