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ワールド【3612】

  • ワールドが9月28日、東証に新規上場
  • 「INDIVI」「UNTITLED」など展開のアパレル大手
上場市場 東証一部
予想価格 3,630円
上場日 2018年09月28日
天野秀夫
天野秀夫
ワールド(3612)のサムネイル
初値期待度 2
上場後株価期待度 4
上場時話題性 3
事業成長性 3
事業収益力 3

ワールドが9月28日、東証に新規上場/「INDIVI」「UNTITLED」など展開のアパレル大手

ワールド(3612)が9月28日、東証(1部または2部)に新規上場する。1959年にニット婦人セーターの卸売業で創業した同社は、1993年に大証2部に上場、1999年に東証・大証1部に指定、2005年にMBO(経営陣が参加する買収)によって上場廃止となっていた。2019年1月で創業60周年を迎える。

2019年1月で創業60周年となる。1959年にアパレル卸業をスタートに、小売りから生産まで一気通貫で手掛けるSPA(製造小売り)にビジネスモデルが変化し、現在は投資事業を交えて総合ファッションサービスグループを志向している。

現在は持株会社である同社と子会社41社、持分法適用関連会社4社でグループを構成し、事業セグメントは「ブランド事業」「プラットフォーム事業」「デジタル事業」「投資事業」の4つに区分されている。

ブランド事業では、国内外で婦人・紳士・子供衣料、服飾雑貨の販売を展開し、百貨店、駅ビル、ファッションビル、ショッピングセンターなどに出店、海外では中国、台湾、韓国、タイに進出している。多業態・多ブランド戦略で2018年3月期末で国内2488店、56ブランドを展開している。主要ブランドは、女性向けの「INDIVI(インディヴィ)」「UNTITLED(アンタイトル)」、ティーンズ向け「ピンクラテ」、男性向け「TAKEO KIKUCHI(タケオ キクチ)」ファインジュエリーの「ココシュニック」、革小物、バッグの「ヒロコハヤシ」などがある。

プラットフォーム事業は、ファッションビジネスに必要なサービス(生産、企画、店舗運営など)をグループおよびグループ外の他社に提供する。

デジタル事業は20歳から24歳の女性をターゲットとしたF1層に総合ファッションモール「FASHIONWALKER」、グループ公式サイト「ワールドオンラインストア」を運営。投資事業では、ブランドのグループ化、ファッション・サービス、テクノロジーへの投資を推進している。

2019年3月期の業績は、売上収益が前期比1.3%増の2490億円、営業利益が同7.6%増の142億円と増収増益の見通しのなか、売上構成比は、ブランド事業77.2%、プラットフォーム事業6.4%、デジタル事業2.1%、投資事業14.1%を計画している。

ワールド(3612)の基本情報

企業名 株式会社ワールド
会社URL http://corp.world.co.jp
証券コード・市場 東証一部 (3612)
上場予定日 2018年09月28日
業種 繊維製品
事業内容 婦人・紳士・子供服の企画販売等
本社所在地 兵庫県神戸市中央区港島中町六丁目8番1
社長 上山健二
設立年月 1985年04月01日
決算期 3月末
上場前資本金 6,000,000千円

事業の特徴と魅力

ワールド(3612)の特徴はブランド力と店舗網です。キャリア女性向けの「INDIVI(インディヴィ)」「UNTITLED(アンタイトル)」を筆頭に、ティーンズ向け「ピンクラテ」、男性向け「TAKEO KIKUCHI(タケオ キクチ)」ファインジュエリーの「ココシュニック」、革小物、バッグの「ヒロコハヤシ」などがあります。都心店舗を中心にインバウンド効果を享受してきました。

一方、店舗網は百貨店やショッピングセンターに2400店舗規模を出店し、海外にも出店しています。すでにこれだけの販売網を持つとなると、ネット通販による上乗せ余地も限られてくるでしょう。成長分野をどこに求めてくるかが注目されます。

初値予想

想定価格 3,630円
仮条件 2,900円〜 3,200円
公開価格 2,900円
初値予想 3,000円

初値予想と上場後の見込み

ワールド(3612)の想定価格3630円から試算した想定時価総額は1314.1億円、市場からの吸収額は671.3億円にのぼり、東証上場の大型案件となります。ブックビルディング仮条件価格は、想定価格から大幅にディスカウントされた2900円から3200円となっています。仮条件がディスカウントされたことからも、初値はかなり厳しい展開が予想されます。

また、ワールドは2005年に上場廃止となった再上場案件で、最近の再上場としてはマクロミル(3978)、スシローグローバル(3563)はいずれも公開価格を割り込む初値でした。事業的にも変化率を伴った業績成長は期待薄で、リスキーな案件と見ておいたほうが良さそうです。

ただし、直接1部上場のIPOは、前出のマクロミルやスシローグローバルを含めて上場後に上昇するケースがほとんどです。規模が大きいゆえの機関投資家の買い需要が働くためです。上場後に買い場を探しても良い銘柄でしょう。その場合、IR姿勢等を吟味する必要があります。

IPOスケジュール

抽選申込(BB)期間 2018-09-11〜 2018-09-14
当選発表(公開価格決定)日 2018-09-18
購入申込期間 2018-09-19〜 2018-09-25

IPO当選株数
※単位は株

公募株数 14,850,000
売出株数(OAを含む) 3,642,000
当選株合計 18,492,000

おすすめのネット証券

ワールド(3612)の主幹事は野村です。幹事団にはSMBC日興とともに久々の登場となる三菱UFJモルガン・スタンレーが加わっています。SBIも幹事団に参加していますが、ネット証券ではカブドットコムからの参加も可能となっています。

一方、大株主には筆頭株主を除いて解除条項無しの180日間と最長のロックアップが掛かっています。筆頭株主の「UDSコーポレート・メザニン2号投資事業有限責任組合」は日本政策投資銀行が三井住友銀行と共同で組成したファンドで、議決権のない優先株式となっています。

幹事証券リスト

証券会社割当率割当株数当選本数
主幹事野村証券73.91%10,251,100102,511
幹事SMBC日興証券10.43%1,447,20014,472
三菱UFJモルガン10.43%1,447,20014,472
みずほ証券4.52%627,1006,271
SBI証券0.70%94,600964

株主構成

氏名比率ロックアップの有無
UDSコーポレート・メザニン2号投資事業29.46%
寺井 秀藏9.84%上場日から180日間
小泉 敬三8.66%上場日から180日間
畑崎 重雄7.43%上場日から180日間
合同会社ケイ・エム興産3.63%上場日から180日間
合同会社エイ・ティ興産3.63%上場日から180日間
合同会社ワイ・アール興産3.63%上場日から180日間
合同会社イー・エイチ興産3.05%上場日から180日間
ワールドグループ従業員持株会2.90%上場日から180日間
上山 健二2.90%上場日から180日間

成長分野と株主還元に関心

ワールド(3612)のIPOにあたって、想定価格3630円から仮条件価格が2900円から3200円と大胆に引き下げられたのは衝撃的でした。すでに国内2400の店舗網を擁していることを考えると、ネット通販の強化による上乗せは、現状の事業領域では限られたものとなるでしょう。ジュエリーやバッグなど非衣類に進出していますが、成長領域をどこに求めてくるかが注目されます。

配当は今期47円を予想していますが、アパレル大手のオンワード(8016)は株価700円台で24円配当、配当利回りは3.3%です。ワールドの仮条件の下限2900円で計算した配当利回りは1.6%です。株主優遇策が期待されることになるでしょう。

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