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ヴィッツ【4440】

  • ヴィッツが4月8日、マザーズに新規上場
  • 自動車業界向けなどに組込システム事業を展開
上場市場 マザーズ
予想価格2,260円
上場日2019年04月08日
天野秀夫
天野秀夫
ヴィッツ(4440)のサムネイル
初値期待度5
上場後株価期待度4
上場時話題性3
事業成長性4
事業収益力4

ヴィッツが4月8日、マザーズに新規上場/自動車業界向けなどに組込システム事業を展開

ヴィッツ(4440)が4月8日、東証マザーズに新規上場した。同社は1997年6月11日に設立され、同社と連結子会社2社で構成されている。自動車、デジタル家電、白物家電などに組み込まれる組込ソフトウエアを開発する企業だ。

自動車、工作機械、家電などの産業分野を対象にして組込ソフトウエアの受託開発業務を提供するほか、リアルタイムオペレーションシステムなどの基盤ソフトウエアの販売、組込セキュリティー関連のコンサルティングを提供している。「組込システム事業」「システムズエンジニアリング事業」「機能安全開発事業」を3つの事業セグメントとしている。

前期実績で売上高の62.7%を占める「組込システム事業」は、自動車・自動車部品メーカ、デジタル家電メーカ、建設機械メーカなどに対して、組込ソフトウェアの受託開発業務「制御ソフトウェアエンジニアリングサービス」を提供している。自動車メーカにーは組込セキュリティサービスや組込セキュリティ教育も提供している。

売上高の28.2%を占める「システムズエンジニアリング事業」では、車載制御シミュレーションや車載制御モデルの開発、自動運転向け仮想環境シミュレーションの開発を手掛けている。

「機能安全開発事業」は、制御システムの安全性の確保と安全性の説明責任を明確にするために必要な機能安全に関するコンサルティングを行っている。

今2019年8月期の業績は、売上高25.3億円(前期比6.9%増)、経常利益2.6億円(同19.8%増)と増収増益の見通しで、配当は年6円を予定している。

ヴィッツ(4440)の基本情報

企業名株式会社ヴィッツ
会社URLhttps://www.witz-inc.co.jp/
証券コード・市場 マザーズ (4440)
上場予定日2019年04月08日
業種 情報・通信業
事業内容組込み製品のソフトウェア及びリアルタイムOSの受託開発と販売
本社所在地愛知県名古屋市中区栄2-13-1
社長服部博行
設立年月1997年06月11日
決算期8月末
上場前資本金88,589千円

事業の特徴と魅力

エンベデッドと呼ばれる組込ソフトウエアは自動運転など自動車の高度化や機器のIoT(モノのインターネット)化のキーデバイスとなっており、株式市場の人気テーマの一つです。

2018年10月に上場したイーソル(4420)の好パフォーマンスで実証されています。自動車部品大手のアイシン精機(7259)、工作機械大手のオークマ(6103)が大株主にいることもポイントです。本店所在地が愛知県ということから東海地域の有力企業との関係が深そうなことは、今後注目材料となるでしょう。

初値予想

想定価格 2,260円
仮条件 2,260円〜 2,650円
公開価格 2,650円
初値予想 4,500円

初値予想と上場後の見込み

ヴィッツ(4440)の想定価格2260円から試算した想定時価総額は40.8億円、市場からの資金吸収額は10.4億円でマザーズ上場の中型案件となります。中型案件ながらも、エンベデッド(組み込み型ソフトウェア)はIoT(モノのインターネット)関連として人気が高い事業です。さらに、公開株式数が46万株と比較的少ないことから、公開価格に対して初値は大きく飛ぶことが予想されます。

さらに、上場後も大株主にロックアップが解除条項なしで持株会以外の全てに掛かっていることから需給はタイトです。また、同社が上場してからは24日のハウテレビジョン(7064)までIPOが無いことから、短期資金の関心を集めて上場することになりそうです。

IPOスケジュール

抽選申込(BB)期間 2019-03-20〜 2019-03-27
当選発表(公開価格決定)日 2019-03-28
購入申込期間 2019-03-29〜 2019-04-03

IPO当選株数
※単位は株

公募株数 340,000
売出株数(OAを含む) 120,000
当選株合計 460,000

おすすめのネット証券

ヴィッツ(4440)の主幹事証券は同社が愛知県本社ということもあり、地元の東海東京です。また、愛知県が本社で営業基盤でもある安藤証券も加わっています。大手のSMBC日興証券、大和に加えてインターネット大手のSBI証券も参画しています。

一方、大株主は会社関係者とその関連会社、取引先業企業で固められており、従業員持株会を除いて解除条項のないロックアップが最長の180日間で掛かっています。上場後の需給的はタイトになりそうです。

幹事証券リスト

証券会社割当率割当株数当選本数
主幹事東海東京証券90.43%416,0004,160
幹事SBI証券3.48%16,000160
大和証券2.61%12,000120
SMBC日興証券1.74%8,00080
エース証券0.87%4,00040
安藤証券0.87%4,00040

株主構成

氏名比率ロックアップの有無
(株)Office Hat24.87%上場日から180日間
(株)SNA22.50%上場日から180日間
アイシン精機(株)8.88%上場日から180日間
オークマ(株)8.88%上場日から180日間
森川聡久7.40%上場日から180日間
大西秀一7.40%上場日から180日間
武田英幸7.40%上場日から180日間
ヴィッツ従業員持株会3.97%
服部博行3.55%上場日から180日間
脇田周爾3.49%上場日から180日間

農業機械IoTでも活躍余地

自動車産業分野において、自動運転やコネクテッドカー(インターネットを搭載して外部とつながるクルマ)の開発が加速度的に進展しています。ヴィッツ(4440)の現在の主力はこうした自動車分野ですが、会社側はデジタル家電、農業機械などの顧客開拓にも注力しているようです。

特にIoT化が遅れている農業機械分野に意欲を高めています。平成28年度に北海道経済産業局が進めた支援事業「農業機械のさらなる高度化と海外進出に資する次世代電子制御ソフトウェア基盤の開発」において、苫小牧高等工業専門学校とともに同社が協力しています。

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