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ウイルズ【4482】

  • ウイルズが12月17日、マザーズに新規上場
  • 「IR-navi」「プレミアム優待倶楽部」など投資家向けツールの提供
上場市場 マザーズ
予想価格910円
上場日2019年12月17日
天野秀夫
天野秀夫
ウイルズ(4482)のサムネイル
初値期待度5
上場後株価期待度4
上場時話題性4
事業成長性4
事業収益力3

ウイルズが12月17日、マザーズに新規上場/「IR-navi」「プレミアム優待倶楽部」など投資家向けツールの提供

ウィルズ(4482)が12月17日、東証マザーズに新規上場する。2004年10月18日に設立された同社は、上場企業と機関投資家および個人投資家をクラウド上でつなぐ、機関投資家マーケティングツール「IR-navi」および個人投資家マーケティングツール「プレミアム優待倶楽部」の提供、ならびに統合報告書コンテンツの企画・制作を手掛けている。

「プレミアム優待倶楽部」は「ポイント制株主優待」と株主の「電子化」(株主の電子メールアドレスを取得して法定書類を電磁的に提供し、また株主専用サイトにおける上場企業と株主との双方向コミュニケーションを実現すること)を組み合わせたサービス。その収益は、ストック型のシステム利用料と、企業ごとに異なる商品交換期間に発生する株主優待ポイントの利用料で構成されている。また、2019年9月末時点で上場企業2社に対して、電子議決権行使プラットフォームを提供している。

「IR-navi」は、約260社の上場企業に提供している機関投資家マーケティングプラットフォームで、ストック型のシステム利用料が収益源となっている。株主状況の把握、投資家のターゲティング、IR業務の効率化として活用されている。

このほか、統合報告書やアニュアルレポートなどの投資家とのコミュニケーションツールを企画、制作するサービスである「ESGソリューション」や決算説明会の企画及び運営サポートを展開している。

今2019年12月期の業績は、売上高16億円(前期比37.8%増)、経常利益2.6億円(同147%増)の増収増益の見通し。通期経常利益計画に対する第3四半期末時点の進捗率は91.3%に達している。

ウイルズ(4482)の基本情報

企業名株式会社ウイルズ
会社URLhttps://www.wills-net.co.jp/
証券コード・市場 マザーズ (4482)
上場予定日2019年12月17日
業種 情報・通信業
事業内容機関投資家マーケティングツール『IR-navi』、個人投資家向け『プレミアム優待倶楽部』の提供
本社所在地東京都港区虎ノ門3-2-2 虎ノ門30森ビル
社長杉本光生
設立年月2004年10月18日
決算期12月末
上場前資本金146,485千円

事業の特徴と魅力

ウィルズ(4482)の直近実績ベースで、売上の約65%を個人投資家マーケティングツール「プレミアム優待倶楽部」事業が、約15%を機関投資家マーケティングツール「IR-navi」事業が占めていることが特徴です。2019年9月末時点の「プレミアム優待倶楽部」の提携企業数は42社程度で、3500社以上という上場企業数からするとまだ開拓余地があることが強みです。

また、約1500社の株主優待関連の情報をサービスとして提供しており、個人投資家の注目度が高まりやすくなっています。

初値予想

想定価格 910円
仮条件 910円〜 960円
公開価格 960円
初値予想 2,500円

初値予想と上場後の見込み

ウィルズ(4482)の想定価格910円から試算した想定時価総額は41.8億円、市場からの資金吸収額は3.3億円で、東証マザーズ上場の小型案件となります。クラウド関連であり、個人投資家に近いIRサービスの提供会社で、公開価格が3ケタと低いことから任期化しやすく初値は後悔価格から大きく飛びそうです。

初値の水準次第ですが、業績の変化率も伴っており上場後も人気化が見込まれます。株主還元のタイミングが焦点となってくるでしょう。

IPOスケジュール

抽選申込(BB)期間 2019-11-29〜 2019-12-05
当選発表(公開価格決定)日 2019-12-06
購入申込期間 2019-12-09〜 2019-12-12

IPO当選株数
※単位は株

公募株数 100,000
売出株数(OAを含む) 268,000
当選株合計 368,000

おすすめのネット証券

ウィルズ(4482)の主幹事証券はみずほ証券です。大手では大和証券、三菱UFJモルガンも加わっています。また、事業内容が証券業界にあるためか、SBI証券マネックス証券楽天証券松井証券と大手インターネット証券が揃って参加しています。

一方、大株主のロックアップはそのほとんどに、価格解除条項なしの180日間のロックアップが掛かっています。ベンチャーキャピタルは見られません。需給的には締まっています。

幹事証券リスト

証券会社割当率割当株数当選本数
主幹事みずほ証券93.40%342,4003,424
幹事大和証券1.74%6,40064
SBI証券1.74%6,40064
三菱UFJモルガン0.87%3,20032
マネックス証券0.87%3,20032
楽天証券0.43%1,60016
松井証券0.43%1,60016
エース証券0.43%1,60016
水戸証券0.43%1,60016

株主構成

氏名比率ロックアップの有無
杉本光生31.76%上場日から180日間
蓮本泰之13.54%上場日から180日間
SUGアセット(株)6.31%上場日から180日間
ウィッテン・ダレル3.51%上場日から180日間
上川博史3.22%上場日から180日間
青山洋一3.01%上場日から180日間
神保(株)2.29%上場日から180日間、但し公開価格の1.5倍で解除
(株)ケーアイティーシー2.29%上場日から180日間、但し公開価格の1.5倍で解除
秋元伸介2.07%上場日から180日間
蒲野宏之2.04%上場日から180日間

業績

売上高(千円)経常利益当期利益1株当たりの純利益純資産額1株当たり純資産額配当(円)自己資本比率自己資本利益率
2016年12月期(実績)386,971-50,088-57,964-18.69114,94831.950.0032.4
2017年12月期(実績)650,12555,9843,5321.01118,48032.960.0033.53.1
2018年12月期(実績)1,161,243107,710121,82234.71252,30269.670.0030.166.7
2019年12月期(予想)1,600,000266,000180,00044.280.000.000.00.0

12月のIPOラッシュで最も軽量級の銘柄に

22社が集中する12月のIPOで、ウィルズ(4482)は市場からの資金調達額が3.3億円(想定価格試算ベース)と最も小型軽量となっています。そのため、アクティブな短期資金が集まりやすいでしょう。同日に、最も重量級のフリー(4478)がIPOしますが、影響はないでしょう。

証券業界に関連する企業の上場は人気化しにくいのですが、提携企業数の少なさや株主優待ビジネスなどで事業の拡大余地があることがわかりやすいこともポイントです。

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