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Welby【4438】

  • Welbyが3月29日、マザーズに新規上場
  • 個人と医療機関を結ぶプラットフォーム事業を展開
上場市場 マザーズ
予想価格3,660円
上場日2019年03月29日
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天野秀夫
天野秀夫
Welby(4438)のサムネイル
初値期待度5
上場後株価期待度4
上場時話題性4
事業成長性5
事業収益力3

Welbyが3月29日、マザーズに新規上場/個人と医療機関を結ぶプラットフォーム事業を展開

Welby(4438)が3月29日、東証マザーズに新規上場する。同社は糖尿病・高血圧症などの生活習慣病をはじめとする様々な疾患の治療分野において、患者の自己管理をサポートするPHR(パーソナル・ヘルス・レコード)プラットフォームサービスを展開している企業だ。

PHRとは、個人によって電子的に管理される自らの健康・医療情報で、で血圧、体重、血糖値など生体の数値情報や生活情報、検査数値、薬剤処方数値などがデータとなる。 同社が構築・運営する各疾患別のスマホアプリを経由して、患者から提供された症状、その他の医療情報などの記録、医療情報のデータベースへの保存・管理、Webサービスを利用した医療情報の医療機関などとの共有も可能になる。患者と医療関係者がPHRプラットフォーム上でつながることで、疾患管理ツールとして機能する。

製薬メーカーからの依頼によるPHRプラットフォーム開発などの「疾患ソリューションサービス」売上高が全体の約7割強を占める。製薬メーカーにとっては、サービスを通じて自社医薬品の医療関係者向け知名度の向上、患者の治療継続へのサポートによる医薬品の売り上げ増が期待できる。現在14社の製薬メーカー向けに提供されている。

このほか、糖尿病や高血圧症など生活習慣病全般および生活習慣病予備軍の患者の自己管理をサポートする同社構築・運営のクラウドサービス「Welbyマイカルテサービス」売上高が、全体の3割弱を占める。通信機能を持つ血圧計、血糖測定器、ウェアラブル機器などとのデータ連携で疾患治療に必要なデータの記録が可能となる。患者家族や登録医療機関と情報共有し、医師による治療サポートを受けることも可能で、自治体住民や一般企業従業員の生活習慣病重症化予防ツールとして利用され、利用料課金が売上高となる。

2019年12月期業績は売上高10.83億円(前期比34.2%増)、経常利益1.84億円(同19.9%増)と2ケタ増収益の見込み。

Welby(4438)の基本情報

企業名株式会社Welby
会社URLhttps://welby.jp/
証券コード・市場 マザーズ (4438)
上場予定日2019年03月29日
業種 情報・通信業
事業内容PHR(個人によって電子的に管理される自らの健康・医療情報)プラットフォームサービス事業
本社所在地東京都中央区日本橋本町3-8-3
社長比木武
設立年月2011年09月20日
決算期12月末
上場前資本金684,900千円

事業の特徴と魅力

Welby(4438)は、2011年9月の会社設立以後、2015年6月には徳島大学と共同で2型糖尿病患者のためのセルフモニタリングシステムを開発、2016年9月にはシニア向けスマホ端末に「Welbyマイカルテ」のプリインストール提供を開始、2017年10月にはエスアールエルと業務提携、同年12月にはデジタルガレージと日本郵政グループと資本業務提携、2018年10月にはNTTドコモとヘルスケア領域で業務提携と、事業拡大に沿って有力企業との資本業務提携が相次いでいることが特徴です。

このほか、足立区、大日本住友製薬、バイオジェン、ソフトバンク、オムロン、テルモ、ベネフィットワン、ケアネットなどともビジネスでつながっています。ニュースリリースが多い企業としても注目度は高まるでしょう。

初値予想

想定価格 3,660円
仮条件 4,750円〜 5,200円
公開価格 5,200円
初値予想 11,000円

初値予想と上場後の見込み

Welby(4438)の想定価格3660円から試算した想定時価総額は70.6億円、市場からの資金吸収額7.2億円で東証マザーズ上場の小型案件です。さらに、公開株式数が18万8200株に限られ、大株主のロックアップも最長180日間で価格の解除条項も無いことから需給は極めてタイトです。

さらに、同社開発の炙りに患者自身がデータを提供して医療機関が治療に役立て、医療機関はデータを収集蓄積出来るというビジネスモデルはマーケットの発展性が期待でき、事業内容的にも注目されます。初値が飛びやすい条件が整っています。想定価格3660円に対して仮条件下限が4750円と大きく引き上げられ、公開価格が5200円で決定したことから機関投資家の注目度も抜群です。

反面、急落した場合は流動性が限られることから下落スピードも早くなるデメリットも想定されます。上場後の投資にあたっては機敏な対応が必要となります。

IPOスケジュール

抽選申込(BB)期間 2019-03-13〜 2019-03-19
当選発表(公開価格決定)日 2019-03-20
購入申込期間 2019-03-22〜 2019-03-27

IPO当選株数
※単位は株

公募株数 66,700
売出株数(OAを含む) 121,500
当選株合計 188,200

おすすめのネット証券

主幹事証券は初値が飛ぶ傾向があるSMBC日興です。幹事団にはみずほ、大和と大手も参加しています。大株主にはデジタルガレージのほか日本郵政グループも参画しています。日本郵政キャピタルはIPO時の株式売出しには参加していません。

大株主以外でベンチャーキャピタルが28000株程度保有しています。ただ、大株主には価格の解除条項無しでロックアップが掛かっており、需給はタイトです。

株主構成

氏名比率ロックアップの有無
比木武42.41%上場日から180日間
(株)デジタルガレージ18.42%上場日から180日間
(株)ブライトリンクパートナーズ6.97%上場日から180日間
日本郵政キャピタル(株)5.48%継続保有の意向
姜琪鎬4.98%上場日から180日間
成松淳2.49%上場日から180日間
森下満成2.09%上場日から180日間
高橋朗1.84%上場日から180日間
立石知雄1.59%上場日から180日間
(株)ワン1.49%上場日から180日間

大手企業とのアライアンスに注目

Welby(4438)が事業領域とするPHR(パーソナル・ヘルス・レコード)プラットフォームは、ウエラブル機器を活用したモデルなど、急速に研究開発が進んでいる分野です。米国シリコンバレーなどでも多数ベンチャー企業が存在します。

糖尿病や高血圧症など生活習慣病全般および生活習慣病予備軍の患者の自己管理は、保険医療費の軽減を進める国策テーマに沿うものでもあります。競争が激しい分野でもありますが、日本郵政グループやドコモなど大手企業とのアライアンスを先行させている同社のポジションが、今後も高まっていく期待があります。

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