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ワシントンホテル【4691】

  • ワシントンホテルが10月18日、東証2部、名証2部に新規上場
  • 中京圏から全国展開する老舗ビジネスホテルチェーン
上場市場 東証二部
予想価格1,290円
上場日2019年10月18日
天野秀夫
天野秀夫
ワシントンホテル(4691)のサムネイル
初値期待度3
上場後株価期待度4
上場時話題性3
事業成長性3
事業収益力2

ワシントンホテルが10月18日、東証2部、名証2部に新規上場/中京圏から全国展開する老舗ビジネスホテルチェーン

ワシントンホテル(4691)が10月18日、東証2部および名証2部に新規上場する。同社は1961年に設立され、ビジネスホテル専業で、ワシントンホテルプラザ事業(ワシントンホテルプラザチェーンの運営)、R&B事業(R&Bホテルチェーンの運営)、ゴルフ場クラブハウス内レストランの運営、ワシントンホテルの100%出資子会社で「名古屋国際ホテル」の運営を展開している。

「ワシントンホテルプラザ」「R&Bホテル」「名古屋国際ホテル」の計3ブランドのホテルを2019年8月末現在で全国に42ホテル展開している。

「ワシントンホテルプラザ」は1969年の1号店開業以来、50年の歴史がある老舗ビジネスホテルで、主要駅または繁華街に近い低価格宿泊型の立地に特色がある。前期の平均客室単価は6570円、稼働率は72.6%。

「R&Bホテル」は宿泊特化型ホテルとして首都圏を中心に全国チェーン展開を行っており、ほとんどがシングル室で無料朝食の提供に特徴がある。前期の平均客室単価は6013円、稼働率は84.7%。

「名古屋国際ホテル」は、1964年に名古屋初の本格的都市型ホテルとして開業した老舗宿泊ホテル。ただし、耐震性の問題からビルが解体されて、2020年9月に営業終了を予定している。

2020年3月期業績は、売上高222.3億円(前期比3.8%増)、経常利益24.2億円(同14.5%減)と増収減益の見通しとなっている。

ワシントンホテル(4691)の基本情報

企業名ワシントンホテル株式会社
会社URLhttps://www.washingtonhotel.co.jp
証券コード・市場 東証二部 (4691)
上場予定日2019年10月18日
業種 サービス業
事業内容ビジネスホテルの運営
本社所在地愛知県名古屋市千種区内山3-23-5
社長内田和男
設立年月1961年05月11日
決算期3月末
上場前資本金95,000千円

事業の特徴と魅力

ワシントンホテル(4691)は3大都市圏を中心に「R&Bホテル」「ワシントンホテルプラザ」ブランドでビジネスホテルを展開している企業です。藤田観光が運営する「ワシントンホテル」とは別運営となっています。

IPO前に株主優待制度が設定されていることが特徴です。所有株式数に応じて先駆アップする株主優待となっており、100株の所有ではワシントンホテルプラザ・名古屋国際ホテルの宿泊20%割引、もしくは飲食20%割引が2枚、R&Bホテルの宿泊20%割引2枚が優待内容となっています。

初値予想

想定価格 1,290円
仮条件 1,280円〜 1,310円
公開価格 1,310円
初値予想 1,600円

初値予想と上場後の見込み

ワシントンホテル(4691)の想定価格1290円から試算した想定時価総額は153.5億円、市場からの資金吸収額は26.7億円で、東証2部および名証2部に同時上場の中型案件となります。ホテル業種のIPOは、2017年12月のABホテル(6565)以来となりますが、当時ほどの前人気はありません。初値の派手な上昇期待は厳しいでしょう。

ただし、大株主へのロック・アップがしっかりかかっているほか、想定価格1290円のPERは9.01倍、PBR1.11倍、配当利回りは1.05%と比較的割安に設定され、株主優待が設定されていることから下値不安もありません。初値が穏健にスタートした場合、上場後に妙味が膨らみそうです。

IPOスケジュール

抽選申込(BB)期間 2019-10-01〜 2019-10-07
当選発表(公開価格決定)日 2019-10-08
購入申込期間 2019-10-09〜 2019-10-15

IPO当選株数
※単位は株

公募株数 1,800,000
売出株数(OAを含む) 270,000
当選株合計 2,070,000

おすすめのネット証券

主幹事証券は6月のあさくま(7678)以来となる三菱です。大手・準大手系の証券会社が幹事団を固めていることが特徴です。

一方、第2位大株主の藤田観光(9722)は過去の提携先で、東日本でワシントンホテルチェーンを展開しています。ワシントンホテルプラザのブランドでチェーン展開するワシントンホテルとは運営主体は別ともなっています。

名古屋地元の老舗ホテルとして大手銀行、生保が大株主となっています。第8位大株主の近藤紡績所は、紡績事業、アパレル事業、不動産事業を展開する1917年創業の地元名古屋の名士企業です。

幹事証券リスト

証券会社割当率割当株数当選本数
主幹事三菱UFJモルガン88.70%1,836,00018,360
幹事みずほ証券4.35%90,000900
東海東京証券1.74%36,000360
岡三証券1.74%36,000360
SMBC日興証券0.87%18,000180
大和証券0.87%18,000180
SBI証券0.87%18,000180
マネックス証券0.87%18,000180

株主構成

氏名比率ロックアップの有無
(株)丸栄14.20%上場日から180日間
藤田観光(株)10.51%上場日から180日間
(株)三菱UFJ銀行4.98%上場日から180日間
(株)みずほ銀行4.98%上場日から180日間
(株)名古屋銀行4.98%上場日から180日間
日本生命保険相互会社4.90%上場日から180日間
明治安田生命保険相互会社4.36%上場日から180日間
(株)近藤紡績所3.14%上場日から180日間
名古屋中小企業投資育成(株)2.94%上場日から180日間
朝日生命保険相互会社2.72%上場日から180日間

ビジネスホテル低価格競争の真っ只中

ワシントンホテル(4691)は3大都市圏を中心に「R&Bホテル」、「ワシントンホテルプラザ」を展開しています。

低価格のビジネスホテルがセールスポイントでしたが、「スマイルホテル」「アパホテル」など駅前・繁華街立地の低価格ビジネスホテルの競争は激しくなっています。そのためか、経常利益ベースでは3期連続の減益です。

また、過去に提携関係にあった大株主の藤田観光とは、現在では完全に事業的には分離しており関係が希薄化しているほか、筆頭株主の丸栄も名古屋栄の百貨店を閉店し、建物も老朽化のため、取り壊す予定です。こうしたことから、資本関係も先々大きく変わる可能性があります。

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