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ダブルエー【7683】

  • ダブルエーが11月1日、マザーズに新規上場
  • 国内外130店舗、ECサイト10店舗で婦人靴を企画販売
上場市場 マザーズ
予想価格4,690円
上場日2019年11月01日
天野秀夫
天野秀夫
ダブルエー(7683)のサムネイル
初値期待度3
上場後株価期待度3
上場時話題性3
事業成長性4
事業収益力4

ダブルエーが11月1日、マザーズに新規上場/国内外130店舗、ECサイト10店舗で婦人靴を企画販売

ダブルエー(7683)が11月1日、東証マザーズに新規上場する。同社は婦人靴の企画、販売を手掛ける企業で、2002年2月12日に設立され、同社と香港、中国江蘇省の現地連結子会社2社でグループを構成している。

「ORientaL TRaffic」「NICAL」「WA!KARU」といった主力ブラドを持ち、商品の企画開発業務を社内で、製造はパートナー工場及び貿易会社に製造を委託し自社オリジナル商品の量産体制を確保している。物流センターは茨城県稲敷市に所有している。

販売面では、2019年9月末時点で国内店舗99店舗、国内ECサイト7店舗、海外実店舗31店舗、海外ECサイト3店舗を運営している。国内実店舗は、駅ビル、ショッピングセンター、アウトレットパーク等への出店を主力としている。ECサイト展開は、自社サイトのほか「ZOZOTOWN」などオンラインショッピングサイトへ出店している。海外出店の内訳は、香港に20店舗、台湾に10店舗、上海に1店舗となっている。自社ブランド品のほか、他社とのコラボレーション商品の販売も行っている。

2020年1月期業績は、売上高146.3億円(前期比14.5%増)、経常利益18.2億円(同55%増)と増収増益の見通し。通期の経常利益計画に対する第2四半期(2-7月)時点における進捗率は39.7%となっている。

ダブルエー(7683)の基本情報

企業名株式会社ダブルエー
会社URLhttps://www.wa-jp.com/
証券コード・市場 マザーズ (7683)
上場予定日2019年11月01日
業種 小売業
事業内容婦人靴の企画、販売
本社所在地東京都渋谷区恵比寿1-20-18
社長肖俊偉
設立年月2002年02月12日
決算期1月末
上場前資本金50,000千円

事業の特徴と魅力

ダブルエー(7683)は婦人靴の企画販売を手掛けており、主力ブランドの「ORientaL TRaffic」は学生からOLを主力ユーザーに駅ビルを主体とした出店に特徴を持ちます。「WA ORiental TRaffic」は大人の女性向け、「WA!KARU」はカジュアルさ、「NICAL」は都会的なデザイン、「OR KIDS」は星をモチーフとした子供向け商品がそれぞれの特徴ともなっています。

東京、下北沢に出店した路面店1店舗から発展してきました。2018年からはシューズデザインコンテストも開催しています。

初値予想

想定価格 4,690円
仮条件 4,490円〜 4,690円
公開価格 4,690円
初値予想 4,900円

初値予想と上場後の見込み

婦人靴の企画、販売を展開するダブルエー(7683)の想定価格4690円から試算した想定時価総額は220.4億円、市場からの資金吸収額は48.5億円はマザーズ上場の中型案件ですが、規模感からすると重量級のイメージとなります。実店舗とEC(電子商取引)で収益を伸ばしていますが、アパレル関連で想定価格水準が高く、公開株式数が100万株強あることから大幅な初値の上昇は期待しにくいところです。

穏健な初値形成となれば、増収益基調にある業績成長を評価して上場後に投資妙味が膨らむ可能性があります。また、現在は無配予定ですが、配当、株式分割、株主優待が期待できる利益水準、事業内容であることも株価材料となってくるでしょう。

IPOスケジュール

抽選申込(BB)期間 2019-10-15〜 2019-10-21
当選発表(公開価格決定)日 2019-10-23
購入申込期間 2019-10-24〜 2019-10-29

IPO当選株数
※単位は株

公募株数 700,000
売出株数(OAを含む) 335,000
当選株合計 1,035,000

おすすめのネット証券

主幹事はみずほ証券で、今年8社目となる主幹事です。今年はみずほ主幹事で初値の公開価格割れは出ていません。幹事団にはSMBC日興証券SBI証券マネックス証券など大手、中堅、ネット証券が参画しています。

大株主は会社関係者で占められており価格解除条項のないロック・アップが掛かっています。表面上はロック・アップが掛かっていない従業員の大株主第7位北岡、同8位丹下氏は新株予約権の形での所有となっています。なお、第3位大株主の丁蘊取締役は、筆頭株主である肖俊偉社長の配偶者です。

株主構成

氏名比率ロックアップの有無
肖俊偉82.64%上場日から180日間
趙陽6.70%上場日から90日間
丁蘊4.93%上場日から180日間
PANG KWAN KIN2.96%上場日から90日間
中井康代0.49%上場日から180日間
劉成0.30%上場日から90日間
北岡慧太0.20%
丹下祐二0.15%
菅沼匠0.10%上場日から180日間
佐川明生ほか6名0.10%上場日から180日間

業績

売上高(千円)経常利益(千円)当期純利益(千円)1株当たり利益(円)純資産額(千円)1株当たり純資産額(円)配当(円)自己資本比率(%)自己資本利益率(%)
2017年1月期(実績)4,323,051354,264207,11151.781,784,555446.140.0035.612.3
2018年1月期(実績)11,784,3811,053,671660,897165.222,442,851610.710.0044.631.3
2019年1月期(実績)12,773,4471,180,185770,058192.513,195,140798.790.0052.427.3
2020年1月期(予想)14,631,0001,829,0001,221,000292.680.000.000.00.0

※2017年1月期は単独決算で、決算期変更に伴い5カ月決算数値、2018年1月期から連結決算

国内実店舗100店超え、多角化のタイミングが焦点に

ダブルエー(7683)は、2019年9月末時点で実店舗は国内99店舗、海外31店舗の計130店舗、ECサイトは国内7店舗、海外3店舗の10店舗体制の実績を持ちます。今2020年1月期は国内の新規出店18店舗、退店7店舗、海外は出店5店舗、退店3店舗の計画で、期末には国内外133店舗体制となる見込みです。

積極的な出店・退店とECサイトの強化が高い業績変化率を生んでいますが、国内実店舗が100店舗を超えると新規店舗の収益力も陰りが見えてくる可能性があります。M&Aを含めて女性向け靴以外の分野にどのタイミングで多角化するかが注目されます。

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