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バルテス【4442】

  • バルテスが5月30日、マザーズに新規上場
  • ソフトウェアテストサービスが主力事業
上場市場 マザーズ
予想価格540円
上場日2019年05月30日
天野秀夫
天野秀夫
バルテス(4442)のサムネイル
初値期待度4
上場後株価期待度4
上場時話題性4
事業成長性4
事業収益力3

バルテスが5月30日、マザーズに新規上場/ソフトウェアテストサービスが主力事業

バルテス(4442)が5月30日、東証マザーズに新規上場する。2004年4月19日に設立された同社は大阪に本社を置き、ソフトウェアテストサービス事業、Web・モバイルアプリ開発サービス事業、オフショアサービス事業を展開している。同社と連結子会社2社で構成されている。

事業の主力であるソフトウェアテストサービス事業は、売上高の89.5%(2019年3月期見込み)を占め、ソフトウェアの不具合によるリスクを回避するため、開発工程における品質計画の立案、開発プロセスの改善、ソフトウェアの不具合発見、重大な不具合発生を確認するためのテスト設計、テストケースの作成、テスト実施、テストレポートの作成までを、第三者の中立的立場で提供している。提供ユーザーは製造業やソフトウェアベンダーだ。

Web・モバイルアプリ開発サービス事業は、売上高の約9%(同)を占め、Webアプリ・モバイルアプリの開発、Webアプリ・モバイルアプリのセキュリティ診断(脆弱性診断)をサービス提供している。アプリ開発では、企画から開発、デザイン、運用までをワンストップで提供できることが強みともなっている。

オフショアサービス事業は売上高の1.5%(同)を占め、フィリピン子会社が現地日系企業を中心に取引を拡大させている。なお、楽天(4755)は、2019年3月期売上高の約19%を占める大手得意先となっている。

集計中の2019年3月期業績は増収増益を見込み。今2020年3月期は売上高38.84億円(前期見込み比17.9%増)、経常利益2.18億円(同12.9%増)、当期利益1.53億円(同0.6%増)を見込む。なお、顧客サービス・製品のリリース時期の関係から、収益は下半期に比重がかかる特徴がある。

バルテス(4442)の基本情報

企業名バルテス株式会社
会社URLhttps://www.valtes.co.jp/
証券コード・市場 マザーズ (4442)
上場予定日2019年05月30日
業種 情報・通信業
事業内容ソフトウェアテストを中心としたソフトウェアの品質に関する総合的なサービスの提供
本社所在地大阪府大阪市西区阿波座1-3-15
社長田中真史
設立年月2004年04月19日
決算期3月末
上場前資本金90,000千円

事業の特徴と魅力

バルテス(4442)はソフトウェアテストサービス事業を手掛ける企業です。年間1200件以上のプロジェクトの検証実績を持っているようです。組込機器やWEBサイト、アプリ、業務システムなどで幅広いサービスを手掛けています。

情報通信機能を搭載した「コネクティッドカー」や配車アプリなど計300製品以上のIoT・ネットワーク関連のテスト実績を持つほか、コインパーキングの集中管理システム、日本最大ECサイトやデジタル放送、カード決済端末・電子マネーシステムのテストでも実績を持ち、株式市場のテーマ物色でも俎上に乗ってきそうです。

初値予想

想定価格 540円
仮条件 600円〜 660円
公開価格 660円
初値予想 1,200円

初値予想と上場後の見込み

バルテス(4442)の想定価格540円から試算した想定時価総額は38.6億円、市場からの資金吸収額は6.5億円で東証マザーズIPOの小型案件です。

想定される公開価格が低位、GW明け第1号でスケジュール面での追い風、マザーズの小型案件という初値高騰の条件を揃えています。初値人気はかなり高揚するでしょう。

さらに、上場後も比較低位の株価水準が手掛けやすさを誘って商いが盛り上がることが予想されます。

IPOスケジュール

抽選申込(BB)期間 2019-05-14〜 2019-05-20
当選発表(公開価格決定)日 2019-05-21
購入申込期間 2019-05-23〜 2019-05-28

IPO当選株数
※単位は株

公募株数 843,000
売出株数(OAを含む) 360,400
当選株合計 1,203,400

おすすめのネット証券

バルテス(4442)の主幹事はSBIで、3月のミンカブ以来となる今年2社目の主幹事です。SBIはグループのベンチャーキャピタルでも出資しており、つながりは強そうです。副幹事格の野村證券も大株主に名を連ねています。幹事団が多数で構成されていることも注目されます。

一方、大株主は筆頭株主の社長のほか社員持株会と会社関係者に180日間のロックアップが掛かっていますが、4つのベンチャーキャビタルと野村証券、メガバンクには価格解除の条項がついています。

公開価格が比較的低位で決定することが見込まれることから、上場後は高い流動性を背景に、こうしたベンチャーキャピタルの売り圧力が強まる可能性があります。

幹事証券リスト

証券会社割当率割当株数当選本数
主幹事SBI証券86.92%1,046,00010,460
幹事野村証券3.48%41,900419
藍澤証券0.87%10,500105
岩井コスモ証券0.87%10,500105
エイチ・エス証券0.87%10,500105
SMBC日興証券0.87%10,500105
エース証券0.87%10,500105
極東証券0.87%10,500105
登用証券0.87%10,500105
ひろぎん証券0.87%10,500105
丸三証券0.87%10,500105
むさし証券0.87%10,500105
楽天証券0.87%10,500105

株主構成

氏名比率ロックアップの有無
田中 真史67.89%上場日から180日間
バルテス社員持株会11.56%上場日から180日間
HC8号投資事業有限責任組合4.19%上場日から90日間、但し公開価格の1.5倍で解除
野村證券(株)2.51%上場日から90日間、但し公開価格の1.5倍で解除
西村 祐一2.01%上場日から180日間
大薗 雅嗣2.01%上場日から180日間
SBIベンチャー企業成長支援3号投資事業1.93%上場日から90日間、但し公開価格の1.5倍で解除
SBIベンチャー企業成長支援4号投資事業1.40%上場日から90日間、但し公開価格の1.5倍で解除
SBIベンチャー企業成長支援2号投資事業1.00%上場日から90日間、但し公開価格の1.5倍で解除
(株)三菱UFJ銀行0.84%上場日から90日間、但し公開価格の1.5倍で解除

「令和」の第1号IPO

バルテス(4442)の類似対象企業としては、ソフトウェアのデバッグ(バグや欠陥を発見し修正)事業を行うデジタルハーツHD(3676)やポールトゥウィンビットクルーHD(3657)、SHIFT(3697)などが類似対象企業と見ることができ、いずれもIPO時およびその後の事業成長スピードも早く人気銘柄となっていました。

また、バルテスは「令和元年」の第1号IPOとして注目度を高めることが予想されます。

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