ユナイテッド&コレクティブ(3557)が2月23日、マザーズに新規上場/東京23区を中心に展開する鶏料理居酒屋「てけてけ」が主力
ユナイテッド&コレクティブ(3557)が2月23日、マザーズにIPO(新規上場)した。上場初日は買い物殺到で商いが成立せず、上場2日目の24日に、公開価格の2.78倍にあたる初値4500円をつけた。
東京23区を中心に展開する鶏料理居酒屋「てけてけ」が主力の飲食店運営会社。昨年12月末時点では「てけてけ」49店舗のほか、海鮮居酒屋「心」2店舗、ハンバーガー「the 3rd Burger」4店舗との3ブランドを、すべて直営方式で運営している。
特徴はISP(イン・ストア・プレパレーション)、つまり、店内仕込・調理の徹底にある。多くの外食チェーンでは食材をセントラルキッチンで一括加工しておき、最終加熱だけを店舗で行うことで効率化を追求するのに対して、同社は「おいしい商品づくり」にこだわる。
メニューや仕入れ食材を絞り込み、仲卸を極力省いて独自仕入れルートを確保するなど「仕組み作り」に注力することで、例えば「てけてけ」では国内産チルド鶏を使用しながらも焼き鳥1本79円との高品質・低価格な商品を実現した。
社長の坂井英也氏が25歳で立ち上げた同社は、2009年に「坂井精肉店」を立ち上げたことでも知られる。日本人の好きな料理の代表格でありながら大手チェーン店が少ないこの領域で「安い」「うまい」を持ち込んだことで注目されたが、13年に全8店舗を冷凍とんかつメーカーへ事業譲渡している。