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ツクルバ【2978】

  • ツクルバが7月31日、マザーズに新規上場
  • IT利用のリノベーション・中古住宅流通事業とレンタルオフィス事業
上場市場 マザーズ
予想価格2,050円
上場日2019年07月31日
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天野秀夫
天野秀夫
ツクルバ(2978)のサムネイル
初値期待度3
上場後株価期待度4
上場時話題性3
事業成長性4
事業収益力3

ツクルバが7月31日、マザーズに新規上場/IT利用のリノベーション・中古住宅流通事業とレンタルオフィス事業

ツクルバ(2978)が7月31日、東証マザーズに新規上場する。ツクルバ2011年8月に設立され、同社と非連結子会社1社で構成されている。

事業内容は、ITを活用したリノベーション・中古住宅流通プラットフォーム「cowcamo(カウカモ)事業」と、働く場をサブスクリプション型のサービスとして提供する「シェアードワークプレイス事業」で構成されている。

カウカモ事業は、オンラインメディアを通じ、物件情報流通サービス、自社エージェントによる仲介サービス、顧客ニーズや物件のデータを活用した売主・事業者向け支援サービスを提供している。主な収益源は、リノベーション・中古マンションの売買に関して売手及び買手から受領する売買仲介手数料、その他付随する手数料等、住宅取引の流通総額に対して課される手数料となっている。カウカモ会員数は、前7月期末の58660人に対して、今第3四半期末(8-4月)時点の会員数は9803人と急増している。

一方、シェアードワークプレイス事業は、オフィス設計を中心とした設計・空間プロデュースの受託事業のほか、リノベーションした働く場をオフィスとしてサブスクリプション(定額支払)型のサービスとして提供するコワーキングスペース「co-ba(コーバ)」・ワークスペースレンタルサービス「HEYSHA(ヘイシャ)」を中心とした事業を展開している。前7月期売上高実績に占める割合は、カウカモ事業で72.1%、シェアードワークプレイス事業で27.9%となっている。

2019年7月期業績は、売上高14.9億円(前期比2.8倍)、経常利益100万円(前期実績4億8600万円の赤字)と、増収、黒字転換の見通しだ。

ツクルバ(2978)の基本情報

企業名株式会社ツクルバ
会社URLhttps://tsukuruba.com/
証券コード・市場 マザーズ (2978)
上場予定日2019年07月31日
業種 不動産業
事業内容リノベーション・中古住宅流通プラットフォーム「cowcamo」の運営など
本社所在地東京都目黒区上目黒1-1-5第二育良ビル2階
社長村上浩輝
設立年月2011年08月22日
決算期7月末
上場前資本金90,000千円

事業の特徴と魅力

オンラインメディアを通じた物件情報流通サービスのカウカモ事業という「不動産テック」ビジネスと、働き方改革などを背景としたコワーキングスペースの提供というシェアードワークプレイス事業は、いずれも時流に乗ったビジネスです。今期から黒字となる収益がどの程度の伸びを伴ってくるかが、上場後の焦点となってくるでしょう。

カウカモ事業については、他社との差別化を打ち出して会員数を伸ばせるかが成長のポイントです。シェアードワークプレイス事業についても同様です。主刀剣については東京五輪後にホテルからの転用などで需給がだぶつく可能性も捨てきれません。このあたりの成長戦略も焦点となっきます。

初値予想

想定価格 2,050円
仮条件 1,900円〜 2,050円
公開価格 2,050円
初値予想 2,500円

初値予想と上場後の見込み

ツクルバ(2978)の想定価格2050円から試算した想定時価総額は191.3億円、市場からの資金吸収額は45.1億円で、マザーズ上場の中型案件戸なります。リノベーション・中古住宅のネット仲介サービスという不動産テック関連銘柄として、そこそこの人気はありそうです。

ただし、前7月期まで赤字で今期から黒字化と収益面ではまだ不安定なところがあり、公開株式数が220万株と多いことから初値の大幅な上昇はなさそうです。

上場後はやはり今期の大幅黒字化見通しという変化率が株価のパフォーマンスを左右してきます。株価好パフォーマンス型の類似対象ではGA technologies(3491)がありますが、gooddaysホールディングス(4437)のような初値天井型もあり、明暗がくっきり別れてきます。初値が飛びすぎた場合のセカンダリー投資は注意が必要です。

IPOスケジュール

抽選申込(BB)期間 2019-07-16〜 2019-07-22
当選発表(公開価格決定)日 2019-07-23
購入申込期間 2019-07-24〜 2019-07-29

IPO当選株数
※単位は株

公募株数 535,000
売出株数(OAを含む) 1,667,200
当選株合計 2,202,200

おすすめのネット証券

主幹事は大和証券で、7月5日IPOのフィードフォース(7068)以来。幹事団にはみずほが入り、SBI証券楽天証券マネックス証券とオンライン証券専業が揃っています。

大株主にはスマホゲーム開発のアカツキ(3932)が第5位大株主です。同社が投資事業として推進する「ハートドリブンファンド」の第1号案件として上場します。上場前の所有株式624,000株のうち、450,000株を売り出し、一部の所有株式については当面継続所有する予定としています。また、第9位大株主のシーラホールディングスは、女優の深田恭子さんと交際の噂がある杉本宏之さんが会長を務める不動産会社です。

幹事証券リスト

証券会社割当率割当株数当選本数
主幹事大和証券95.66%2,106,70021,067
幹事みずほ証券1.74%38,300383
いちよし証券0.87%19,100191
SBI証券0.87%19,100191
マネックス証券0.43%9,50095
楽天証券0.43%9,50095

株主構成

氏名比率ロックアップの有無
村上 浩輝23.43%上場日から90日間、但し公開価格の1.5倍で解除
中村 真広22.27%上場日から90日間、但し公開価格の1.5倍で解除
(株)エイチ10.27%上場日から90日間、但し公開価格の1.5倍で解除
合同会社エム10.27%上場日から90日間、但し公開価格の1.5倍で解除
(株)アカツキ6.41%上場日から90日間、但し公開価格の1.5倍で解除
イーストベンチャーズ投資事業有限責任組合6.16%上場日から90日間、但し公開価格の1.5倍で解除
佐藤 裕介2.28%上場日から90日間、但し公開価格の1.5倍で解除
筧智 家至2.26%継続保有の意向
(株)シーラホールディングス2.26%上場日から90日間、但し公開価格の1.5倍で解除
北原 寛司1.94%上場日から90日間、但し公開価格の1.5倍で解除

ラクスル、グノシー創業者、深キョンの彼氏(?)も株主

ツクルバ(2978)は上場前株主に特徴があります。スポーツ分野に強いプロモーション会社であるサニーサイドアップ次原社長の資産管理会社である「ネクストフィールド」のほか、記事配信キュレーションアプリを手掛けるGunosy創業者の「福島良典」氏とネット印刷のラクスル代表取締役社長の「松本恭攝」氏がそれぞれ個人名義で10位未満の株主となっている。

こうした上場企業関係者に加えて、第9位大株主に名を連ねるのが不動産業のシーラホールディングスです。同社の取締役会長である杉本宏之氏は、かつて名古屋証券取引所に上場し民事再生法申請で2009年に上場廃止となったエスグラントコーポレーションの創業者です。最近では人気女優の深田恭子さんとの交際がマスコミで取り上げられていたことで話題となりました。

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