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テクノフレックス【3449】

  • テクノフレックスが12月10日、東証2部に新規上場
  • 金属製管継手事業を主力に配管工事と介護事業も手掛ける
上場市場 東証二部
予想価格870円
上場日2019年12月10日
天野秀夫
天野秀夫
テクノフレックス(3449)のサムネイル
初値期待度3
上場後株価期待度3
上場時話題性3
事業成長性3
事業収益力3

テクノフレックスが12月10日、東証2部に新規上場/金属製管継手事業を主力に配管工事と介護事業も手掛ける

テクノフレックス(3449)が12月10日、東証2部に新規上場する。2001年10月24日に設立された同社は、同社と連結子会社9社、関連会社1社から構成され、金属製管継手事業、周辺部材の製造・販売事業を主力に、配管工事と介護事業の4事業を展開している。

主力の「管継手事業」は、鉄鋼や樹脂でできた配管等の接続部分において、ホース状に製品自身を曲げて使用するフレキシブル継手及び提灯のように製品を伸縮させて使用する伸縮管継手の製造・販売を展開している。納入先は建築設備・製鉄設備・プラント設備・造船設備・電力設備・ガス設備・上水道設備等と幅広い。

「管継手関連事業」は、消防設備の設計・施工・管理、貯水機能付給水管装置の製造・販売及び水道管や電柱の切断装置の製造・販売を行っている。

「金属塑性加工事業」は、鉄・ステンレス・アルミ・銅・チタン等といった各種素材の金属管の各種塑性加工品の製造・販売を行っている。大手自動車向け部品メーカーを主要取引先に、駆動系、操舵系、排気系自動車部品として活用されている。また、産業用大型ロボットアームの駆動シャフトにも採用されている。

「介護事業」は、福祉用具のレンタル・販売、介護用住宅改修(バリアフリー化・手すりの取り付け等)、介護用マットレスの洗浄等を中心に事業を手掛けている。

今2019年12月期業績は、売上高192.1億円ゅ前期比3.2%減)、経常利益24.4億円(同10.2%減)と減収減益見通し。なお、通期経常利益見込みに対する第3四半期(1-9月)進捗率は81.4%となっている。

テクノフレックス(3449)の基本情報

企業名株式会社テクノフレックス
会社URLhttps://www.technoflex.co.jp/
証券コード・市場 東証二部 (3449)
上場予定日2019年12月10日
業種 金属製品
事業内容金属製管継手および周辺部材の製造・販売、配管工事と介護事業
本社所在地東京都台東区蔵前1-5-1
社長前島岳
設立年月2019年10月24日
決算期12月末
上場前資本金1,000,000千円

事業の特徴と魅力

テクノフレックス(3449)は、金属製管継手及び周辺部材の製造・販売、並びに配管工事を手掛け、フレキシブル継手及び伸縮管継手関連製品の売上は消防設備工事、加工管製作、貯水機能付給水管装置向けが主力となっている。

また、自動車部品メーカー、真空機器の売上は半導体関連企業向けとなっていることが特徴だ。中国の天津と上海、ベトナムに現地法人を持ち、海外展開展開していることもポイントだ。

初値予想

想定価格 870円
仮条件 870円〜 900円
公開価格 900円
初値予想 900円

初値予想と上場後の見込み

テクノフレックス(3449)の想定価格870円から試算した想定時価総額は185.8億円、市場からの資金吸収額は23.5億円で東証2部上場の中型案件となります。

金属製管継手および周辺部材の製造・販売という事業内容、東証2部上場とIPO規模、大株主にベンチャーキャピタルが複数あり公開株式数が多い、今期業績が減収減益予想という要因から、初値形成は厳しく、公開価格を割り込むリスクもありそうです。

ただ、公開価格が3ケタ水準で、今期配当が38円という視点から、上場後には意外高の場面があるかもしれません。

IPOスケジュール

抽選申込(BB)期間 2019-11-25〜 2019-11-29
当選発表(公開価格決定)日 2019-12-02
購入申込期間 2019-12-03〜 2019-12-06

IPO当選株数
※単位は株

公募株数 200,000
売出株数(OAを含む) 2,500,000
当選株合計 2,700,000

おすすめのネット証券

テクノフレックス(3449)の主幹事証券は大和で、野村、三菱、みずほ、SMBC日興証券と大手証券が揃った形での幹事団構成となっています。

大株主は、経営陣関係はロック・アップが掛かっていますが、複数のベンチャーヒャピタルと従業員持株会には価格解除条項がついています。公開価格の1.5倍となる1350円が上場後の需給の重石となりそうです。

幹事証券リスト

証券会社割当率割当株数当選本数
主幹事大和証券84.33%2,277,00022,770
幹事野村証券10.44%282,0002,820
三菱UFJモルガン1.74%47,000470
みずほ証券1.74%47,000470
SMBC日興証券1.74%47,000470

株主構成

氏名比率ロックアップの有無
(株)ティーエムアセット59.02%上場日から180日間
前島崇志8.79%上場日から180日間
みずほ成長支援投資事業3.85%上場日から90日間、但し公開価格の1.5倍で解除
東京中小企業投資育成(株)3.30%上場日から90日間、但し公開価格の1.5倍で解除
SMBCベンチャーキャピタル1号投資事業2.20%上場日から90日間、但し公開価格の1.5倍で解除
DBJキャピタル投資事業2.20%上場日から90日間、但し公開価格の1.5倍で解除
(株)ドリームインキュベータ2.20%上場日から90日間、但し公開価格の1.5倍で解除
テクノフレックスグループ従業員持株会1.89%上場日から90日間、但し公開価格の1.5倍で解除
前島岳1.67%上場日から180日間
加藤伸哉0.68%上場日から90日間、但し公開価格の1.5倍で解除

業績

売上高(千円)経常利益当期利益1株当たりの純利益純資産額1株当たり純資産額配当(円)自己資本比率自己資本利益率
2016年12月期(実績)9,365,7501,016,5911,042,81156.7112,142,213676.7415.0059.48.8
2017年12月期(実績)18,692,3902,493,5221,786,68199.5816,713,774916.3630.0058.611.3
2018年12月期(実績)19,858,9892,721,5871,333,73574.3417,333,858951.7126.0059.28.0
2019年12月期(予想)19,216,0002,444,0001,688,00094.020.0038.000.00.0

事業内容は地味な内需関連だが…

金属加工技術を得意として、管継手と呼ばれる配管同士の接続部分を製造する管継手事業が主力となっています。類似対象企業としてはイハラサイエンス(5999)、日東工器(6151)などが考えられます。

東証2部の金属製品ポストの企業として、IT系などと比べると地味なイメージがつきやすいですが、内需関連の東証2部IPOは、上場後に割安感から異彩高を放つこともあります。

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