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チームスピリット【4397】

  • チームスピリットが8月22日、マザーズに新規上場
  • 勤怠管理、経費精算等を一体化したクラウドサービスを提供
上場市場 マザーズ
予想価格1,000円
上場日2018年08月22日
天野秀夫
天野秀夫
チームスピリット(4397)のサムネイル
初値期待度4
上場後株価期待度3
上場時話題性4
事業成長性3
事業収益力3

チームスピリットが8月22日、マザーズに新規上場/勤怠管理、経費精算等を一体化したクラウドサービスを提供

チームスピリット(4397)が8月22日、東証マザーズに新規上場する。同社は、勤怠管理、経費精算、工数管理などを一体化したクラウドサービス「TeamSpirit」の提供が中心。クラウド上のサービスを通じて、働く人と企業の「働き方改革」を推進する顧客サービスを事業化している。

会社設立は1996年11月だが、現在の収益の柱となっている働き方改革プラットフォーム「TeamSpirit」のサービス提供を開始したのが、2012年4月で、事実上の第二創業期となっている。「TeamSpirit」はインターネット経由で必要な期間利用できるSaaS(Software as a Service)で提供され、テレワークや在宅勤務でも活用できる。「勤怠管理、就業管理」では、単なる出退社時刻の記録にとどまらず、有給休暇の取得状況、残業時間、36協定の遵守状況、長時間労働の抑制などをサポートする。

2018年5月末時点の契約ライセンス数は12万9944人、契約社数932社。主力商品である「TeamSpirit」とリーダーの総合的なマネジメント力を支える原価管理とシフト管理機能を持つ「TeamSpirit Leaders」のライセンス売上高が全体の82.9%を占める。この他の売上高17.1%は、本番稼動や具体的運用のために、担当コンサルタントが実施する有償支援業務「プロフェッショナルサービス」が売上に寄与している。

今8月期売上高は前期比57.8%増の12.19億円、経常利益は0.35億円(前期は0.96億円の赤字)と増収増益、今期で黒字化の見込みだ。

チームスピリット(4397)の基本情報

企業名株式会社チームスピリット
会社URLhttps://www.teamspirit.co.jp/
証券コード・市場 マザーズ (4397)
上場予定日2018年08月22日
業種 情報・通信業
事業内容勤怠管理、経費精算、工数管理等を一体化したクラウドサービス
本社所在地東京都中央区京橋二丁目5番18号
社長荻島浩司
設立年月1996年11月13日
決算期8月末
上場前資本金472,550千円

事業の特徴と魅力

最大の注目点は業績でしょう。売上高が順調に拡大する中で、2017年8月期までは赤字で、今8月期に黒字転換の見込みです。前期末時点で税務上の繰越欠損金もあります。今8月期第3四半期(9-5月)時点では、売上高8.86億円、経常利益0.72億円と経常利益については通期予想の0.35億円を上回る実績を上げており、業績予想については問題はないとみられます。

同社の主力商品はユーザー人数分の定期購読として課金する継続収益型のビジネスモデルで、大きなトラブルが発生しない限り利益は積み上がって行きます。

初値予想

想定価格 1,000円
仮条件 1,000円〜 1,200円
公開価格 1,200円
初値予想 3,000円

初値予想と上場後の見込み

チームスピリット(4397)の想定価格1000円から試算した、想定時価総額は73.1億円、市場からの資金吸収額5.5億で東証マザーズ上場の小型案件です。クラウド関連は公開価格に対して初値が飛びやすく、さらに公開価格水準が低いことから人気化が見込まれます。上場するスケジュールも「旧盆明け」第1号の登場となり、8月2日IPOのシステムサポート(4396)から約3週間の期間をおいての登場で、人気化するのは必至でしょう。

上場後も初値が公開価格から2倍程度ならば追撃資金を呼び込んで上値に挑戦しそうです。

IPOスケジュール

抽選申込(BB)期間 2018-08-06〜 2018-08-10
当選発表(公開価格決定)日 2018-08-13
購入申込期間 2018-08-14〜 2018-08-17

IPO当選株数
※単位は株

公募株数 400,000
売出株数(OAを含む) 152,000
当選株合計 552,000

おすすめのネット証券

主幹事証券は野村で、7月10日IPOのMTG(7806)以来となります。その他の幹事はSMBC日興証券、三菱UFJ、SBI証券ですが、カブドットコム証券からの申込みも可能となっています。参加証券が限られており、公募での当選はかなり厳しいものが予想されます。

一方、大株主にはロックアップが掛かっていますが、上位大株主中5つを占めるベンチャーキャピタルと米国に本社を置きニューヨーク証券取引所に上場する顧客管理・営業支援アプリケーション開発のセールスフォース・ドットコムには解除条項が付いています。上場前のベンチャーキャピタルの株式保有比率は42.5%に達しており、上場後の売り要因に働きます。

幹事証券リスト

証券会社割当率割当株数当選本数
主幹事野村証券85.00%408,0004,080
幹事SMBC日興証券8.00%38,4003,840
三菱UFJモルガン5.00%24,000240
SBI証券2.00%9,60096

株主構成

氏名比率ロックアップの有無
荻島 浩司36.35%上場日から90日間
Draper Nexus Technology Partners2号投資事業13.58%上場日から90日間、但し公開価格の1.5倍で解除
salesforce.com, inc12.64%上場日から90日間、但し公開価格の1.5倍で解除
NVCC7号投資事業7.74%上場日から90日間、但し公開価格の1.5倍で解除
ニッセイ・キャピタル5号投資事業6.88%上場日から90日間、但し公開価格の1.5倍で解除
SMBCベンチャーキャピタル1号投資事業6.49%上場日から90日間、但し公開価格の1.5倍で解除
増山 秀信3.90%上場日から90日間
有本 陽助1.69%上場日から90日間
SMBCベンチャーキャピタル3号投資事業1.58%上場日から90日間、但し公開価格の1.5倍で解除
都 賢治1.30%上場日から90日間

セールスフォース・ドットコムとの関係に注目

収益の柱となっている働き方改革プラットフォーム「TeamSpirit」が同社の収益柱ですが、ここに比重が掛かり過ぎているのが気になるところです。今期に黒字化して当面の業績は伸びるでしょうが、収益の多角化を迫られることになるでしょう。

大株主で業務的にも繋がりの深い顧客管理・営業支援アプリケーション開発のセールスフォース・ドットコムとの関係が注目されます。相場的には、政府が推進する「テレワーク」政策関連となります。

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