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幸和製作所【7807】

  • 幸和製作所が11月28日、JASDAQに新規上場
  • 歩行車など福祉用具の総合メーカー
上場市場 JASDAQ
予想価格3,220円
上場日2017年11月28日
天野秀夫
天野秀夫
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初値期待度4
上場後株価期待度4
上場時話題性3
事業成長性4
事業収益力3

幸和製作所が11月28日、JASDAQに新規上場/歩行車など福祉用具の総合メーカー

幸和製作所(7807)が11月28日、JASDAQスタンダードに新規上場する。1987年10月に大阪で乳母車の製造販売を目的に株式会社として設立され、以来高齢者向けの歩行補助具、福祉用品製品に多様化を図って成長してきた。

自立歩行が可能な高齢者が外出時に使う歩行補助車「シルバーカー」、自立歩行が困難で歩行時に体重の支えが必要な要支援および要介護認定者が使う「歩行車」、「杖」が主力製品。2015年度実績ベースで見た国内シェアは「シルバーカー」49%、「歩行車」27%、「杖」17%を占める。

日本初の介護ロボットとして介護保険のレンタル対象認定を受けた電動アシスト機能付き歩行車「リトルキーパス」や、モーターやバッテリーの小型化に成功した「リトルキーパスS」などを開発、製品化し、このほか、入浴・排泄関連、服薬支援関連の福祉用を手掛けている。介護ロボット市場の開拓に取り組み、福祉用具を総合的に展開する自社ブランド「TacaoF(テイコブ)」を展開している。

2016年6月は大阪市岸和田にメンテナンスセンター、2017年5月には東京都港区新橋に東京都港区新橋に介護ロボット機器の開発拠点「ロボティクスR&Dセンター」をそれぞれ新設している。2017年7月には厚生労働省の「介護ロボットのニーズ・シーズ連携協調協議会設置事業」の受託が正式に決定している。

また、シニア男性を対象とした製品ブランド「ジェンティルマローネ」を立ち上げてデザイン性を意識した歩行車の開発に取り組んでいる。シルバーカー、歩行車は中国で製造しており、福祉用具の中国での生産を担う連結子会社を香港と広東省東莞市にそれぞれ設立している。杖やその他福祉用品は委託工場での生産となっている。

福祉用具の総合メーカーとして、海外事業の推進、介護ロボットの事業化、ブランド戦略(新製品開発戦略)を経営戦略として推し進める意向だ。なお、ギフト商戦として9月の敬老の日がある。

幸和製作所(7807)の基本情報

企業名株式会社幸和製作所
会社URLhttp://tacaof.co.jp
証券コード・市場 JASDAQ (7807)
上場予定日2017年11月28日
業種 その他製品
事業内容福祉用具の製造販売
本社所在地大阪府堺市堺区海山町三丁目159番地1
社長玉田秀明
設立年月1987年10月01日
決算期2月末
上場前資本金178,670千円

事業の特徴と魅力

シルバーカーのパイオニア企業として、事業内容はわかりやすく、高齢化が進展する社会の中で政策面での後押しも期待できます。アクティブシニアの増加は、同社のビジネスにとってプラスに働く流れでもあるでしょう。さらに、介護分野のロボット化という社会の課題を担う企業としての魅力は大きいことも注目できます。国内だけでなく、アジアマーケットの成長も期待できることも魅力の1つでしょう。

なお、かつて車椅子メーカーのカワムラサイクルがマザーズに上場(2013年3月上場廃止)していましたが、現在はTOB(株式公開買い付け)を実施したマックス(6454)の子会社となっています。

初値予想

想定価格 3,220円
仮条件 0円〜
公開価格 0円
初値予想 4,000円

初値予想と上場後の見込み

IT関連に比べて介護・福祉関連株はIPOの人気度が一歩後退するのは確かです。また、2銘柄同時上場の1社という需給面で逆風はさほど警戒しなくていいでしょう。公開株式数(公募+売出し)は29万6900株と少なく、市場からの資金吸収額も9億6000万円程度の軽量級案件です。倍増とまでは行かなくとも、初値はそこそこのプレミアが付きそうです。ただ、当選株数(公開株式)が少ないために、IPO申込みで当選しにくい銘柄です。

一方、上場後は地味ながらもジリ高が続く可能性があります。製造業銘柄は業績さえしっかりしていればファンドなどの資金が流入して来やすい事業内容です。

IPOスケジュール

抽選申込(BB)期間 2017-11-10〜 2017-11-16
当選発表(公開価格決定)日 2017-11-17
購入申込期間 2017-11-20〜 2017-11-24

IPO当選株数
※単位は株

公募株数 150,000
売出株数(OAを含む) 146,900
当選株合計 296,900

IPO申込みにおすすめのネット証券

公募株式と売出株式を合算した公開株式数は296,900株で当選件数にすると2,969件と3,000件を下回ります。当選件数が極度に少なく当選狙いの申込みは、かなり厳しいと見るべきです。3社同時上場のうちの1社となりますが、小型株のため需給悪はさほど感じる必要はないでしょう。主幹事証券は公開価格に対して初値が飛ぶ傾向があるSMBC日興です。

幹事証券リスト

証券会社割当率割当株数当選本数
主幹事SMBC日興証券90.20%232,9002,329
幹事みずほ証券1.98%5,10051
大和証券1.98%5,10051
野村証券1.98%5,10051
SBI証券0.97%2,50025
いちよし証券0.97%2,50025
岡三証券0.97%2,50025
エース証券0.97%2,50025

株主構成

氏名比率ロックアップの有無
(株)秀一61.47%上場から180日間
玉田栄一6.74%上場から180日間
玉田秀明6.31%上場から180日間
玉田京子5.05%上場から180日間
加藤学2.01%
東野順子1.03%
長島光春1.01%上場から180日間
幸和製作所社員持株会0.99%上場から180日間
北井邦子0.92%
大井実0.91%上場から180日間

中長期投資に適した銘柄

「国策に売りなし」の相場格言通り、幸和製作所はブックビル参加方針で臨んでいいでしょう。同時上場するポエック(9264)の想定価格670円に対して、幸和製作所の想定価格は3220円とやや値がさ株です。前後の上場企業を見ても、想定価格の3000円台という株価水準は最も高い銘柄です。

値幅取りの資金を呼び込んでくる可能性があります。傾向的に関西本社の上場企業は、首都圏本社銘柄に比べて割安とな利安くなります。事業内容的に爆発的な成長はないでしょうが、持続的な成長はありそうで中長期投資に適した銘柄と言えます。

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