初心者でも株の買い方がわかる!株の教科書.com

シルバーライフ【9262】

  • シルバーライフが10月25日東証マザーズ上場
  • 高齢者向け配食サービスFC店舗数で首位
上場市場 マザーズ
予想価格2,400円
上場日2017年10月25日
天野秀夫
天野秀夫
シルバーライフ(9262)のサムネイル
初値期待度4
上場後株価期待度4
上場時話題性3
事業成長性4
事業収益力3

シルバーライフが10月25日東証マザーズ上場/高齢者向け配食サービスFC店舗数で首位

シルバーライフ(9262)が10月25日に東証マザーズに新規上場する。同社は、高齢者向け配食サービスのフランチャイズ(FC)本部の運営、FC加盟店への調理済み食材の販売を展開している。高齢者向け配食サービスの「まごころ弁当」「配食のふれ愛」、高齢者施設向け食材配送サービスの「まごころ食材サービス」をそれぞれのサービスブランドでFC]に提供。「まごころ食材サービス」については、障害者施設向けに調理済み食材も提供している。

FC加盟店向けでは、配食スケジュールに合わせてコメを炊飯して、シルバーライフから仕入れた食材をテンポで弁当容器に盛り付けて、利用者の自宅に直接配送、代金を回収するシステム。シルバーライフはFC加盟店から食材代金とロイヤリティを回収しいる。シルバーライフは現状でEC展開に特化し、直営店は展開していない。2017年7月末現在で「まごころ弁当」367店舗、「配食のふれ愛」196店舗の合計563店舗を展開している。高齢者向け配食サービスFC店舗数で業界1位となっている。

一方の柱である施設向けでは、老人ホーム、通所介護施設などに近隣のEC加盟店と一緒に配送している。食材加工の拠点は群馬県に自社の関東工場を所有し、仕入れ先向上も活用する。

この結果、販売ルート別でみた売り上げ構成比は、EC加盟店向けが82%、高齢者施設向け11%、このほかOEM6%(2016年7月期実績)となっている。

上場に伴って得た調達資金は、冷凍冷蔵倉庫兼物流センター、社員寮、第2食品製造工場の建設資金に充当する計画だ。なお、社長の清水貴久氏は警視庁、ベンチャー・リンク等を経て2009年に同社に入社している。第2位大株主の近江屋は清水社長の資産管理会社だ。

シルバーライフ(9262)の基本情報

企業名株式会社シルバーライフ
会社URLhttps://www.silver-life.co.jp
証券コード・市場 マザーズ (9262)
上場予定日2017年10月25日
業種 小売業
事業内容高齢者向け配食サービスのフランチャイズ(FC)本部の運営、FC加盟店への調理済み食材の販売
本社所在地東京都新宿区西新宿四丁目32番4号
社長清水貴久
設立年月2007年10月10日
決算期7月末
上場前資本金10,495千円

事業の特徴と魅力

シルバーライフは、在宅向けと施設向けの両配食サービスを手掛け、高齢者向け配食サービスの店舗数では全国に約560店舗を網羅して業界トップの地位にあります。高齢化社会の進展で事業的には政策の追い風もあり拡大基調にあります。業界トップ故にM&Aでは「買い手」として意識されることになるでしょう。フランチャイズ展開による食材扱いの宿命でもある、衛生管理トラブルの発生が最大のネックともなります。しかし、こうしたリスクを考慮しても事業拡大の魅力が先行しそうです。

初値予想

想定価格 2,400円
仮条件 2,300円〜 2,500円
公開価格 0円
初値予想 4,200円

初値予想と上場後の見込み

想定価格2400円に対し、仮条件は2300円から2500円と上下に約1%乖離する無難な設定となりました。市場からの資金吸収額は最大で18.2億円と、マザーズ案件としては中規模となります。また、資金吸収額で約13.3億円のテンポイノベーション(3484)と同時上場となります。事業展開的にも、やや地味なイメージも考慮すると穏健な初値スタートが予想されます。

ただ、最も事業的に近いファンデリー(3137)が10月6日終値1494円でPER21倍の水準です。シルバーライフの仮条件価格上限のPERは15倍で、公開価格が上限で決定しても割安感があります。PER21倍に買われた場合の株価は3360円。これに上場時のブレミアが上乗せされた初値となりそうです。上場後は、会社側のIR姿勢次第ですが、緩やかな右肩上がりのパフォーマンスが期待できそうです。

IPOスケジュール

抽選申込(BB)期間 2017-10-10〜 2017-10-16
当選発表(公開価格決定)日 2017-10-17
購入申込期間 2017-10-18〜 2017-10-23

IPO当選株数
※単位は株

公募株数 500,000
売出株数(OAを含む) 247,500
当選株合計 747,500

IPO申込みにおすすめのネット証券

主幹事のみずほ証券に全体の割当株数の90%が集中しています。マザーズの中堅規模の案件にしては、野村、大和、三菱UFJも幹事団に入っていない分、中堅証券に幹事が広がっています。オンラインでは、SBI,岩井コスモ、丸三の他、岡三の委託で岡三オンラインが利用できます。複数証券からの申込みで、抽選で当たるチャンスがそこそこある案件です。

ロックアップは大株主上位2名にしかかかっていませんが、これで全体の90%はカバーされています。また、上場前株主にベンチャーキャピタルは存在しないことは需給的にプラス材料です。

初値妙味も中期投資魅力もあり

2015年6月に公開価格765円に対して約2倍の初値1546円となった生活習慣病患者向け健康食配送のファンデリーは、その後は株価500円台まで急落します。ここまで無配で株式分割も優待も実施していません。しかし、今年に入り株価は1959円と上場来高値を更新しています。

シルバーライフは初値が当選しなくても、上場後に買い場を間違えなければ中長期投資で望める銘柄です。業界トップというフレーズを持つ企業は株価にもプレミアが付きやすくなり、もちろん、初値妙味もあります。

証券会社を選んで口座を作ろう!

免責事項

株の教科書.com(以下、当サイト)で提供している文章、画像、動画等のコンテンツ(以下、コンテンツ)は、作成時点で得られた情報を元に作成しております。その内容について作成時および未来において正確性、安全性は保証しておりません。

当サイトは投資に関する知識、技術情報の提供を目的としており、特定の銘柄、投資対象、投資行動、運用手法を奨励するものではありません。お客様ご自身の投資に関わる一切の行動につきましては、ご自身の責任の下でご判断ください。投資、資産運用によって発生した損益はお客様ご自身に帰属するものとし、当サイト掲載の情報に基いて発生した損害について一切の責任を負うものではありません。