シェアリングテクノロジー(3989)が8月3日、東証マザーズに新規上場/バーティカルメディアサイトおよび「生活110番」の運営、WEBコンサルティング業務を展開
ライフサービス領域に関する「バーティカルメディアサイト」および総合プラットホームサイト「生活110番」の運営、WEBコンサルティング業務を展開するシェアリングテクノロジー(3989)が8月3日、東証マザーズに新規上場する。事業の中核である「生活100番」は、生活に関する200以上のサービスジャンルからユーザーにとって最適なサービス提供者を検索・比較し、問い合わせできるプラットホームサイト。ユーザーからの相談は、24時間365日、年中無休のコールセンターで専任のスタッフが対応する態勢を敷いている。
暮らしの中で「困り事」を抱えるユーザーと、生活に密着したサービスを提供する専門業者(加盟店)とのマッチングを中心としたWEB事業が同社のビジネスモデルとなっている。
日本最大級ライフサービスシェアリングプラットホームを掲げ、サービス開始から5年で90万件以上の累計問い合わせ件数、120億円以上の流通総額、2000社以上とのネットワークを持つ。ユーザーと加盟店の間で契約が完了しサービスが提供された場合に、加盟店から手数料を受療する「成功報酬型」が収益構造の中心。このほか、「紹介報酬型」「広告出稿」なども構築している。
「カギ110番」「シロアリ110番」「伐採110番」などライフサービス領域に関するバーティカルメディアと呼ばれるサイトを193サイト運営し、サービス提供領域は119ジャンル(今年5月末)。総加盟店舗数は2238加盟店で、このうち、昨年10月から今年5月末にサービスを提供した会社は1469加盟店にのぼる。マッチングに関しては「応札方式」をメインに、緊急性・地域性などの状況に応じて「手動マッチング方式」を採用する。マッチングにあたっては、分析力と気象データなどを含めた幅広い環境情報を取り込んで予測し、スピーディーにユーザーに伝えることが強みとなっている。
前2016年9月期業績は売上高11億4200万円(前期比41.5%増)、経常利益5600万円(同8倍)と前期に業績は急拡大している。なお、当期損益ベースでは2014年9月期、経常損益ベースでは2015年9月期から黒字化に転じている。上場による調達資金は自社システム機能拡充のための設備投資のほか、広告宣伝費、人件費などに充当する計画。
大株主上位10位中、5件について90日間のロックアップ、公開価格から1.5倍での解除条項あり。上場前大株主にベンチャーキャピタルは2本存在し、うち1本にはロックアップ制限がかけられていない。8月のIPOは26日現在で同社を含めて2銘柄で人気化が予想される。