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サーバーワークス【4434】

  • サーバーワークスが3月13日、マザーズに新規上場
  • AWSクラウドサービスの有力企業
上場市場 マザーズ
予想価格4,320円
上場日2019年03月13日
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天野秀夫
天野秀夫
サーバーワークス(4434)のサムネイル
初値期待度5
上場後株価期待度4
上場時話題性5
事業成長性5
事業収益力4

サーバーワークスが3月13日、マザーズに新規上場/AWSクラウドサービスの有力企業

サーバーワークス(4434)が3月13日、東証マザーズに新規上場する。同社は「Amazon Web Service」(AWS、アマゾン・ウェブ・サービス)が提供するクラウドサービス「AWS」のソリューション販売を柱とするクラウドコンピューティング事業を展開している。

AWSとはネットショップで有名な米国アマゾンが公開したインフラやアプリケーションを元にしたクラウドで、世界クラウド市場の断トツの約3割を占めている。AWSはコスト、セキュリティ、スピード、ビジネスへの集中などに優れた特性を持ち、仮想サーバー、データベース、ストレージ等をメニューとして活用できる。

2000年2月に設立されたサーバーワークスは、AWS日本法人が設立された2009年8月以前のクラウド黎明期から他社に先駆けてAWS導入支援サービスの提供を開始し、AWSへの移行にかかるコンサルティング、クラウド基盤構築、クラウド移行後の運用支援サービス、運用自動化のためのサービス提供を一貫して行っている。ソリューションを提供しながらAWSの利用にかかる再販売も行っている。

その実績から、AWSの活用を支援する「コンサルティングパートナー」は4階層あるが、同社は最上位の「プレミアムコンサルティングパートナー」8社のうちの1社に選ばれている。

サービス内容は、クラウドインテグレーション、リセール、MSP(マネージドサービスプロバイダ)に区別され、このうちクラウドインテグレーションは、顧客企業が情報システムを自社で保有し自社運用してきたシステムをクラウド環境へ移行する際のクラウド基盤のデザイン構築サービスを提供している。プロジェクト数は2017年2月期実績で315件、2018年2月期実績で462件、2019年2月期では509件見込みと増加している。

2019年2月期の業績は、売上高44億4300万円(前期比45%増)、経常利益2億6500万円(同7倍)と、変化率を伴った大幅な増収増益の予想となっている

サーバーワークス(4434)の基本情報

企業名株式会社サーバーワークス
会社URLhttps://www.serverworks.co.jp/
証券コード・市場 マザーズ (4434)
上場予定日2019年03月13日
業種 情報・通信業
事業内容Amazon Web Services(AWS)のインフラ基盤構築、リセール、保守・運用代行
本社所在地東京都新宿区揚場町1-21
社長大石良
設立年月2000年02月21日
決算期2月末
上場前資本金169,100千円

事業の特徴と魅力

AWSはインフラを提供するのみなので、トラブルや問題が発生した時は顧客自身で自身で対応しなければならないこともあり、導入だけでなくアフターフォーローの需要が強いものもあります。

AWSの活用を支援する「コンサルティングパートナー」は営業・技術力、導入実績、貢献度などに応じて4階層あり、サーバーワークスは最上位の「プレミアムコンサルティングパートナー」としてNTTデータ(9613)、TIS(3626)、NEC(6701)、野村総研(4307)、伊藤忠テクノ(4739)などとともに日本で8社のうちの1社に選出されています。業績変化率の高さだけでなく、事業展開力と実績が特徴です。

初値予想

想定価格 4,320円
仮条件 4,320円〜 4,780円
公開価格 4,780円
初値予想 11,000円

初値予想と上場後の見込み

サーバーワークス(4434)の想定価格4320円から試算した想定時価総額は73億円、市場からの資金吸収額は16億円で東証マザーズ上場の中型案件となります。想定価格がやや高水準で割安感は認められませんが、「市場人気の高いクラウド関連」「米アマゾンを顧客に持つ話題性」「今2月期は前期比7倍の経常増益見込み」という初値が跳ねる条件を揃えています。

上場当日の13日は商いが成立せず、初値は1万円超えとなる可能性が高いです。また、ブックビルディング仮条件価格は25日大引け後に発表されますが、仮条件価格の下限が想定価格を上回ることも予想されます。機関投資家の需要も相当数見込まれることから、上場後も上値を買い進む動きが見られそうです。

いずれにせよ、今年1月から3月にかけての注目度最大の銘柄となることは間違いないでしょう。

IPOスケジュール

抽選申込(BB)期間 2019-02-26〜 2019-03-04
当選発表(公開価格決定)日 2019-03-05
購入申込期間 2019-03-06〜 2019-03-11

IPO当選株数
※単位は株

公募株数 200,000
売出株数(OAを含む) 170,400
当選株合計 370,400

おすすめのネット証券

サーバーワークス(4434)の主幹事は大和で、幹事団には野村、三菱、ネット大手のSBIマネックス証券と大手どころが揃っています。幹事団に名はありませんが、カブドットコム証券岡三オンライン証券でも申し込みが可能です。

一方、大株主には従業員の1名を除いて解除条項付きのロックアップがかかっています。筆頭株主は社長で、東証1部のテラスカイ(3915)が第2位、NTTコミュニケーション、NTTデータ(9613)が3位、4位と続いています。大株主以外では、上場前に3200株(上場前発行済株式数の0.2%)を所有する「ATPプラス有限責任事業組合」がありますが、大石良社長が代表を努める事業組合であり、一般のベンチャーキャピタルではありません。

IPOにあたってテラスカイが12万2100株を売り出しますが、第2位株主は変わらない見込みです。

幹事証券リスト

証券会社割当率割当株数当選本数
主幹事大和証券90.94%336,8003,368
幹事野村証券2.59%9,60096
三菱UFJモルガン2.59%9,60096
SBI証券0.86%3,20032
東海東京証券0.86%3,20032
岡三証券0.86%3,20032
いちよし証券0.86%3,20032
マネックス証券0.43%1,60016

2019年1―3月期におけるIPO最大の目玉企業

クラウドを提供する企業は数多く存在しますが、現状ではAWS(アマゾン)のほか、Azure(マイクロソフト)、CloudPlatform(グーグル)、Bluemix(IBM)の4社が世界5割超のシェアを占め、クラウド界の「ビッグ4」を形成しています。その中でもAWSは断トツでトップを走り、世界クラウド市場の約3割のシェアを占めていると推定されます。

電子商取引などの成長で、顧客のAWS利用料に手数料を加算して請求を行う課金代行サービス「AWSリセール」なども拡大しており、サーバーワークス(4434)の成長はここから弾みが付きそうです。2019年1~3月期におけるIPO最大の目玉企業。注目銘柄と言ってもいいでしょう。

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