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RPAホールディングス【6572】

  • RPAホールディングスが3月27日、マザーズに新規上場
  • デジタルレイバー関連企業として初の登場
上場市場 マザーズ
予想価格3,200円
上場日2018年03月27日
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天野秀夫
天野秀夫
RPAホールディングス(6572)のサムネイル
初値期待度5
上場後株価期待度4
上場時話題性4
事業成長性5
事業収益力4

RPAホールディングスが3月27日、マザーズに新規上場/デジタルレイバー関連企業として初の登場

RPAホールディングス(6572)が3月27日、東証マザーズに新規上場する。同社は、ロボットアウトソーシング事業を主軸に、アドネットワーク事業、セールスアウトソーシング事業、コンサルティング事業を展開し、純粋持株会社であるRPAホールディングスほか連結子会社5社でグループを形成している。

メーンのロボットアウトソーシング事業では、インターネット上の情報、社内データ、などの保存データから必要な情報を収集・加工・集計・報告と多様な提携作業を行うデジタルレイバー(仮想知的労働者)の作成プラットフォーム「BizRobo!」を提供している。「BizRobo!(ビズロボ)」はRPAというエンジン、人工知能(AI)、機械学習技術を活用して、企業の人事、経理総務、各種調達、営業事務などのホワイトカラーの業務領域を代行・代替するシステムだ。「BizRobo!(ビズロボ)」のほか「Blue Prism(ブループリズム)」「NICE(ナイス)」など国内外の主要なRPAツールの取扱いやエンジニアリング実績を持つ。

アドネットワーク事業では成果報酬型広告(アフィリエイト)「PERSCO」の運営とBtpBケティングサービスを展開。薬剤師、看護師対象の医療転職業界の人材サービス会社を主なターゲット顧客に据えている。BtoBではAIとRPAに特化した会員制メディア「RPA BANK」も運営している。セールスアウトソーシング事業では、IT企業のニーズ調査アポイント獲得の電話代行業務、コンサルティング事業では企業の研究開発分野における仮説検証活動、海外事業分野の市場調査などを企業から受託している。

企業成長に伴い、2017年には、5月にビジネスブレイン太田昭和、7月にソフトバンク、9月にインフォテリア、11月にクラウドワークスなど次々と企業提携を締結している。業績も好調で、今2018年2月期業績は売上高40億3100万円(前期比52.4%増)、営業利益4億800万円(同2.4倍)、経常利益4億300万円(同2.5倍)、当期利益2億6900万円(同72.5%増)と高変化率を見込んでいる。

ちなみに、社名にもなっているRPAは「ロボティック・プロセス・オートメーション」(仮想知的労働者、デジタルレイバーの導入を意味)の英語頭文字からとったもの。

RPAホールディングス(6572)の基本情報

企業名RPAホールディングス株式会社
会社URLhttp://rpa-holdings.com/
証券コード・市場 マザーズ (6572)
上場予定日2018年03月27日
業種 サービス業
事業内容事務作業代行の販売などを行うロボットアウトソーシング事業等
本社所在地東京都港区赤坂一丁目12番32号
社長高橋知道
設立年月2000年04月03日
決算期2月末
上場前資本金530,550千円

事業の特徴と魅力

社名にもあるRPA(Robotic Process Automation)は、AIの活用によるロボット業務自動化の取り組みを表す言葉。自動車の製造ラインなどにある機械ロボットや二足歩行ロボットではなく、AI技術を用いて、企業のバックオフィスにおけるホワイトカラー業務の代行を担うソフトウエアやシステムです。最近、マスコミで騒がれている「AIによって将来なくなる仕事」の代替えされる側の主役と言っていいでしょう。それだけに、提携を求めてくる企業も多数あります。ソフトバンクが大株主という点も、株式市場から見て注目されやすい特徴です。

今2月期会社側見込みで事業別の売上高はロボットアウトソーシング事業15億4900万円(前期比2.4倍)、アドネットワーク事業21億7800万円(前期比45.2%増)、セールスアウトソーシング事業3億6200万円(前期比1%増)、コンサルティング事業2億2700万円(前期比14.9%減)の構成で、アドネットワーク事業などが安定した収益を稼ぎ出し、ロボットアウトソーシング事業の急成長が将来につながる形になっている。

初値予想

想定価格 3,200円
仮条件 3,370円〜 3,570円
公開価格 3,570円
初値予想 9,800円

初値予想と上場後の見込み

今年に入ってここまでは新規公開株は内需系の地味な企業が多かったがだけに、IT・AI関連関連の同社に関心と資金と人気が一手に集まりそうです。

想定価格3200円から試算した時価総額1は65.4億円、市場からの資金吸収額は約19.2億円とマザーズでは中型サイズのIPOとなりますが、手掛けるロボットアウトソーシングは、少子高齢化、人手不足、働き方改革の物色テーマにも乗ります。「仮想知的労働者・デジタルレイバー」関連という新しい物色テーマが生まれるかもしれません。初値の高騰は必至で3月27日(火曜日)の上場日は、値が寄らない可能性が高いでしょう。上場後も一度、大きく上値を慕うオーバーシュートが見られるでしょう。競争が激しく当選確率は厳しくなりそうですが、ブックビルディングは積極的な姿勢でいいでしょう。

IPOスケジュール

抽選申込(BB)期間 2018-03-08〜 2018-03-14
当選発表(公開価格決定)日 2018-03-15
購入申込期間 2018-03-19〜 2018-03-23

IPO当選株数
※単位は株

公募株数 50,000
売出株数(OAを含む) 550,000
当選株合計 600,000

IPO申込みにおすすめのネット証券

初値の上昇確率が高いSBI証券が主幹事です。SBIの主幹事は今年初めてで、昨年12月15日上場のイオレ(2334)以来となります。市場からの資金吸収額が約19.2億円とマザーズでは中型規模の上場となりますが、幹事団は10社と比較的多いことから初値を阻害する懸念材料とはならないでしょう。ネット上からはSBI

大株主のロックアップは上位10株中3株主にかかっていません。第7位大株主のソフトバンクと第10位大株主のFinTechビジネスイノベーション投資事業有限責任組合は、2017年10月の第三者割当増資において1株2130円で資本参加しています。

株主構成

氏名比率ロックアップの有無
髙橋 知道41.03%上場日から90日間
大角 暢之12.87%上場日から90日間
GMCM VCP 1 PTE.LTD.11.63%上場日から90日間、但し公開価格の1.5倍で解除
山根 大5.15%上場日から90日間
石井 岳之4.57%上場日から90日間
松井 哲史4.24%上場日から90日間
ソフトバンク(株)3.82%
西木 隆3.32%上場日から90日間
松本 深雪2.57%
FinTechビジネスイノベーション投資事業2.33%

マザーズの商い主力銘柄になる期待あり

新規上場は個別の成長魅力とともに、スケジュール面で物色のヤマ場形成というポイントがあります。昨年の場合は、3月上場の力の源HD(3561)、ユーザーローカル(3984)、8月のUUUM(3990)、9月のPKSHA Technology(3993)、11月のサインポスト(3996)などがそれに当たります。それらの上場によって物色動向への影響が見られた銘柄です。今回のRPAホールディングス(6572)は、AIベンチャーとしてデジタルレイバー(仮想知的労働者)関連の先駆け銘柄となる可能性を持つ銘柄です。

AI関連としての側面では、2016年9月に公開価格900円、初値は2.7倍の2622円で上場、10月には4620円まで上昇したシルバーエッグ・テクノロジー(3961)が彷彿されます。もちろん、初値が公開価格から乖離しすぎると、このシルバーエッグのように「公開天井」のリスクもありますが、RPAホールディングスはマザーズとして、そこそこの規模感がありマザースの商い主力銘柄になる期待があります。

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