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リックソフト【4429】

  • リックソフトが2月26日、マザーズに新規上場
  • 豪社製品のツールソリューション事業を展開
上場市場 マザーズ
予想価格3,840円
上場日2019年02月26日
天野秀夫
天野秀夫
リックソフト(4429)のサムネイル
初値期待度5
上場後株価期待度4
上場時話題性4
事業成長性4
事業収益力4

リックソフトが2月26日、マザーズに新規上場/豪社製品のツールソリューション事業を展開

リックソフト(4429)が2月26日、東証マザーズに新規上場する。2005年1月4日に設立した同社は、商品開発や事業デジタル化を下支えする「ツール」に関する調査・分析から 設計・構築・運用に至る一連のサービスを提供する「ツールソリューション事業」を主な事業としている。

売上高は、「ライセンス&SIサービス」「クラウドサービス」「ソフトウェア開発」の3業務に分類され、主力はツール提供ベンダーとして豪州の「Atlassian Pty LTD (アトラシアン)」の製品販売および同社製品のクラウド環境で提供するクラウドサービスとなっている。アトラシアン社製品の取扱い企業としては、アジア太平洋州での1位のパートナー企業でもある。

アトラシアン社が提供するソフトウェアは、プロジェクト管理、サービスデスク、業務プロセス管理、ソフトウェア開発基盤、ナレッジ共有、文書管理など様々な用途で利用されていることが特徴。ツールベンダーであるアトラシアン社では提供しないソリューションを自社開発し、顧客へ提供している。その顧客としては、ANA、グリー、リクルートグループ企業、ヤフー、三井生命、シンプレックス、エアトリなどが名を連ねている。

なお、アトラシアン製品の仕入は米ドル建てで為替レートの影響を受ける。今期計画は想定為替レートを112円としている。

今2月期業績は、売上高22.87億円(前期比32.4%増)、営業利益2.59億円(同98.4%増)、経常利益2.84億円(同2.19倍)、当期利益1.86億円(同2倍)と増収増益見込み。第三四半期営業利益は2.44億円と通期予想に対する進捗率は94%に達しており、業績は極めて好調だ。

リックソフト(4429)の基本情報

企業名リックソフト株式会社
会社URLhttps://www.ricksoft.jp/
証券コード・市場 マザーズ (4429)
上場予定日2019年02月26日
業種 情報・通信業
事業内容Atlassian Pty Ltd.が開発するプロジェクト管理用ツールをはじめとしたソフトウェア製品のライセンス販売及び導入支援等
本社所在地東京都千代田区大手町2-1-1大手町野村ビル8階
社長大貫浩
設立年月2005年01月04日
決算期2月末
上場前資本金95,050千円

事業の特徴と魅力

リックソフトの特徴と長所を知るには、主要取扱製品を提供するアトラシアン(Atlassian)を知る必要があります。

アトラシアンは、登記上の本社をイギリス、実態をオーストラリアに持つ企業で、主にエンジニア向けのSaaS(必要な機能を必要な分だけサービスとして利用できるようにしたソフトウェア)プロダクトです。「バグトラッキング」「ソースコード管理」「プロジェク管理」などを提供しています。2015年にNASDAQにIPOもしている急成長企業なのです。

ソフトウェア開発コラボレーションツールを開発する企業としては、セールスフォース、アドビなどがSaas企業として比較されます。アトラシアンの成長がリックソフトに反映されるとみていいでしょう。

初値予想

想定価格 3,840円
仮条件 3,840円〜 4,000円
公開価格 4,000円
初値予想 10,000円

初値予想と上場後の見込み

リックソフト(4429)の想定価格3840円から試算する想定時価総額は79.3億円、市場からの資金吸収額は11.3億円で、東証マザーズIPOの中型案件です。公開株式数が29.44万株と30万株を割り込む少なさで、IPO人気が高いクラウド関連株であることから高人気化が予想されます。

ベンチャーキャピタルが大株主のうち2社を占めますが、大きな問題とはならないでしょう。近年の利益成長のスピードが早いことも高株価・高人気の材料として働きます。

IPOスケジュール

抽選申込(BB)期間 2019-02-08〜 2019-02-15
当選発表(公開価格決定)日 2019-02-18
購入申込期間 2019-02-19〜 2019-02-22

IPO当選株数
※単位は株

公募株数 76,900
売出株数(OAを含む) 217,500
当選株合計 294,400

おすすめのネット証券

主幹事証券は大和で今年最初となります。昨年12月は主幹事証券として、ポート(7047)、オーウェル(7670)といいところがなかった大和だけに、仕切り直しの奮闘が期待できます。幹事団には岡三証券が入り、岡三オンラインからの参加も可能となっています。

一方、大株主は7者と上場前の既存株主が限られています。このうち2者をベンチャーキャピタルが占めます。ロックアップは他の株主と同様に掛けられていますが、解除条項付きです。上場後は売りが出てくるでしょが、需給を崩すほどではないでしょう。

幹事証券リスト

証券会社割当率割当株数当選本数
主幹事大和証券92.11%235,8002,358
幹事SMBC日興証券2.97%7,60076
SBI証券1.99%5,10051
岡三証券0.98%2,50025
いちよし証券0.98%2,50025
水戸証券0.98%2,50025

株主構成

氏名比率ロックアップの有無
HS(株)45.93%上場日から90日間、但し公開価格の1.5倍で解除
大貫 浩17.46%上場日から90日間、但し公開価格の1.5倍で解除
NVCC7号投資事業11.81%上場日から90日間、但し公開価格の1.5倍で解除
神山 直規8.27%
ニッセイ・キャピタル6号投資事業7.35%上場日から90日間、但し公開価格の1.5倍で解除
山本 隆一4.59%上場日から90日間、但し公開価格の1.5倍で解除
服部 典生4.59%上場日から90日間、但し公開価格の1.5倍で解除

躍進する豪アトラシアン株価に刺激受けるか

リックソフト(4429)の収益源である豪社「アトラシアン」の成長性が同社の魅力となっています。NASDAQに上場するアトラシアン株は小型グロース株として2017年の年所には24米ドル、2018年年所には51米ドルでしたが、昨年9月には96米ドル台の高値をつけました。その後調整もありましたが、1月下旬は90米ドル台に巻き返して高値更新を伺う勢いです。

事業内容はわかりにくい側面がありますが、海外投資家、国内機関投資家も注目してくる小型株と言えるでしょう。

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