レノバ(9519)が2月23日、マザーズに新規上場/再生可能エネルギー発電施設の新規開発から運営管理
レノバ(9519)が2月23日、マザーズにIPO(新規上場)した。初値は公開価格750円を50%上回る1,125円。後場に入ると即座にストップ高(1425円)に張り付き、初日の取引を終えた。
レノバは太陽光やバイオマス、風力、地熱など再生可能エネルギー発電施設の新規開発から運営管理までを手掛ける企業だ。現在は関係会社が太陽光発電所6カ所とバイオマス発電所1カ所を運営している。その総発電容量は161メガワットに上り、ここで作り出した電力をFIT(固定価格買取制度)によって電力会社などに販売している。
発電施設の保有・運営のみならず、新規開発にも注力している点が大きな特徴だ。日照データや風況調査などを行って有望地を選定するところから始まり、地権者との協議が済むと、施設の基本レイアウトから資金調達方法までを含めた事業計画を策定して、これを自ら実行する。
現在は太陽光とバイオマス由来の発電所だけが稼働しているが、風力発電所を福島県内で、地熱発電所を北海道函館市と熊本県南阿蘇村で開発を進めている。会社側は今後も電源の多角化を図るべく、開発人員を増員する意向を示している。
政府は2015年7月に「エネルギー・ミックス方針」を公表し、再生可能エネルギー発電の比率を13年度の14%から30年度には22―24%程度にまで高めることを目標に掲げている。こうして再生可能エネルギー業界全体に追い風が吹く中、同社は昨年5月に住友林業と業務提携を結ぶなど、有力パートナーとの連携を拡大させている。今後は新規開拓や大型案件獲得がスムーズに進むことが期待されている。