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キュービーネットホールディングス【6571】

  • キュービーネットホールディングスが3月23日、東証に新規上場
  • ヘアカット専門店「QB HOUSE」を国内に535店舗出店
上場市場 東証一部
予想価格2,250円
上場日2018年03月23日
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天野秀夫
天野秀夫
キュービーネットホールディングス(6571)のサムネイル
初値期待度1
上場後株価期待度3
上場時話題性3
事業成長性2
事業収益力3

キュービーネットホールディングスが3月23日、東証に新規上場/ヘアカット専門店「QB HOUSE」を国内に535店舗出店

キュービーネットホールディングス(6571)が3月23日、東証1部もしくは2部に新規上場する。所属部は公開価格(売出価格)に決定時に決まる。

キュービーネットホールディングスは連結子会社6社を傘下に持ち、10分1,000円のヘアカット専門店「QB HOUSE」と、20代から40代をターゲットにしたサロン「FaSS(ファス)」というヘアカット専門店をチェーン展開している。主力の「QB HOUSE」は「低価格・短時間・高利便性・ヘアカットのみ・予約不要」という5つのコンセプトが消費者ニーズを捉えてきた。一方、ヘアカットサービスのみを提供し、シャンプーやブロー、カラー、パーマなどのサービスを提供しないことで、シャンプー台、水回りなどの設備投資を省き、「駅ナカ」などの駅構内やショッピングセンターの小スペースでの低コストでの出店を可能としたことで急成長してきた。店舗形態は「直営・直轄店舗」「直営。業務委託店舗」「FC(フランチャイジー)・直轄店舗」「FC・業務委託店舗」の4形態で運営されている。

シンガポール、香港・台湾、米国といった海外へも進出し、2018年1月末時点で国内535店舗、海外119店舗を展開している。海外店舗と「FaSS」については、「直営・直轄店舗」の形態で出店している。今6月期は28の新規出店(うち2月19日現在で10店舗が出店済み)を計画。今6月期国内事業売上高は160億1300万円(前期比5.2%増)、海外事業は同30億7700万円(同11.7%増)を見込んでいる。

キュービーネットホールディングス(6571)の基本情報

企業名キュービーネットホールディングス株式会社
会社URLhttp://www.qbnet.jp/
証券コード・市場 東証一部 (6571)
上場予定日2018年03月23日
業種 サービス業
事業内容ヘアカット専門店チェーン「QB HOUSE」運営会社の持株会社
本社所在地東京都渋谷区渋谷二丁目12番24号
社長北野泰男
設立年月1970年01月01日
決算期6月末
上場前資本金1,000,000千円

事業の特徴と魅力

キュービーネットホールディングス(6571)は、主力子会社が10分1,000円のヘアカットに特化した「QB HOUSE」、20代から40代をターゲットにしたサロン「FaSS(ファス)」というヘアカット専門チェーンを展開しています。なかで「QB HOUSE」は低価格・短時間・高利便性・ヘアカットのみ・予約不要という5つの手軽さをコンセプトにして急成長したことが最大の特徴です。

また、シンガポール、香港・台湾、米国といった海外へも進出し、国内では「駅ナカ」「駅チカ」等の省スペースを活用した出店に定評があり、海外にも積極出店していることもポイントです。この結果、2018年1月末時点で国内535店舗、海外に119店舗にチェーン網は拡大しています。今後は海外の成長に関心が向きそうです。

初値予想

想定価格 2,250円
仮条件 2,000円〜 2,250円
公開価格 2,250円
初値予想 2,250円

初値予想と上場後の見込み

公募増資がゼロで、売り出しは全てベンチャーキャピタル(VC)のインテグラル。想定価格2250円から試算の市場からの資金吸収額は253億円で、ファンドの出口案件(大株主ベンチャーキャピタルの利益確定イベント)のイメージが強すぎます。ジャフコ系からインテグラルへとVC間での転売を持つ企業としてはコメダHD(3543)、すかいらーく(3197)がありますが、いずれも初値と上場直後のパフォーマンスはよくありません。国内ではすでに500店舗超の出店規模があり成長するには、現在100店舗超の海外事業への投資が必要です。上場後に公募などのファイナンスを実施する可能性があることも、上場後の株価上昇を抑える要因となりそうです。

なお、上場日における時価総額が250億円以上となる見込みの場合には、東証1部指定となります。想定価格2250円での時価総額は約270億円で、仮条件価格の下限が過度に引き下げられた場合は注意が必要です。

IPOスケジュール

抽選申込(BB)期間 2018-03-07〜 2018-03-13
当選発表(公開価格決定)日 2018-03-14
購入申込期間 2018-03-15〜 2018-03-20

IPO当選株数
※単位は株

公募株数
売出株数(OAを含む) 11,253,700
当選株合計 11,253,700

IPO申込みにおすすめのネット証券

大和と三菱UFJモルガンが共同主幹事を努めます。インターネット経由ではSMBC日興証券岩井コスモ証券マネックス証券SBI証券の他にカブドットコム証券岡三オンライン証券から参加できます。

一方、大株主は投資ファンドのインテグラルで上位3位までの株主を占め上場前の発行済株式数の86.82%(1184万6000株)を占めています。今回の上場ではこのうち、1125万株強がオーバーアロットメントを含めて売り出されます。残りの保有株もいずれ売られるでしょう。インテグラルの出口案件としては、東証2部に3月20日IPOする信和(3447)に続くものとなります。短期間に特定ファンドの出口案件が重なるのは珍しいケースです。

株主構成

氏名比率ロックアップの有無
インテグラル2号投資事業有限責任組合74.27%上場日から180日間
Integral Fund Ⅱ(A)L.P.8.21%上場日から180日間
インテグラル(株)4.34%上場日から180日間
北野 泰男3.93%上場日から180日間
入山 裕左1.04%上場日から180日間
宮﨑 誠0.79%上場日から180日間
松本 修0.79%上場日から180日間
松尾 香織0.17%
新見 哲也0.09%
古谷 亮二0.09%

初値、上場後の株価パフォーマンスとも厳しいか

キュービーネットホールディングス(6571)の初値は公開価格近辺、もしくは公開価格を下回る懸念があり、慎重な姿勢が求められるでしょう。数年前からIPO予備軍として注目されてきて、国内での出店も進んでしまいました。3年前あたりにIPOしてくれば面白かったのですが、やや時期を逸してしまった感が有ります。公募ゼロのファンドの利益確定色が濃い出口案件のイメージが強すぎるのが残念です。

事業的にもヘアカット専門店チェーンは1店舗当たりのサービス人数には限界があり、付加価値をつけにくいことが気になります。東証1部直接上場による機関投資家の買いは期待できますが、急いで買ってこないかもしれません。上場後に伝わってくる会社側の成長戦略に注目しましょう。

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