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ポエック【9264】

  • ポエックが11月28日、JASDAQに上場
  • 環境・防災機器を独自開発し、商社・サービス機能も
上場市場 JASDAQ
予想価格670円
上場日2017年11月28日
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天野秀夫
天野秀夫
ポエック(9264)のサムネイル
初値期待度4
上場後株価期待度3
上場時話題性3
事業成長性4
事業収益力3

ポエックが11月28日、JASDAQに上場/環境・防災機器を独自開発し、商社・サービス機能も

自社開発した環境・防災機器の製造販売を主力とするポエック(9264)が11月28日、JASDAQスタンダードに新規上場する。

水処理機器販売会社として1989年に広島県福山市で創業。「メーカー」機能とともに、ポンプ・送風機など産業インフラ機器販売の「商社」機能、給排水設備機器メンテナンスの「サービス」機能を併せ持つ。新しい環境関連機器を自社開発していることに特徴があり、電源不要の消火装置「ナイアス」、プレート&シェル熱交換器、食品・化学メーカーなどで使用されるステンレス水中撹拌機、滅菌消毒に使われるオゾン脱臭・洗浄・殺菌システム、一体型汚水槽ユニット、見える防潮壁「SEAWALL」、細砂ろ過装置「環銘」などを展開している。

なかでも、プレート&シェル熱交換器はフィンランドの熱交換器メーカー「バーテルス」社との独占製造販売契約の製品で、液体・気体などの流体の熱を利用・回収する機器で、工場やプラントの省エネルギー対応に寄与する。

このほか、消火装置「ナイアス」は、スプリンクラー消火設備用加圧送水装置で、電気を使わず窒素ガスを利用する世界初の製品。災害時対応型の次世代消火装置として特許も取得済み。2013年12月の消防法改正を受け、スプリンクラー補助金制度が創設された有床診療所、介護施設に向けて「有床診療所等スプリンクラー等施設整備事業」の追い風を受けている。また、2016年に屋内消火栓に関する新基準が設けられたことで、ホテル、マンション、量販店などへの需要拡大が始まっている。

 こうしたなか、水を扱う製品は不具合発生時に迅速な対応が必要となることから、保守メンテナンスサービス体制が整備されていることも強みで、ストック型ビジネスを構築している。

今8月期は前期比9.3%増収、56.6%営業増益の増収益見込み。ただ、経常利益は前期比5.9%減益予想。これは前期に保険解約返戻金や投資有価証券売却益など計上されてゆり、今期はこうした特殊要因を計画していないため。なお、上場に伴う調達資金は、ナイアスなど自社製品製造の省人化投資などに充当する計画だ。

ポエック(9264)の基本情報

企業名ポエック株式会社
会社URLhttp://www.puequ.co.jp/
証券コード・市場 JASDAQ (9264)
上場予定日2017年11月28日
業種 卸売業
事業内容環境・エネルギー関連機器、動力・重機関連機器及び防災・安全関連機器の製造販売
本社所在地広島県福山市南蔵王町二丁目1番12号
社長来山哲二
設立年月1989年01月25日
決算期8月末
上場前資本金294,750千円

事業の特徴と魅力

株式市場でも話題となりやすい環境機器、防災機器を独自開発している点から、材料株としても活躍が期待できそうです。消防法など法改正による事業へのメリット享受も大きい銘柄です。船舶用エンジン台板、船舶用エンジン部品の受託製造も展開していますが、この事業は造船市況が低迷しているなかでも健闘していることが注目されます。営業面でも今8月期から北海道地域に営業展開を開始しており、これで南の沖縄まで全国展開が営業網として完成しています。

初値予想

想定価格 670円
仮条件 670円〜 750円
公開価格 0円
初値予想 1,000円

初値予想と上場後の見込み

想定価格670円は、久々に株価絶対水準が低い銘柄の登場となります。また、想定価格で試算した時価総額は11億円、市場からの資金吸収額は3億5000万円とJASDAQ登場では超小型のマイクロ案件といえます。JASDAQの超小型案件は「突飛高」することも多いことから、初値期待は十分にあるでしょう。仮条件の下限価格か想定価格となり、仮条件の上限価格が想定価格より上ブレしたことは、前人気の高さを表してもいます。

さらに、注目点は上場後。ポジティブ材料が出れば小型株特有の株価の感応度の高さが発揮されるが、その一方で、売り出し株式数が少ないことで流動性が乏しくなることが予想されます。

IPOスケジュール

抽選申込(BB)期間 2017-11-09〜 2017-11-15
当選発表(公開価格決定)日 2017-11-16
購入申込期間 2017-11-17〜 2017-11-22

IPO当選株数
※単位は株

公募株数 320,000
売出株数(OAを含む) 211,300
当選株合計 531,300

IPO申込みにおすすめのネット証券

野村証券が主幹事の小型株案件。公開株式数が少ないことから当選確率は低く厳しいと見たほうがよさそうです。インターネットからはSMBC日興、SBI,岩井コスモのネット取引から申し込みが可能です。また、本社が広島ということで、香川証券、ひろぎん証券が幹事団に入っていることが特徴です。

ロックアップは主要株主にかかっていますが、公開価格の1.5倍で解除の条項があり、株価が1000円以上になれば売却できることから、ロックアップ期間はあまり意味が無いかもしれません。また、ベンチャーキャピタルも公開前の株主となっいますが保有株比率は高くなく、懸念材料にはなりにくいです。

幹事証券リスト

証券会社割当率割当株数当選本数
主幹事野村証券90.04%416,0004,160
幹事みずほ証券3.98%18,400184
SMBC日興証券2.49%11,500115
SBI証券1.49%6,90069
SMBCフレンド証券0.50%2,30023
岩井コスモ証券0.50%2,30023
香川証券0.50%2,30023
ひろぎん証券0.50%2,30023

株主構成

氏名比率ロックアップの有無
来山哲二28.68%上場から90日間。
釆女信二郎17.81%上場から90日間。
ポエック従業員持株会7.53%
東洋額装(株)5.05%上場から90日間、但し公開価格の1.5倍で解除
来山美佐子3.92%上場から90日間、但し公開価格の1.5倍で解除
下田武久2.53%上場から90日間、但し公開価格の1.5倍で解除
ごうぎんキャピタル(株)1.89%上場から90日間、但し公開価格の1.5倍で解除
藤田砂智1.41%上場から90日間、但し公開価格の1.5倍で解除
定藤洋子1.26%上場から90日間、但し公開価格の1.5倍で解除
HC6号投資事業有限責任組合1.26%上場から90日間、但し公開価格の1.5倍で解除

株価低位の高配当利回り銘柄に

同日に3社同時上場の1社となりますが、同社株は小型株案件であり需給悪はさほど気にしなくていいでしょう。ブックビルは積極参加でいいでしょう。株価水準が低位で材料株の資質がある事業内容を持つ銘柄なので、上場後もそこそこの商いを展開しそうです。ネックは、ここ伸び率が鈍化している業績動向です。また、地方本社銘柄は、上場後1年以上経つと、やや割安に株価が落ち着く傾向もあります。

また、注目点は配当。今2018年8月期の配当予定は32円21銭で、想定価格670円での配当利回りは4.8%という高配当利回り。株価が1000円でも配当利回りは3%超となることから上場後の配当政策もチェックしたい。

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