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プロパティデータバンク【4389】

  • プロパティデータバンクが6月27日、マザーズに新規上場
  • 不動産のクラウド管理で業界トップ
上場市場 マザーズ
予想価格1,660円
上場日2018年06月27日
天野秀夫
天野秀夫
プロパティデータバンク(4389)のサムネイル
初値期待度4
上場後株価期待度4
上場時話題性4
事業成長性4
事業収益力3

プロパティデータバンクが6月27日、マザーズに新規上場/不動産のクラウド管理で業界トップ

プロパティデータバンク(4389)が6月27日、東証マザーズに新規上場する。同社は不動産・施設などの運用管理に関するクラウドサービスの提供を手掛け、「不動産のクラウド管理では業界ナンバーワン」「不動産テックのパイオニア」を標榜している。2000年10月に現・筆頭株主の清水建設(1803)の社内事業家制度を活用して設立された経緯があり、清水建設の持分法適用関連会社でもある。ただし、清水建設グループ向け売上高は全体の1.7%程度にとどまっている。

不動産・施設等の運用管理等に特化した統合資産管理クラウドサービス「@プロパティ」の提供が柱に、日本生命保険、東京海上日動、ケネディクス不動産、福岡リアルティなどを顧客持つ。

事業セグメントは、「クラウドサービス」と「ソリューションサービス」に大別される。クラウドサービスは、「@プロパティ」の提供・保守メンテナンス及びユーザーサポートを主に行う。顧客から月額で登録建物データ量に応じた従量課金による利用料及び保守サービス料を受領するストック型ビジネスで、売上高の79.4%(前3月期実績)を占める主力事業。ソリューションサービスは「@プロパティ」を導入企業、予定企業にクラウドサービス活用の業務効率化支援、ソリューションサービスを提供で売上高の20.6%(同)を占めている。

今2019年3月期業績は、売上高15.1億円(前期比22.4%増)、経常利益2.4億円(同4.7%増)と増収増益の見通し。今年4月には、不動産の維持保全業務の効率化や施設の長寿命化、投資用不動産の収益向上を支援する新しいアプリケーションやサービスの開発に取り組むことを目的に、米オートデスク社とパートナーシップを締結している。

プロパティデータバンク(4389)の基本情報

企業名プロパティデータバンク株式会社
会社URLhttp://www.propertydbk.com/
証券コード・市場 マザーズ (4389)
上場予定日2018年06月27日
業種 情報・通信業
事業内容不動産・施設等の運用管理に関するクラウドサービスの提供
本社所在地東京都港区浜松町一丁目29番6号
社長板谷敏正
設立年月2000年10月02日
決算期3月末
上場前資本金109,750千円

事業の特徴と魅力

不動産業界向けクラウドサービス提供という新興企業らしいニッチビジネスを展開していることが特徴です。また、スーパーゼネコンの1社である清水建設(1803)の社内事業家制度から生まれて、清水建設が今でも筆頭株主であることは企業信用力でも安心感につながります。主力のクラウドサービスはストック型ビジネスであることから業績動向がストレートに株価に影響してくると思われます。

初値予想

想定価格 1,660円
仮条件 1,660円〜 1,780円
公開価格 0円
初値予想 3,000円

初値予想と上場後の見込み

想定価格1660円から試算した想定時価総額は31.3億円、市場からの資金吸収額は7.2億円とマザーズの小型案件に該当します。クラウド系IT関連株として人気化しやすい事業内容です。但し、上場日の27日はインバウンドテック(7031)アイ・ピー・エス(4390)、エーアイ(4388)と4社の上場が集中する日で、若干の需給面での影響は受けそうです。

近年の収益動向にはブレが見られることも気になりますが、今3月期1株あたり利益予想88.8円から試算した想定価格PERは18.8倍で割安感はあります。初値が公開価格に対して大きく乖離しなければ、セカンダリー(上場後)投資を検討しても良さそうです。

IPOスケジュール

抽選申込(BB)期間 2018-06-11〜 2018-06-15
当選発表(公開価格決定)日 2018-06-18
購入申込期間 2018-06-19〜 2018-06-22

IPO当選株数
※単位は株

公募株数 210,000
売出株数(OAを含む) 224,700
当選株合計 434,700

IPO申込みにおすすめのネット証券

主幹事証券は6月21日にIPOするコーア商事ホールディングス(9273)に続く、三菱による単独案件です。三菱はメルカリ(4385)キュービーネット(6571)など大型案件で大和と組んで主幹事となるケースがありますが、単独主幹事は2件しかありません。幹事団も4証券に限られています。ネット経由ではカブドットコム証券SMBC日興証券SBI証券からの参加が可能です。  大株主にはベンチャー・キャピタル以外は解除条項無しで180日と最も厳格なロックアップがかかっています。ベンチャー・キャピタルの保有株式は上場時発行済株数の14.1%にあたる26万2000株がありますが、充分吸収できる業態なので需給面での心配は必要ないでしょう。

幹事証券リスト

証券会社割当率割当株数当選本数
主幹事三菱UFJモルガン90.05%340,4003,404
幹事みずほ証券3.99%15,100151
SMBC日興証券1.98%7,50075
SBI証券1.98%7,50075
極東証券1.98%7,50075

株主構成

氏名比率ロックアップの有無
清水建設(株)33.22%上場日から180日間
(株)ケン・コーポレーション17.18%上場日から180日間
板谷 敏正10.39%上場日から180日間
高橋 秀樹9.00%上場日から180日間
投資事業組合 オリックス6号8.18%上場日から90日間、但し公開価格の1.5倍で解除
SMBCベンチャーキャピタル1号投資事業7.36%上場日から90日間、但し公開価格の1.5倍で解除
日本ヒューレット・パッカード(株)4.09%上場日から180日間
日本生命保険相互会社2.05%上場日から180日間
大田 武1.76%上場日から180日間
武野 貞久1.64%上場日から180日間

機関投資家好みの銘柄資質、上場後パフォーマンスにも期待

不動産テック関連の銘柄は個人投資家だけでなく、機関投資家にも人気があり初値の好パフォーマンス期待だけでなく、上場後も買いニーズが高まる可能性が高い特徴があります。

ブックビル仮条件価格が、想定価格を下限にして上振れた上限価格1780円が設定されたことも、こうした機関投資家人気を裏付けています。初値の水準次第ですが、上場後の株価パフォーマンスに期待できる銘柄でしょう。

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