初心者でも株の買い方がわかる!株の教科書.com

ピー・ビーシステム【4447】

  • ピー・ビーシステムズが9月12日、福証Qボードに新規上場
  • 中小企業のシステムクラウド化を支援
上場市場 Q-Board
予想価格1,370円
上場日2019年09月12日
天野秀夫
天野秀夫
ピー・ビーシステム(4447)のサムネイル
初値期待度4
上場後株価期待度3
上場時話題性4
事業成長性4
事業収益力2

ピー・ビーシステムズが9月12日、福証Qボードに新規上場/中小企業のシステムクラウド化を支援

ピー・ビーシステムズ(4447)が9月12日、福証Qポードに新規上場する。ピー・ビーシステムズは1997年2月に設立された福岡県本社企業で、企業の基幹システムをクラウド化する「セキュアクラウドシステム事業」と、「VRシアター4D王」の製造販売を行う「エモーショナルシステム事業」を展開している。

セキュアクラウドシステム事業は、売上高100億円から500億円規模の中堅企業を顧客ターゲットとして、企業、団体のシステムのプライベートクラウド化を手掛けている。サーバーの仮想化や強固なセキュリティ環境の構築を行うプラットフォーム、仮想化環境に特化し、現場から発生するニーズを満たした機能を製品化して販売を行うプロダクツ、顧客が望む独自機能を満たすためのスクラッチ開発(手作り開発)を行うカスタマイザーの3つの区分で構成され、プライベートクラウド構築だけでなく、企業システム全般を対象としたサービスを提供している。

エモーショナルシステム事業は、特許取得済みの「VR(仮想現実)シアター4D王」の技術開発及び製造販売を中心に行っている。360度スクリーンに切れ目なく3D映像を投影する特許技術をもとにした移設可能なミニシアターだ。ヘッドマウントディスプレイ型のVRと比べて、軽量な3D眼鏡を使用することが特徴でもある。2019年7月末時点で、「VRシアター4D王」の常設設置場所は遊園地など国内17カ所、海外2カ所の計19カ所となっている。

なお、前9月期売上高実績でセキュアクラウドシステム事業が98.7%を占める。

今2019年9月期業績は、売上高17.7億円(前期比19.3%増)、経常利益1.2億円(同8.4倍)と増収増益見通しとなっている。通期の経常利益計画に対する第3四半期(10-6月)末時点における進捗率は、91.8%となっている。

ピー・ビーシステム(4447)の基本情報

企業名株式会社ピー・ビーシステム
会社URLhttps://www.pbsystems.co.jp/
証券コード・市場 Q-Board (4447)
上場予定日2019年09月12日
業種 情報・通信業
事業内容企業の基幹システムをクラウド化する「セキュアクラウドシステム事業」、VRシアター4D王の製造販売
本社所在地福岡県博多区東比恵3-3-24
社長冨田和久
設立年月1997年02月06日
決算期9月末
上場前資本金99,000千円

事業の特徴と魅力

ピー・ビーシステムズのセキュアクラウドシステム事業は、2020年1月に迫るウインドウズ7やウインドウズサーバー2008のサポート終了に伴うクラウド化や仮想デスクトップの導入需要、および働き方改革に対処する業務効率化のシステム需要の高まりが追い風となっています。久留米市役所、長崎大学などで導入実績があります。

エモーショナルシステム事業における「VR(仮想現実)シアター4D王」は、日本の他、米国、台湾、インドで特許が設立し、欧州連合で申請・認可待ちとなっています。常設タイプと可搬タイプがあり、大阪府「ひらかたパーク」、横浜「コスモワールド」(みなとみらい)などで常設されています。

初値予想

想定価格 1,370円
仮条件 1,280円〜 1,380円
公開価格
初値予想 3,500円

初値予想と上場後の見込み

ピー・ビーシステムズ(4447)の想定価格1370円から試算した想定時価総額は17.9億円、市場からの資金吸収額は3.3億円で、地方取引所単独上場の小型案件です。

事業内容が市場人気が高いクラウド関連・VR関連、8月9日のステムリム(4599)以来のIPO、という追い風材料に対して、上場市場が流動性持続に難がある福証Qボード上場、2018年9月期業績が4期ぶりの最終赤字という向かい風材料が拮抗する銘柄です。好需給を追い風に初値は飛ぶ可能性がありますが、上場後は徐々に出来高が減少するので注意が必要です。

なお、福証への単独上場は6月4日の大英産業(2974)以来となります。

IPOスケジュール

抽選申込(BB)期間 2019-08-26〜 2019-08-30
当選発表(公開価格決定)日 2019-09-02
購入申込期間 2019-09-04〜 2019-09-09

IPO当選株数
※単位は株

公募株数 150,000
売出株数(OAを含む) 90,000
当選株合計 240,000

おすすめのネット証券

ピー・ビーシステムズ(4447)の主幹事証券はエイチ・エスとなります。6月4日に同じく福証に上場した大英産業(2974)以来の今年2銘柄目となります。幹事団にはFFG、西日本シティTTと九州地盤の証券会社が参画しています。大手証券は入っていません。

一方、大株主は上位3社に価格解除条項が無いロックアップがかかっていますが、第4位以下の株主には公開価格の1.5倍での解除が可能となっています。ベンチャーキャビタルも2社入っています。加賀電子(8154)、イメージ情報開発(3803)の上場企業が大株主となっていることが特徴です。

幹事証券リスト

証券会社割当率割当株数当選本数
主幹事エイチ・エス証券84.25%202,2002,022
幹事SBI証券8.75%21,000210
FFG証券3.50%8,40084
西日本シティTT0.88%2,10021
岡三証券0.88%2,10021
東洋証券0.88%2,10021
エース証券0.88%2,10021

株主構成

氏名比率ロックアップの有無
冨田和久28.50%上場日から180日間
森﨑高広5.00%上場日から180日間
彌永玲子4.51%上場日から180日間
加賀電子(株)3.75%上場日から90日間、但し公開価格の1.5倍で解除
(株)ユニリタ3.47%上場日から90日間、但し公開価格の1.5倍で解除
日本アジア投資(株)3.33%上場日から90日間、但し公開価格の1.5倍で解除
山代ガス(株)3.33%上場日から90日間、但し公開価格の1.5倍で解除
(株)ゼネラルアサヒ2.91%上場日から90日間、但し公開価格の1.5倍で解除
イメージ情報開発(株)2.78%上場日から90日間、但し公開価格の1.5倍で解除
K&Pパートナーズ1号投資事業2.64%上場日から90日間、但し公開価格の1.5倍で解除

VRシアターは大阪万博、カジノ関連の側面も

ピー・ビーシステムズの売上高の98.7%とそのほとんどを占めるセキュアクラウドシステム事業は、2020年1月に迫るウインドウズ7やウインドウズサーバー2008のサポート終了に伴う需要増と10月の消費税引き上げによる引き合いという事業環境が追い風となっていますが、その反動がどの程度、業績に影響を与えるかは未知数です。

また、マーケットの関心は「VRシアター4D王」に向きやすくなるでしょう。2025年の大阪万博やカジノ関連として注目される可能性があります。

証券会社を選んで口座を作ろう!

免責事項

株の教科書.com(以下、当サイト)で提供している文章、画像、動画等のコンテンツ(以下、コンテンツ)は、作成時点で得られた情報を元に作成しております。その内容について作成時および未来において正確性、安全性は保証しておりません。

当サイトは投資に関する知識、技術情報の提供を目的としており、特定の銘柄、投資対象、投資行動、運用手法を奨励するものではありません。お客様ご自身の投資に関わる一切の行動につきましては、ご自身の責任の下でご判断ください。投資、資産運用によって発生した損益はお客様ご自身に帰属するものとし、当サイト掲載の情報に基いて発生した損害について一切の責任を負うものではありません。