初心者でも株の買い方がわかる!株の教科書.com

オーウェル【7670】

  • オーウエルが12月13日、東証2部に新規上場
  • 塗料関連事業を柱に電気・電子部品事業を伸ばす
上場市場 東証二部
予想価格700円
上場日2018年12月13日
PR
天野秀夫
天野秀夫
オーウェル(7670)のサムネイル
初値期待度3
上場後株価期待度4
上場時話題性2
事業成長性3
事業収益力3

オーウエルが12月13日、東証2部に新規上場/塗料関連事業を柱に電気・電子部品事業を伸ばす

オーウエル(7670)が12月13日、東証2部に新規上場する。オーウエルは1943年11月8日に大阪市で設立され、塗料関連事業、電気・電子部品事業の2つの事業を展開する老舗企業だ。

同社及び連結子会社16社、持分法適用関連会社4社の計21社でグループを構成している。塗料、電気・電子関連部品やサービスを扱っていることから、広範な業種と取引関係があり販売先は約3000社、仕入先は約2000社に達している。

主力である「塗料関連事業」は売上高の約78%を占める。主力取扱商品である塗料は、汎用塗料と工業用塗料に大別され、汎用塗料は建築用塗料が種な用途だ。塗料メーカーが独自に開発、製造、販売する。工業用塗料は自動車用塗料がに代表的で、生産塗装ラインで使用される塗料だ。

電気・電子部品事業は売上高の約22%を占める。磁界の変化や強さを検出し、被計測体の位置や回転等を検知するセンサーであるホールICの専業的な代理店であることに特徴がある。車載向け用途として、変速制御やブレーキ制御、ステアリング制御、エンジン制御等に採用実績がある。

このほか、LED照明製品を自社ブランドで販売するほか、サイン、工場構内照明、植物プラント向け、組み込み市場に向けた製品を開発し、協力会社で製造している。

今3月期業績は売上高670億円(前期比5.1%増)、経常利益14.8億円(同10.7%増)の増収増益見込み。年間配当は前期比8円増の20円を予定している。

オーウェル(7670)の基本情報

企業名オーウェル株式会社
会社URLhttp://www.owell.co.jp/
証券コード・市場 東証二部 (7670)
上場予定日2018年12月13日
業種 卸売業
事業内容塗料、表面処理剤、塗装関連機器・設備、意匠・保護フィルム等の販売および電気・電子部品等の販売
本社所在地大阪府大阪市西淀川区御幣島5-13-9
社長飛戸克治
設立年月1943年11月08日
決算期3月末
上場前資本金857,860千円

事業の特徴と魅力

主力である塗料関連事業を安定収益源として、国内大手塗料メーカーの主力どころが同社の大株主となっていることは、その結びつきの強さが伺える。

また、電気・電子部品事業分野を成長領域としていることに特徴がある。特に、電子部品事業では、被計測体の位置や回転等を検知するセンサーであるホールICは今期に前期比6.7%増の個数販売を見込んでいるほか、カーナビゲーションソフト販売が新たな事業となってきている。

初値予想

想定価格 700円
仮条件
公開価格
初値予想 900円

初値予想と上場後の見込み

オーウエル(7670)の想定価格700円で試算される想定時価総額は73.5億円、市場からの資金吸収額は13.1億円で東証2部上場の中型案件です。

同日にFUJIジャパン(1449)が札証アンビシャスに上場することは大きく影響しませんが、事業内容的にはオールドエコノミーで東証2部上場ということからみて、大幅な初値の人気化は想定しにくいところです。

一方、想定価格は700円と低く、PERは8.93倍、PBRは0.4倍、予想配当利回りは2.8%と割安でスタートすることは大きな魅力です。なお、公開価格が3ケタの直近IPO銘柄は、ブロードバンドセキュリティ(4398)極東産機(6233)アクリート(4395)バンク・オブ・イノベーション(4393)などいずれも上場後もひと相場作っています。

今年6月に東証1部に上場した国際紙パルプ商事(9274)がイメージ的には近く、公開価格に対して初値は30%高でした。ただ、上場後は下降トレンドです。強弱材料が対立する銘柄です。

IPOスケジュール

抽選申込(BB)期間 2018-11-28〜 2018-12-04
当選発表(公開価格決定)日 2018-12-05
購入申込期間 2018-12-06〜 2018-12-11

IPO当選株数
※単位は株

公募株数 1,628,000
売出株数(OAを含む) 244,200
当選株合計 1,872,200

おすすめのネット証券

主幹事は11月のアクセスグループ(7042)以来となる大和で、幹事団は野村、日興、三菱、みずほと国内大手が揃いました。オンライン証券ではSBIのみが幹事団に入っていますが、カブドットコム証券からの参加も可能となっています。

一方、大株主は取引先の日本ペイント、関西ペイントを筆頭に塗料関連と取引先の金融機関が占めています。筆頭株主の従業員持株会を加えた大株主合計の持株比率は63%程度です。

持株会と事業会社意外では、元社長で相談役の宮本文義氏が唯一の第9位大株主として登場します。その大株主には等しく、解除条項がある90日間のロックアップがかかっています。

幹事証券リスト

証券会社割当率割当株数当選本数
主幹事大和証券未発表
幹事野村証券未発表
三菱UFJモルガン未発表
SMBC日興証券未発表
みずほ証券未発表
SBI証券未発表

株主構成

氏名比率ロックアップの有無
オーウエル従業員持株会16.27%上場日から90日間、但し公開価格の1.5倍で解除
日本ペイント(株)10.43%上場日から90日間、但し公開価格の1.5倍で解除
関西ペイント(株)8.12%上場日から90日間、但し公開価格の1.5倍で解除
大日本塗料(株)6.38%上場日から90日間、但し公開価格の1.5倍で解除
㈱三菱UFJ銀行4.87%上場日から90日間、但し公開価格の1.5倍で解除
日油(株)4.64%上場日から90日間、但し公開価格の1.5倍で解除
(株)三井住友銀行3.48%上場日から90日間、但し公開価格の1.5倍で解除
(株)みずほ銀行3.48%上場日から90日間、但し公開価格の1.5倍で解除
宮本 文義3.01%上場日から90日間、但し公開価格の1.5倍で解除
神東塗料(株)2.90%上場日から90日間、但し公開価格の1.5倍で解除

高配当利回りと割安株価の魅力

オーウエル(7670)の東証2部への新規上場は9月のナルミヤ・インターナショナル(9275)以来で、今年5社目です。塗装関連事業の卸売商社としてオールドエコノミー系の企業で、株主構成も塗料関係の上場企業がズラリと並んでいます。

一方、想定価格は700円と低位で、今3月期末の配当予想20円から試算した配当利回りは2.7%と高いことが魅力です。配当権利取りまでの期間所有利回りでの投資魅力が高いと言えそうです。

派手さはありませんが、堅調な業績推移と予想で、1株利益は109円予想の観点からすると公募価格割れリスクは少く、株価的には意外性がある銘柄でしょう。

証券会社を選んで口座を作ろう!

免責事項

株の教科書.com(以下、当サイト)で提供している文章、画像、動画等のコンテンツ(以下、コンテンツ)は、作成時点で得られた情報を元に作成しております。その内容について作成時および未来において正確性、安全性は保証しておりません。

当サイトは投資に関する知識、技術情報の提供を目的としており、特定の銘柄、投資対象、投資行動、運用手法を奨励するものではありません。お客様ご自身の投資に関わる一切の行動につきましては、ご自身の責任の下でご判断ください。投資、資産運用によって発生した損益はお客様ご自身に帰属するものとし、当サイト掲載の情報に基いて発生した損害について一切の責任を負うものではありません。