日宣(6543)が2月16日、JASDAQに新規上場/神戸市で創業した広告会社を起源とする老舗企業
日宣(6543)が2月16日、JASDAQにIPO(新規上場)する。1947年に神戸市で創業した広告会社を起源とする老舗企業だ。
現在は主に「放送・通信」と「住まい・暮らし」という、2つの業界に向けてサービスを提供している。
放送・通信業界向けサービスの1つに、テレビ番組情報誌「チャンネルガイド」がある。加入者への配布用として、全国100以上のケーブルテレビ局向けに企画・制作するもので、発行部数は月間150万部に上る。
ちなみに同社はプランナーやデザイナー、コピーライターなど幅広い人材に加えて、印刷部門まで社内に抱えることも大きな特徴だ。業界内では固定費削減のため制作部門を外注するのが一般的であるのに対し、同社は品質・納期の最適なコントロールを図るためと、顧客目線に立った業務を優先している。
このような顧客ファーストの体制が選好されて、「住まい・暮らし」業界向けでは40年以上にわたり「へーベルハウス」という有名ブランドを持つ大手住宅メーカーの旭化成ホームズ(旭化成、3407)向けの業務を受託。会報誌やチラシなど販促物にとどまらず、住宅展示場内に飾る「のぼり旗」を制作するほか、来場者向けのVR(仮想現実)体験イベントを企画・運営するなど、広範にわたる宣伝広告活動の大半を受託している。
近年は第3の分野として、「医療・健康」業界にも参入。ドラッグストアの顧客向けに無料情報誌「KiiTa」、売り場担当者向けに「Re:KiiTa」をそれぞれ発行するほか、製薬会社向けに全国のテレビやラジオを利用した疾患予防を啓発するための番組の企画・運営なども始めている。