9月20日JASDAQ・スタンダードに/独立系のシステム開発企業
ニーズウェル(3992)が9月20日、JASDA・スタンダードに新規上場する。金融、通信、流通、サービス、公共分野の業務用システム開発を手掛け、アプリケーション開発、ソリューション・ITアウトソーシングサービスを担う。基盤構築、組込系開発に強みを持つ。
1986年10月に設立され、2017年7月末現在の従業員数は535名。エンドユーザーから直接受託したシステムの構築や、システムインテグレーターやメーカーを経由して受託した開発案件に参画し、基本的に顧客企業に常駐してシステムの開発・保守を実施する。
売上高構成比は9月末実績で、業務系システム開発が約80%を占める主力ビジネス。次いで、基盤構築が約11%、組み込み系開発が約7%。業務系システム開発分野では、金融系システムとして保険会社、銀行、クレジットカード会社向けに実績を持ち、通信系では通信キャリア、流通、サービス分野ではホテル宿泊システム、電子書籍配信、航空宇宙向けでサービスを提供している。基盤構築分野では、証券会社のクラウドサービスも担っている。
組み込み系開発は2013年に事業開発と後発で売上高規模が最も小さいが、開発ニーズは強く「自動車運転における自動操作機器」、「自律走行研究開発分野」「超音波診断機器自体や分析機器搭載」「業務用ビデオカメラの機器操作」における組込みプログラム開発などが近年は拡大している。この結果、大手顧客には、ソフトバンク、DTS、明治安田システム・テクノロジーなどの大手企業が存在する。今9月期業績は、売上高50億5000万円(前期比10.1%増)、経常利益4億2400万円(同4.6%増)、1株利益は157.51円(前期実績146.94円)と増収増益見込み。配当は1株50円予想。なお、上場に伴う公募増資で調達した資金は、社内基幹システムへの設備投資資金、人材採用費、教育研修費などに充当する予定だ。