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MS&Consulting(6555)のIPO新規上場情報

MS&Consulting(6555)

MS&Consulting(6555)の評価(5段階)

初値期待度 2
上場後株価期待度 3
上場時話題性 3
事業成長性 3
事業収益力 3

MS&Consultingが10月5日マザーズ上場 顧客満足度覆面調査が主力事業

MS&Cosulting(6555)が10月5日、マザーズに新規上場する。顧客満足度覆面調査「ミステリーショッピングリサーチ」(MSR)を基幹サービスとして、従業員満足度調査「サービスチーム力診断」及びコンサルティング、研修サービスを提供している。MSRは、2015年12月に東証2部を上場廃止となった経営コンサルタントのエル・シー・エーホールディングスのサービスから分離独立し、以来、資本の変遷を経て現在の上場にこぎつけた。

マーケティング・リサーチの一部であるMSRは、モニターが一般利用者として顧客企業の店舗を訪れ、実際の購買活動を通じて、商品やサービスを評価する顧客満足度調査。一般の覆面調査と異なる点は、サービスのチェックにとどまらず、店舗スタッフのモチベーション向上、サービス品質の向上を目的として、コンサルティングや研修につながることに特徴がある。継続性があるMSRはストック型のビジネスモデルともなりやすい利点がある。2017年3月期ベースでのMSR顧客企業は1004社で、年間21万回の調査を実視し、そのデータが蓄積されている。一方、サービスチーム力診断は、2011年9月のサービス開始以降、累計36万件の調査実績を重ねている。

サービスラインナップの拡大としては、訪日外国人客の志向調査の覆面調査「インバウンドMS」、2016年4月の障害者差別解消法の施行を受けた「ユニバーサルMS」、2017年3月からは来店客からWEB上でタイムリーにアンケートを取得する「カスタマーリサーチ」などを次々と起ち上げている。

顧客業界としては居酒屋、ファーストフードの外食をメーンに、ショッピングセンター、カーディーラー、ガソリンスタンド、美容院、エステ、カラオケ、ホテル、公共機関などに広がっている。調査のためのモニターは全国に44万人を網羅している。なお、2016年にタイと台湾に現地法人を設立しアジア展開の橋頭堡となっている。

MS&Consulting(6555)の基本情報

企業名 株式会社MS&Consalting
会社URL https://www.msandc.co.jp/
証券コード・市場 6555・サービス業
上場予定日 43013
業種 サービス業
事業内容 顧客・従業員満足度向上のためのリサーチ業務、経営コンサルティング関連業務
本社所在地 東京都中央区日本橋小伝馬町4番9号
社長 並木昭憲
設立年月 41337
決算期 3月末
上場前資本金 524,041千円

事業の特徴と魅力

「顧客満足度覆面調査」事業では、メディアフラッグ(6067)が2012年9月にマザーズに上場し、もっとも近い類似対象です。事業的には今後、大手異業種の参入の可否、モバイル、インターネットなどIT化の進展などが成長のカギを握る事になりそうです。マンパワーが拠り所の事業だけに、人の教育・育成と確保も課題です。

初値予想

想定価格 1280円
仮条件 1150円~1280円
公開価格 1280円
初値予想 1200円

初値予想と上場後の見込み

東京海上キャピタルが運営する投資ファンドのTMCAP2011投資事業有限責任組合が株式売出しの372万2700株全ての売り出し先です。

オーバーアロットメントの設定枠56万7300株も、残りの投資ファンドの保有株式で、「ファンドの出口案件」との見方が持たれてしまいます。「ファンドの出口案件」の銘柄は、どうしても初値が期待薄となってしまいます。市場からの資金吸収額は約55億7000万円とマザーズIPOでは大型案件の部類に入り、さらにIPO当日は、同社含めて3社同時IPOです。初値は厳しい展開が強いられそうです。

また、上場後も需給面では売り圧迫要因があります。今年7月末現在、ストック・オプションの未行使残(行使価格1株500円)で38万5000株を抱えています。有力な類似対象企業であるメディアフラッグ(6067)の株価は株価は過去2年間、もちあい商状となっていることも気掛かりです。

IPOスケジュール

抽選申込(BB)期間 9月20日~26日
当選発表(公開価格決定)日 9月27日
購入申込期間 9月28日~10月3日

IPO当選株数 (単位は株)

公募株数 50000
売出株数(OAを含む) 4300000
当選株数合計 4350000

幹事証券リスト

証券会社 割当率 割当株数 当選本数
主幹事 SMBC日興証券 90.04% 3,001,700 30,017
幹事 大和証券 3.49% 116,300 1,163
野村証券 3.49% 116,300 1,163
マネックス証券 1.00% 33,200 332
SBI証券 1.00% 33,200 332
いちよし証券 1.00% 33,200 332

おすすめのネット証券

主幹事証券であるSMBC日興証券に、株式配分は90%偏っています。SMBC日興証券はネット取引対象に比較的手厚く割当株式数を回しており、また完全抽選制が魅力となっています。このほか、大和証券、マネックス証券SBI証券で申し込みが可能です。ただ、初値が公開価格割れの可能性を持っていることから注意も必要です。

株主構成

氏名 比率 ロックアップの有無
TMCAP2011投資事業有限責任組合 86.88% 上場から180日間
並木 昭憲 3.06% 上場から180日間
辻 秀敏 3.06% 上場から180日間
渋谷 行秀 3.06% 上場から180日間
日野 輝久 2.85% 上場から180日間
佐竹 悦幸 0.04% -
若松 隆 0.04% -
蛭子 健太 0.04% -
古川 健 0.04% -
相崎 哲史 0.04% -

過去5年間の業績

※単位1000円、1株あたりは円

売上高(千円) 経常利益 当期利益 1株当たりの純利益 純資産額 1株当たり純資産額 配当(円) 自己資本比率 自己資本利益率
2015年3月期実績 2,250,536 338,574 170,506 38.32 2,287,313 514.00 0 58.7 7.7
2016年3月期実績 2,444,722 494,860 315,791 70.96 2,633,782 591.86 0 72.1 12.8
2017年3月期実績 2,641,168 506,065 339,511 75.98 3,023,526 670.40 110.87 77.2 12.8
2018年3月期予想 2,856,000 562,000 384,000 84.71 0.00 未定

※2015年3月期単独決算、2016年3月期以降は連結決算。2018年3月期の経常利益欄は会社予想の営業利益

需給厳しく買い場探しのスタンスで

初値予想は厳しいものが多く出ています。前期末配当も特別に高いものが出て、会社側は今期予想を出していないことから、手掛かりにはなりにくくなっています。初値は公開価格を割り込む可能性を否定しきれません。

ただ、主幹事証券のSMBC日興証券のIPO銘柄は、PKSHATechnology(3993)2.2倍、テモナ(3985)3.1倍、ユナイテッド&コレクティブ(3557)2.7倍と初値が公開価格比較で飛ぶ銘柄が多く出現していることでも知られています。このあたりの強弱感が初値形成で対立しそうです。上場後は会社側のIR姿勢、業績見込みが焦点となってきます。公開価格自体の株価水準が低いことから、下振れしても下値は限定的であることが強みでもあります。

山口県出身、日本大学法学部卒。1987年4月に日本証券新聞社に入社し記者歴30年、編集局長等を経て代表取締役社長を12年務める。
2017年4月に独立し、コンテンツ提供、情報配信及びIR支援事業を展開する「株式会社メディアストラ」を設立、代表取締役社長就任。「株の教科書.com」アドバイザー、講演会講師、新聞、雑誌などへの寄稿等を務める。上場企業経営者とのパイプを生かし金融リテラシーへの貢献を目指す。
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