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メルカリ【4385】

  • メルカリが6月19日、マザーズに新規上場
  • フリマアプリのユニコーン企業
上場市場 マザーズ
予想価格 2,450円
上場日 2018年06月19日
天野秀夫
天野秀夫
メルカリ(4385)のサムネイル
初値期待度 4
上場後株価期待度 4
上場時話題性 5
事業成長性 4
事業収益力 3

メルカリが6月19日、マザーズに新規上場/フリマアプリのユニコーン企業

メルカリ(4385)が6月19日、東証マザーズに新規上場する。

メルカリの沿革

2013年2月に前身である「コウゾウ」が設立され、同年7月に「メルカリ」がリリース、同年11月に現在の社名に変更された。2014年1月には米国子会社を設立し同年9月には米国で事業を開始している。英国では2016年4月に会社設立、翌年3月にサービスを開始した。

国内では、2017年2月にブランド特化のフリマアプリ「スマオク」運営のザワットを買収(のちに吸収合併)、7月にライブ動画配信機能「メルカリチャンネル」開始、11月に即時買取サービス「メルカリNOW」開始、2018年2月に福岡県福岡市でシェアサイクルサービス「メルチャリ」、4月にスキルシェアサービス「teache」をそれぞれ開始している。メルカリと連結子会社5社でグループは構成されており、国内と米英で事業化されている。

メルカリの事業内容

個人がスマートフォン上で中古品を簡単に売買できるCtoC(個人間取引)のためのマーケットプレイス「メルカリ」を提供している。従来型の中古品売買と比較してのメルカリの特徴は、①来店時間不要、②取扱商品が幅広い、③買取業者が仲介せず比較的価格に透明性がある、④ネットオークションと比べ簡便で時間がかからない、という点がある。また、ユーザーにとっては、手軽に中古品を換金できる楽しみとユニークな中古品を探し出す「宝探し」的な要素も兼ね備えている。ダウンロード数は日本で5,000万、アメリカで2,500万、合わせて7,500万ダウンロードを達成している。

メルカリはオールジャンル商品のマーケットプレイスだが、本・DVD・CDに特化した「メルカリ カウル」、ブランド品特価の「メルカリ メゾンズ」を別途、運営している。

2018年6月期第3四半期の平均で「メルカリ」における月間出品数は約24.6百万点、月間購入数約10.6百万点、ユニーク出品者は約2百万人、月間ユニーク購入者は約3.1百万人を数えている。配送に関しては、ヤマト運輸、日本郵便と提携している。

プラットフォームの健全性を確保するために、カスタマーサポート体制を社内に整備して、365日24時間体制でユーザー対応やプラットフォームの監視を行っている。

メルカリの米国事業と新規事業

経営戦略上、海外市場への進出を重視して米国事業の拡大を重視している。2018年3月時点の米国の累計ダウンロード数は37.5百万ダウンロード、2018年6月期第3四半期流通総額は60.9百万ドルを達成している。また、新規事業として、シェアサイクルサービス「メルチャリ」、知識やスキルを教えたい人と学びたい人をつなぐ学びのフリマアプリ「teache」に進出している。

メルカリの業績

2016年6月期に売上高100億円を突破し初の黒字化を達成しているが、2017年6月期当期損益ベースでは赤字となっている。2018年6月期は売上高358億円(前期比62.2%増)見込みのみ発表している。利益見込を発表しない理由は、先行投資として活用する広告宣伝費が多額で、その使用状況で利益が左右されるためとしている。

メルカリ(4385)の基本情報

企業名 株式会社メルカリ
会社URL https://about.mercari.com/
証券コード・市場 マザーズ (4385)
上場予定日 2018年06月19日
業種 情報・通信業
事業内容 CtoCマーケットプレイス「メルカリ」など関連事業の開発。運営
本社所在地 東京都港区六本木六丁目10番1号六本木ヒルズ森タワー18F
社長 山田進太郎
設立年月 2013年02月01日
決算期 6月末
上場前資本金 8,789,803千円

事業の特徴と魅力

企業としての評価額が10億ドル(約1250億円)以上で、非上場のベンチャー企業を指す日本で唯一の「ユニコーン企業」として、一時は注目されました。2015年あたりから上場の観測記事が流れてその後、企業規模はかなり大きくなりました。それでも、若年層や女性を主体に国内マーケットの開拓余地はまだあり、会社側が重視している米国事業が成功しつつあり、その国々に広がるグローバル展開を秘めた企業であることが最大の魅力でしょう。米国で事業成功を納めれば、知名度、企業の規模感、スマホ利用の事業形態から一部で類似性を指摘する声があるLINE(3938)よりも評価は高まることになるでしょう。

なお、類似銘柄としては、フリルを吸収し「ラクマ」を運営する楽天(4755)が国内最大のライバルで、「ヤフオク」運営のヤフー(4689)、「minne」を運営するGMOペパポ(3633)、「モバオク」を運営のDeNA(2432)が候補となります。

初値予想

想定価格 2,450円
仮条件
公開価格
初値予想 3,500円

初値予想と上場後の見込み

想定価格2450円から試算した想定時価総額は3315.6億円、市場からの吸収金額は1,067.1億円と東証マザーズ上場の超大型案件となります。期待・懸念の両材料が交錯する銘柄ですが、株数も多く比較的当選しやすい案件で、結論から言うと積極参加で良さそうです。

まず、懸念材料は需給です。売出しが多大型上場でベンチャーファンドの保有玉もかなり多いことが確認できます。また、新株予約権の発行が上場前までに38回を数えており、潜在株式数の多さも気になります。事業的には過去に問題となった現金の出品などマネーロンダリングに悪用される懸念などがあります。

一方、期待材料は抜群の知名度と話題性、海外事業での成長が挙げられます。自転車シェアリング事業「メルチャリ」に進出しており、シェアリングテクノロジー関連の側面もあります。

こうした懸念と期待が交錯する中、銘柄の規模感と話題性、知名度からみて2016年7月に上場したLINE(3938)を参考にする例がネット上で複数見られます。LINEの上場前想定価格は2800円でしたが、公募価格は上ブレて3300円、初値は公開価格を48.5%上回る4900円、時価総額は約7000億円でした。マーケット環境は悪くなく、懸念材料を織り込んでも現在のところ初値の公募価格割れを予想する声はありません。流石に初値が公開価格の倍となることはなさそうですが、公開価格の20%から30%高は期待できそうです。

IPOスケジュール

抽選申込(BB)期間 2018-06-04〜 2018-06-08
当選発表(公開価格決定)日 2018-06-11
購入申込期間 2018-06-12〜 2018-06-15

IPO当選株数
※単位は株

公募株数 18,159,500
売出株数(OAを含む) 25,395,300
当選株合計 43,554,800

おすすめのネット証券

主幹事証券は大和と三菱UFJです。この主幹事タッグは今年3月に上場したQBネット(6571)、昨年12月上場のSGホールディングス(9173)、カチタス(8919)、昨年3月上場のマクロミル(3978)で見られます。大型のIPOではこのパターンが1つの形となっています。ネットからはカブドットコム、SMBC日興、マネックス、SBI、岩井コスモからの参加が可能です。

一方、大株主のすべてには解除条項なしで上場後180日間のロックアップがかかっています。第2位大株主のユナイテッド(2497)は、ネット広告、スマホゲーム開発、ベンチャー投資事業を展開するマザーズ企業、第9位大株主は三井物産(8031)。大株主上位10位中半分がベンチャー・キャピタル。このほか、ベンチャー・キャピタルは日本政策投資銀行、日本郵政キャピタルなどが11位以下の既存株主でも存在しています。

株主構成

氏名比率ロックアップの有無
山田 進太郎28.89%新規上場日から180日間
ユナイテッド(株)10.59%新規上場日から180日間
富島 寛7.20%新規上場日から180日間
グローバル・ブレイン5号投資事業5.60%新規上場日から180日間
(株)suadd4.66%新規上場日から180日間
WiL Fund I, L.P.4.28%新規上場日から180日間
イーストベンチャーズ投資事業3.85%新規上場日から180日間
グロービス4号ファンド投資事業3.75%新規上場日から180日間
三井物産(株)2.31%新規上場日から180日間
Globis Fund IV,L.P2.25%新規上場日から180日間

メルカリは株価好スタートが期待される、仮想通貨事業の思惑も

需給悪と話題性・知名度が対立するメルカリですが、初値は公開価格の20%から50%高が意外と期待できそうです。初値の体感温度を決めるのはやはり今6月期業績予想でしょう。黒字また来期黒字化の方向性が見えれば、そこそこのの公開価格からの上昇が期待出来ます。

ちなみに、メルカリの前6月期(2016年7月〜2017年6月)の広告宣伝費は141億円です。広告宣伝費の調整である程度の収益コントロールは出来ます。

また、昨年11月にメルカリが設立したメルペイは、金融関連の新規事業を行うために立ち上げた子会社で「年内にも仮想通貨交換業の登録を申請して、メルカリ内の決済手段としてビットコインを含む仮想通貨を活用する」との観測報道が複数出ていることは上場後の材料として意識されそうです。また、当初は東証1部直接上場と見られていましが、マザーズとなったことで、東証1部市場替え、またMSCI新規採用銘柄などへの思惑が上場後に早々と働きそうです。

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