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名南M&A【7076】

  • 名南M&Aが12月2日、名証セントレックスに新規上場
  • 東海地盤のM&A会社
上場市場 名古屋証券取引所
予想価格1,610円
上場日2019年12月02日
天野秀夫
天野秀夫
名南M&A(7076)のサムネイル
初値期待度3
上場後株価期待度3
上場時話題性3
事業成長性3
事業収益力3

名南M&Aが12月2日、名証セントレックスに新規上場/東海地盤のM&A会社

名南M&A(7076)が12月2日、名古屋証券取引所セントレックスに単独上場する。同社は2014年10月の設立以来、一貫して中堅中小企業を対象としたM&A(合併・買収)仲介・コンサルティング業務を手掛けている。

M&Aプロセスは、譲渡先と買収先の双方から報酬を受領する業務、譲渡先(または買収先)の立場に立って支援し、譲渡先(または買収先)のみから報酬を受領する形があります。その他、「企業評価」「契約書類の作成支援」「コンサルティング業務」等、一連のM&Aプロセス業務などが収益となっている。

東海地方において強固な営業基盤を築いているほか、東海地方の中堅中小企業を中心に6000社超のクライアントおよび全国の約1700の会計事務所に情報提供サービスを有している筆頭株主の「名南コンサルティングネットワーク」との連携が強みとなっている。このほか、国が運営するM&Aの公的な相談窓口である愛知県、岐阜県、三重県の「事業引継ぎ支援センター」にM&A専門業者として登録しいる。

今2020年9月期の業績は、売上高10.8億円(前期比36.4%増)、経常利益2.1億円(同横ばい)の見通し。

親族が経営を承継する企業が年々減るなかで、事業承継の手段としてM&Aニーズが高まっている一方、収益拡大や事業の多角化、営業エリア拡大の手段としてM&Aを希望する中堅中小企業が増えていることがビジネスチャンスにつながっている。

名南M&A(7076)の基本情報

企業名名南M&A株式会社
会社URLhttps://www.meinan-ma.com
証券コード・市場 名古屋証券取引所 (7076)
上場予定日2019年12月02日
業種 サービス業
事業内容M&Aの仲介・コンサルティング
本社所在地愛知県名古屋市中村区名駅1-1-1JPタワー名古屋
社長篠田康人
設立年月2014年10月02日
決算期9月末
上場前資本金42,774千円

事業の特徴と魅力

名南M&A(7076)は、東海地方における高い知名度と信用力を持つM&Aの仲介・コンサルティング企業です。その成約件数は前2019年9月期第3四半期(10-6月)ベースで35件の実績を有します。

東海地方の全地方銀行、および信用金庫などと業務提携し、案件情報を開発するための地域に根ざしたネットワークが構築されていることが最大の特徴です。2019年4月には大阪オフィスを開設し、関西の営業開拓に乗り出していることが、今後の収益拡大のポイントとなっています。

初値予想

想定価格 1,610円
仮条件 1,720円〜 2,000円
公開価格 2,000円
初値予想 1,700円

初値予想と上場後の見込み

名南M&A(7076)の想定価格1610円から試算した想定時価総額は24.1億円、市場からの資金吸収額は8.1億円で、名証セントレックス単独上場案件です。

名証セントレックスというローカルマーケットという需給面での制約と2020年9月期業績の不透明感(伸び悩み予想)がネックです。地方単独上場の案件として、市場からの資金吸収額は8.1億円は軽量級ではありません。

しかし、想定価格に対して仮条件価格が引き上げられたことで、初値の公開価格割れという過度な弱気ムードは後退しています。上場後は流動性の維持が焦点となってくるため、東証への上場意向がポイントとなってきます。

IPOスケジュール

抽選申込(BB)期間 2019-11-14〜 2019-11-20
当選発表(公開価格決定)日 2019-11-21
購入申込期間 2019-11-22〜 2019-11-27

IPO当選株数
※単位は株

公募株数 180,000
売出株数(OAを含む) 326,000
当選株合計 506,000

おすすめのネット証券

愛知県名古屋市に本社を置く名南M&A(7076)の主幹事証券は東海東京です。営業地盤から見て順当ですが、幹事団には他の中京、東海地区に強い証券会社は見当たりません。

一方、大株主構成を見ると持ち株会社的な役割となっている筆頭株主の名南経営コンサルティングが上場前の約95%を持ち、多くの地元の地方銀行、金融機関が横並びで株主となっているということが特徴です。また、第2位大株主の従業員持株会を除いて、価格解除条項のないロックアップが180日間しっかりと掛かっていることは好感されます。

幹事証券リスト

証券会社割当率割当株数当選本数
主幹事東海東京証券91.30%462,0004,620
幹事みずほ証券2.61%13,200132
SBI証券2.61%13,200132
岡三証券2.61%13,200132
エース証券0.87%4,40044

株主構成

氏名比率ロックアップの有無
(株)名南経営コンサルティング94.98%上場日から180日間
名南M&A社員持株会0.41%
(株)十六銀行0.38%上場日から180日間
(株)大垣共立銀行0.38%上場日から180日間
岐阜信用金庫0.38%上場日から180日間
(株)百五銀行0.38%上場日から180日間
(株)三重銀行0.38%上場日から180日間
(株)第三銀行0.38%上場日から180日間
(株)名古屋銀行0.38%上場日から180日間
(株)愛知銀行0.38%上場日から180日間
岡崎信用金庫0.38%上場日から180日間
株式会社北陸銀行0.38%上場日から180日間
オリックス株式会社0.38%上場日から180日間

業績

売上高(千円)経常利益当期利益1株当たりの純利益純資産額1株当たり純資産額配当(円)自己資本比率自己資本利益率
2016年9月期(実績)367,84742,89128,07722.48104,91184.010.0072.430.4
2017年9月期(実績)455,38248,53932,65325.80143,730109.310.0080.926.3
2018年9月期(実績)469,26033,90322,99317.49167,116127.100.0078.914.8
2019年9月期(実績見込み)797,000213,000139,000106.430.000.000.00.0
2020年9月期(予想)1,087,000213,000140,00095.680.0010.000.00.0

2年ぶりとなる名証の単独上場案件

名南M&A(7076)は久々となる名証セントレックス単独上場の銘柄です。名証への単独上場は2017年2部上場のミダック(6564)以来です。当時のミダックの初値は公開価格に対して53%高のスタートでした。東京以外のM&A会社という業態は。成長予想が難しいところです。

ただ、大株主に中京・東海地区を中心とした地銀および金融機関が復数参加していることは強みと評価できるでしょう。

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