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Kudan【4425】

  • Kudanが12月19日、マザーズに新規上場
  • 人工知覚技術の研究開発ベンチャー
上場市場 マザーズ
予想価格3,260円
上場日2018年12月19日
天野秀夫
天野秀夫
Kudan(4425)のサムネイル
初値期待度5
上場後株価期待度4
上場時話題性4
事業成長性5
事業収益力4

Kudanが12月19日、マザーズに新規上場/人工知覚技術の研究開発ベンチャー

Kudan(4425)が12月19日、東証マザーズに新規上場する。同社は、人間の操作や命令に従って動いてきた従来のコンピュータ・ロボットに、人工知覚(視覚など)を与えることで自律的に動くようにする技術を柱として、AP(人工知覚)アルゴリズムの研究開発、ライセンス提供を行っている。

APは、カメラなどのイメージデバイスの出力からセンシング(センサーを使用してさまざまな情報を計測・数値化)情報を直接的に取得するだけでなく、それらの情報をソフトウエアが数理的に処理し、立体感(方向・距離・大きさなど)や運動感覚(位置・移動など)をリアルタイムに把握をして記憶(既知の知覚情報)と照合するまでの一連の処理を手掛け、人間の「眼」と同様に高度な視覚能力を与えるものといえる。

APは、ロボットの自動制御、次世代コンピュータのAR(拡張現実)、VR(仮想現実)、MR(複合現実)の空間認識の要となる技術でもある。APの基幹技術である自己位置推定と環境地図作成の同時実行(SLAM)を独自開発し、ソフトウエアライセンスを先端技術企業に提供している。

前2018年3月期から、SLAMをソフトウェアライセンス化した「KudanSLAM」の提供を開始し、次の3領域で顧客開拓を行っている。AR(拡張現実)、VR(仮想現実)の応用領域は光学センサー、MR(複合現実)グラス、通信機器、コンピュータゲーム制作などに、ロボティクス、IoT(モノのインターネット)の領域は光学機器、重工・産業用ロボット、電気機器などに、自動車や地図向けの応用領域は自動車部品、デジタル地図など。

今2019年3月期の業績は、売上高3億6000万円(前期比77.6%増)、経常利益1億円(前期実績400万円)と大幅な増収増益の見通し。

Kudan(4425)の基本情報

企業名Kudan株式会社
会社URLhttps://www.kudan.eu/japan/
証券コード・市場 マザーズ (4425)
上場予定日2018年12月19日
業種 情報・通信業
事業内容人工知覚技術の研究開発及びソフトウェアライセンスの提供
本社所在地東京都新宿区新宿6-27-45
社長大野智弘
設立年月2014年11月19日
決算期3月末
上場前資本金261,355千円

事業の特徴と魅力

人工知覚技術は革新性の高い事業内容で、株式市場の人気テーマであるAI(人工知能)の流れに乗る銘柄です。その技術は、産業・家庭用ロボット、自動運転など次世代自動車、ドローンなどでの自動制御テクノロジーとして応用されます。

ユーザーローカル(3984)、PKSHA(3993)HEROZ(4382)といったAI関連企業が類似対象企業となり、マーケットの注目度は高い企業となるでしょう。

初値予想

想定価格 3,260円
仮条件 3,260円〜 3,720円
公開価格 3,720円
初値予想 8,000円

初値予想と上場後の見込み

Kudan(4425)の想定価格3720円から試算した想定時価総額は223.8億円、市場からの資金吸収額は6.4億円で、東証マザーズ上場の小型案件です。

事業内容は人工知覚技術の研究開発およびソフトウェアライセンスの提供で、AI(人工知能)テーマに沿う銘柄で、公開株式数の少なさなどから、公開価格に対して初値が飛ぶ条件を揃えています。上場当日は買いが先行して初値が成立しない可能性が高いでしょう。

同日にソフトバンク(9434)が上場しますが、目先狙いの資金はKudanに集中することが予想され、問題にはなりにくいと予想されます。上場後も短期資金をひきつけて株価5ケタ近辺があるかもしれません。

IPOスケジュール

抽選申込(BB)期間 2018-12-04〜 2018-12-10
当選発表(公開価格決定)日 2018-12-11
購入申込期間 2018-12-12〜 2018-12-17

IPO当選株数
※単位は株

公募株数 123,000
売出株数(OAを含む) 73,500
当選株合計 196,500

おすすめのネット証券

Kudan(4425)の主幹事はSMBC日興です。20日のAmazia(4424)、21日のEdulab(4427)と年内に担う主幹事がこの時期に集中します。ただ、比較的軽量級の銘柄が多いので、荷もたれ感はありません。幹事団も大手、ネット系、中堅とバランスが取れています。

大株主のロックアップは解除条項が無しで180日間と最も厳格なパターンとなっており、需給が締まっています。むしろ、上場後は流動玉の少なさから株価が乱高下しそうです。

幹事証券リスト

証券会社割当率割当株数当選本数
主幹事SMBC日興証券91.45%179,7001,797
幹事みずほ証券3.46%6,80068
いちよし証券1.73%3,40034
大和証券1.27%2,50025
マネックス証券0.87%1,70017
エース証券0.41%8008
岡三証券0.41%8008
丸三証券0.41%8008

株主構成

氏名比率ロックアップの有無
大野智弘52.98%上場日から180日間
Jun Emi11.04%上場日から180日間
John Williams5.40%上場日から180日間
飯塚健3.97%上場日から180日間
Net Capital Partners Limited2.89%上場日から180日間
美澤臣一2.66%上場日から180日間
Ardian International Limited2.10%上場日から180日間
高橋秀明2.10%上場日から180日間
斉藤誠2.10%上場日から180日間
国際航業(株)1.82%

ソフトバンクと同じに日に上場する自信

Kudan(4425)は、12月に新規上場する20銘柄のうち、最も初値の高騰が期待できる銘柄となるでしょう。コンピュータ・ロボットに、人工知覚(視覚)を与えて自律的に動くことを支援する技術は様々な応用が期待できる分野です。

ここ数期は業績の不安定さが目立ちますが、今3月期の業績変化率は特筆モノで、この成長が来期以降も続くとなれば、株価は成長性を先取りする動きが一段と強まるでしょう。敢えて、ソフトバンクと同じ日に上場日をぶつけてくるあたり、会社側も初値に自信があることを伺わせます。

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