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恵和【4251】

  • 恵和が10月30日、東証2部に新規上場
  • 光拡散・高機能光学フィルムを製造販売
上場市場 東証二部
予想価格770円
上場日2019年10月30日
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天野秀夫
天野秀夫
恵和(4251)のサムネイル
初値期待度3
上場後株価期待度3
上場時話題性3
事業成長性3
事業収益力3

恵和が10月30日、東証2部に新規上場/光拡散・高機能光学フィルムを製造販売

恵和(4251、けいわ)が10月30日、東証2部に新規上場する。1948年9月28日に設立した同社は、中国・南京、台湾、韓国、米国の連結子会社4社を含めた5社で構成され、光拡散フィルム、高機能光学フィルムの開発、製造販売を行う「光学シート事業」と、包装資材、産業資材の開発、製造販売を行う「機能製品事業」の2つを事業の柱としている。

売上高の約60%を占める「光学シート事業」は同社のコーティング(塗布)技術、シーティング(製膜)技術などを活かして、スマートフォン、タブレット、ノートパソコン、車載ディスプレイ等の液晶ディスプレイに利用される光拡散フィルム、偏光制御フィルム等の光学シート部材の開発・製造・販売を手掛けている。

なかでも、主要製品である光拡散フィルム「オパルス」は液晶ディスプレイの光源であるバックライトユニット構成部材の1つとして、光のムラがなく、光を均一に拡散させる機能を有するプラスチックフィルムで、省電力の特徴も有している。このほか、顧客ニーズに応じた機能を付加した高機能光学フィルムを製造している。

同40%を占める「機能製品事業」では、紙、フィルム等にコーティングやラミネーティング加工のほか、シート成形したフィルム貼り合わせ等により、特定の機能を付加した包装資材、産業資材の製造・販売を行っている。なかで、包装資材としては、印刷用紙等の紙製品を湿気から保護する防湿紙を製造している。産業資材では、合成皮革、炭素繊維等の製品を製造する過程で製品の支持体になる工程紙と、顧客ニーズに応じた建築資材などのカスタム品を手掛けている。

今2019年12月期業績は、売上高152億円(前期比3.5%減)、経常利益8.4億円(同14.4%増)と減収増益の見通し。第2四半期(1-6月)経常利益は5.1億円で通期予想に対して61%の進捗率となっている。

恵和(4251)の基本情報

企業名恵和株式会社
会社URLhttps://www.keiwa.co.jp/
証券コード・市場 東証二部 (4251)
上場予定日2019年10月30日
業種 化学
事業内容光学シート、産業資材等の製造販売
本社所在地東京都中央区日本橋茅場町二丁目10番5号
社長長村惠弌
設立年月1948年09月28日
決算期12月末
上場前資本金266,400千円

事業の特徴と魅力

恵和(4251)は、スマートフォン、タブレット、車載ディスプレイ等の液晶ディスプレイに利用される光拡散フィルム、偏光制御フィルムのメーカーとして、製膜、積層、塗布技術に優れていることが特徴です。化学株ポストの銘柄ですが、ハイテク株の動向に株価は左右されそうです。

また、野菜・果実のハウス栽培において害虫や汚染水等から作物を守る農業資材、太陽光発電において太陽電池内部を空気中の水分や紫外線等の外部環境から保護し、長期間に渡り劣化を防止するバックシートの製造販売も手掛けています。アジア、米国に現地法人を持ち、海外展開が推進していることも特徴と言えるでしょう。

初値予想

想定価格 770円
仮条件 700円〜 770円
公開価格 770円
初値予想 950円

初値予想と上場後の見込み

恵和(4251)の想定価格770円から試算される想定時価総額は57.1億円、市場からの資金吸収額は17.6億円で、東証2部上場の中型案件と見られます。光学シート、産業資材などの製造販売という事業内容の化学業種で、近年の業績がやや伸び悩み気味、公開株式数が228万株と多く、マザーズに比べて前人気が後退する東証2部案件とあって、初値は穏健なものとなりそうです。

その一方で、公開価格が770円と低位で、PER、PBR的にも株価が割安に価格が設定され、配当も実施していることから、上場後は下値不安も少ない銘柄となりそうです。意外高があるかもしれません。

IPOスケジュール

抽選申込(BB)期間 2019-10-11〜 2019-10-18
当選発表(公開価格決定)日 2019-10-21
購入申込期間 2019-10-23〜 2019-10-28

IPO当選株数
※単位は株

公募株数 1,500,000
売出株数(OAを含む) 780,400
当選株合計 2,280,400

おすすめのネット証券

恵和(4251)の主幹事は大和証券です。東証2部のIPOは今年8社目です。幹事にはいちよし証券、SBI証券、東海東京証券、エース証券が参画しています。公開株式数が228万株強と多くなっているのが特徴です。

一方、大株主は会社関係者と取引先で占められています。大株主へのロックアップは東亞合成(4045)を除いて解除条項なしの180日間としっかり掛かっていることが好感されます。

幹事証券リスト

証券会社割当率割当株数当選本数
主幹事大和証券95.66%2,181,40021,814
幹事いちよし証券1.74%39,600396
SBI証券0.87%19,800198
東海東京証券0.87%19,800198
エース証券0.87%19,800198

株主構成

氏名比率ロックアップの有無
長村惠弌74.40%上場日から180日間
長村 みどり4.78%上場日から180日間
石田憲次2.42%上場日から180日間
江田徐紅2.38%上場日から180日間
恵和従業員持株会2.20%上場日から180日間
足利正夫1.89%上場日から180日間
久保 武1.74%上場日から180日間
中島由起1.69%上場日から180日間
東亞合成株式会社1.18%上場日から90日間、但し公開価格の1.5倍で解除
小林俶朗0.84%上場日から180日間

業績

売上高(千円)経常利益(千円)当期純利益(千円)1株当たり利益(円)純資産額(千円)1株当たり純資産額(円)配当(円)自己資本比率(%)自己資本利益率(%)
2016年12月期(実績)15,083,848-827,862-1,079,511-184.372,225,610373.920.000.00.0
2017年12月期(実績)14,558,83772,725226,02538.182,764,371466.950.250.00.0
2018年12月期(実績)15,758,666741,855451,76876.313,057,883516.531.000.00.0
2019年12月期(予想)15,209,000849,000579,00093.790.009.210.00.0
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※2016年12月期は単独、2017年12月期以降は連結決算。

3ケタの公開価格と本店所在地

恵和(4251)と同様に、今年に入って公開価格が3ケタで登場したのは3月の国土開発(1887)KHC(1451)、6月の日本グランデ(2976)、8月のステムリム(4599)、9月のアミファ(7800)と6銘柄目になります。この過去の5銘柄のなかで10月25日現在、公開価格を割り込んでいるのはKHC(1451)のみです。

むしろ、直近の9月にジャスダックにIPOしたアミファ(7800)は公開価格660円に対して初値910円、その後の高値は1770円と大活躍を見せました。恵和はアミファよりも重量感がある銘柄ですが、本店所在地が東証のお膝元でもある東京都中央区日本橋茅場町で、アナリストなどが訪問しやすい地の利があることも注目できます。

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