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カオナビ【4435】

  • カオナビが3月15日、マザーズに新規上場
  • 企業人材情報をクラウド上で一元管理する「カオナビ」提供
上場市場 マザーズ
予想価格1,780円
上場日2019年03月15日
天野秀夫
天野秀夫
カオナビ(4435)のサムネイル
初値期待度4
上場後株価期待度4
上場時話題性3
事業成長性4
事業収益力2

カオナビが3月15日、マザーズに新規上場/企業人材情報をクラウド上で一元管理する「カオナビ」提供

カオナビ(4435)が3月15日、マザーズに新規上場する。企業の人材情報をクラウド上で一元管理する「カオナビ」の提供を通じた事業を展開している。

「カオナビ」は、社員の顔や名前、経験、評価、スキルなどの人材情報を一元管理して可視化することで、業務効率化、適材適所の人事配置による生産性向上、適正評価に基づく人材開発、適切な人事戦略の立案による経営基盤の強化といった人材マネジメントをサポートする同社が開発したシステム。企業経営陣や管理職が「社員の顔と名前が一致しない」という課題解決に役立っている。

機能としては、人材データベース、社員リスト、配置バランス図、組織ツリー図、社員アンケート、評価ワークフロー、社員データグラフ、写真情報ソートなどが搭載されている。

2012年にリリースされた「カオナビ」の利用企業数は2017年3月末の445社から、2018年3月末には854854社、2018年末には1194社へと順調に増加している。出荷社数シェアでは33.3%、売上金額シェアで29.3%シャアを占めていると推定され、国内クラウド人材マネジメントシステム市場では、トップシェアとなっている。

今3月期業績は、売上高16.45億円(前期比72.7%増)、経常損失1.47億円(前期は2.5億円の赤字)を見込む。事業拡大に伴う社員・外注費の増加、オフィス移転による費用増のほか、「カオナビ」の認知拡大のためのマーケティング活動と先行投資を優先させている。

カオナビ(4435)の基本情報

企業名株式会社カオナビ
会社URLhttps://corp.kaonavi.jp/
証券コード・市場 マザーズ (4435)
上場予定日2019年03月15日
業種 情報・通信業
事業内容クラウド人材マネジメントシステム『カオナビ』の提供
本社所在地東京都港区元赤坂1-2-7
社長柳橋仁機
設立年月2008年05月27日
決算期3月末
上場前資本金441,400千円

事業の特徴と魅力

カオナビ(4435)はクラウド関連、さらに顔写真を見てのマネジメント業務が出来るというユニークさが注目されます。こうしたシステムは株式上場による知名度アップ、企業信用力アップで拡販に弾みがつくことがよくあります。

デンソー、みずほフィナンシャル、パナソニックなど数多くの大手企業が採用していることが注目されます。また、今後のシステムの拡張性にも期待が持てます。

初値予想

想定価格 1,780円
仮条件 1,780円〜 1,980円
公開価格 1,980円
初値予想 3,000円

初値予想と上場後の見込み

カオナビ(4435)の想定価格1,780円から試算される想定時価総額は94.1億円で、市場からの資金吸収額は17.8億円となり、東証マザーズ上場の中型案件となります。市場人気の高いクラウド関連というテーマ性を持つことから初値はまずまずのパフォーマンスを発揮するでしょう。主幹事は初値が飛ぶ傾向がある大和証券であり。上場日のIPOは同社単独というのもプラス材料です。

ただし、業績的には今3月期見込みを含めて赤字です。また、大株主にファンドが多数存在しています。上場後の高値追いには注意が必要です。

IPOスケジュール

抽選申込(BB)期間 2019-02-28〜 2019-03-06
当選発表(公開価格決定)日 2019-03-07
購入申込期間 2019-03-08〜 2019-03-13

IPO当選株数
※単位は株

公募株数 500,000
売出株数(OAを含む) 500,500
当選株合計 1,000,500

おすすめのネット証券

カオナビ(4435)の主幹事証券は大和です。前人気の高い3月13日IPOのサーバーワークス(4434)主幹事後とあって注目できます。ネット証券ではマネックスSBIが幹事団に入っていますが、DMMからの参加も可能となっています。

大株主では上位4社がベンチャーファンドとなっています。公開価格から1.5倍高での解除条項もついており、上場後の需給は注意する必要があります。

幹事証券リスト

証券会社割当率割当株数当選本数
主幹事大和証券88.72%887,6008,876
幹事みずほ証券7.39%73,900739
東海東京証券1.39%13,900139
マネックス証券1.39%13,900139
SBI証券0.78%7,80078
エース証券0.34%3,40034

株主構成

氏名比率ロックアップの有無
柳橋仁機42.36%上場日から180日間
(同)RSIファンド1号21.74%上場日から180日間
大和ベンチャー1号投資事業有限責任組合10.82%上場日から90日間、但し公開価格の1.5倍で解除
佐藤寛之4.53%上場日から180日間
(株)アスパイア4.42%上場日から90日間、但し公開価格の1.5倍で解除
NVCC7号投資事業有限責任組合4.17%上場日から90日間、但し公開価格の1.5倍で解除
田丸拓也2.83%上場日から90日間、但し公開価格の1.5倍で解除
NVCC8号投資事業有限責任組合2.65%上場日から90日間、但し公開価格の1.5倍で解除
(株)新生銀行0.88%
島浩文0.53%

焦点は収益の黒字化タイミング

働き方改革など労働環境に対するマネジメントの行き届いた目が必要となる中で、カオナビ(4435)の事業はユニークで成長性が伺えます。顔と名前の一致により社内でのコミュニケーションが活性化され、社員の離職防止につながるという効果も期待されます。

「カオナビ」の収益構造は、顧客に対してクラウド上で提供するサービスの対価を、使用期間に応じて受領するサブスクリプション(月額課金)モデルとなっており、人材情報の一元管理を図るデータベースプラン(月額39800円から)などニーズに応じたプランを選べる形態となっています。焦点は赤字が続いている業績で、来2020年3月期のタイミングで黒字化できるかがポイントです。

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