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ジェイック【7073】

  • ジェイックが10月29日マザーズに新規上場
  • 教育融合型人材紹介サービス「就職カレッジ」など展開
上場市場 マザーズ
予想価格4,610円
上場日2019年10月29日
天野秀夫
天野秀夫
ジェイック(7073)のサムネイル
初値期待度4
上場後株価期待度3
上場時話題性3
事業成長性3
事業収益力3

ジェイックが10月29日マザーズに新規上場/教育融合型人材紹介サービス「就職カレッジ」など展開

ジェイック(7073)が10月29日、東証マザーズに新規上場する。1991年3月7日に設立した同社は、中国上海と香港の連結子会社2社を含めた3社で構成され、教育融合型人材紹介サービスと教育研修サービスを主力事業としている。従業員数300名未満の中堅中小企業をメーンに、フリーターや第二新卒、大学中退者や就活生、地方大学4年生、留年生、留学生などに対して教育の機会を提供したうえで紹介するビジネスを展開している。

具体的には、主に20代の就職に苦戦するフリーター、第二新卒層を対象とした「就職カレッジ」、女性だけを対象とした「女子カレッジ」、大学中退者を対象とした「セカンドカレッジ」、部活動や単位取得等で就職活動に出遅れた大学4年生を支援する「新卒カレッジ」といった分野別に、教育融合型人材紹介サービスを行っている。また、採用される求職者の上司となる若手リーダーを対象に、1年間の育成カリキュラムを提供する「リーダーカレッジ」も手掛けている。

このほか、ベストセラーとなったビジネス書「7つの習慣」や、目標達成するスキルと人格を育てる「原田メソッド」などの活用による研修事業を展開している。

今2020年1月期業績は売上高31.13億円(前期比15.2%増)、経常利益3.2億円(同44.7%増)の増収増益見込み。第2四半期(2-7月)経常利益は2.41億円で通期計画に対し75%の進捗率となっている。

ジェイック(7073)の基本情報

企業名株式会社ジェイック
会社URLhttp://www.jaic-g.com/
証券コード・市場 マザーズ (7073)
上場予定日2019年10月29日
業種 サービス業
事業内容教育融合型人材紹介サービス「就職カレッジ」などを提供するカレッジ事業と教育研修サービスの提供
本社所在地東京都千代田区神田神保町1-101
社長佐藤剛志
設立年月1991年03月07日
決算期1月末
上場前資本金96,503千円

事業の特徴と魅力

ジェイック(7073)は 教育を加えた「就職ポテンシャル層」と自社で定義する就職予備層と従業員300人規模未満の中小企業の求人ニーズをマッチングさせるビジネスを展開しています。

就職ポテンシャル層とは、フリーターや第二新卒、大学中退者や就活に苦戦および地方大学4年生、留年生、留学生など、各々の事情によって採用市場において不利な立場に置かれているものの、就職活動に意欲を持つ人材層としています。有能な求職者をいかに集めるか、また育てるかが注目されます。

また、人材ビジネス業界は事業分野の開拓も活発で、新ビジネスの立ち上げ動向も企業成長の焦点となってきます。

初値予想

想定価格 4,610円
仮条件 4,610円〜 4,750円
公開価格 4,750円
初値予想 7,500円

初値予想と上場後の見込み

人材紹介事業を展開するジェイック(7073)の想定価格4610円から試算した想定時価総額は41.7億円、市場からの資金吸収額は7.6億円で、マザーズIPOの小型案件となります。

事業内容的には地味な業態といえますが、公開株式数が164,400株と極めて少なく、大株主にベンチャーファンドも存在せず、ロック・アップもしっかりと掛かっていることから需給的には、初値が飛ぶ要素を兼ね備えています。業績も増収増益基調で配当を実施していることもポイントです。

公開価格水準が4750円と、今年4月以降に登場したIPOで最も高いことから値幅取りの対象としても、短期資金を集めそうです。ただし、買い一巡後は流動性の問題から急落することも予想され、セカンダリー投資は慎重さが求められるでしょう。

IPOスケジュール

抽選申込(BB)期間 2019-10-10〜 2019-10-17
当選発表(公開価格決定)日 2019-10-18
購入申込期間 2019-10-21〜 2019-10-25

IPO当選株数
※単位は株

公募株数 71,500
売出株数(OAを含む) 92,900
当選株合計 164,400

おすすめのネット証券

ジェイック(7073)の主幹事証券はSMBC日興証券です。東洋証券、楽天証券が久々に幹事団に入っているなど準大手・中堅筋を幹事団に組み込んでいることが特徴です。また、北海道地盤の北洋証券(旧・上光)が幹事団に加わっています。

一方、筆頭株主のエンスーは佐藤社長の資産管理会社です。第3位大株主のマザーズのティーケーピー(3479)を除いて価格解除条項なしの180日間のロックアップがしっかりと掛かっています。第8位大株主のファイブアイズ・ネットワークスはIPOコンサルタント会社と見られます。従業員持株会も組織されています。

株主構成

氏名比率ロックアップの有無
(株)エンスー59.15%上場日から180日間
佐藤 剛志20.76%上場日から180日間
(株)ティーケーピー3.35%上場日から90日間、但し公開価格の1.5倍で解除
山本 太2.51%上場日から180日間
近藤 浩充1.95%上場日から180日間
知見寺 直樹1.51%上場日から180日間
尾崎 三昌1.12%上場日から180日間
ファイブアイズ・ネットワークス1.12%上場日から180日間
古庄 拓0.84%上場日から180日間
ジェイック従業員持株会0.68%上場日から180日間

業績

売上高(千円)経常利益当期利益1株当たりの純利益純資産額1株当たり純資産額配当(円)自己資本比率自己資本利益率
2017年1月期(実績)1,969,69445,519-27,173-36.83176,619239.3540.0011.6
2018年1月期(実績)2,473,812155,42584,537114.57239,724324.870.0012.938.2
2019年1月期(実績)2,702,050221,067173,843235.59408,033552.9760.0018.753.4
2020年1月期(予想)3,113,000320,000212,000270.020.0073.670.00.0

※2017年1月期まで単独、2018年1月期から連結決算

他社との違いをアピールできるか

事業モデルに突出した新規性は見あたらないジェイック(7073)ですが、株式需給の側面から見ると初値が飛びやすい条件が揃っています。また、上場時から配当を実施します。

人材紹介ビジネスの上場企業は多いため、会社側が他社との違い、自社の魅力の効率的な紹介ができれば、上場後も人気が持続する可能性を秘めています。会社側のIR姿勢が株価形成に大きな影響を与える企業と言えます。

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