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アイリックコーポレーション【7325】

  • アイリックコーポレーションが9月25日、マザーズに新規上場
  • 保険販売と保険領域のシステム開発を展開
上場市場 マザーズ
予想価格1,410円
上場日2018年09月25日
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天野秀夫
天野秀夫
アイリックコーポレーション(7325)のサムネイル
初値期待度4
上場後株価期待度4
上場時話題性3
事業成長性3
事業収益力4

アイリックコーポレーションが9月25日、マザーズに新規上場/保険販売と保険領域のシステム開発を展開

アイリックコーポレーション(7325)が9月25日、東証マザーズに新規上場する。同社は、個人・法人向けの保険販売を行う保険代理店や、保険販売会社に対してソリューションを提供するソリューション・システム開発事業を手掛けている。

保険販売事業は、来店型保険ショップとして「保険クリニック」を直営店32店舗(2018年7月末)を展開して、顧客の保険選びをサポートしている。独自開発した「保険IQシステム」の活用が特徴で、生命保険の保証内容を図示したシートにまとめて説明することができ、保険商品をパソコンやタブレット操作でワンタッチで検索、絞り込み、比較することを可能としている。保証リスク分析、20社以上の保険会社の保険商品を一括検索、一部の保険会社はシステム連携で、申し込み手続きまでを同システムで完結できることがメリットとなっている。

この「保険IQシステム」を汎用化した生命保険の現状把握・検索提案システム「ASシステム」、簡易版の保険申込ナビゲーションシステム「AS―BOX」も独自開発している。

ソリューション事業では、FC部門において全国149店舗(同)の「保険クリニック」FC店に対して「保険IQシステム」「AS―BOX」を提供して直営店と同等のサービスを展開。AS部門は金融機関・保険代理店・企業代理店などに対して、「ASシステム」「AS―BOX」を提供している。

2016年施行の改正保険業法の規制に対応した開発システムに対する引き合いは増加しており、イオン銀行、愛媛銀行など金融機関の導入数は7月末で15行に達している。売上高35.84億円(前期比15.9%増)、経常利益4.41億円(同75.7%増)と増収増益見込み。

アイリックコーポレーション(7325)の基本情報

企業名株式会社アイリックコーポレーション
会社URLhttps://www.irrc.co.jp/
証券コード・市場 マザーズ (7325)
上場予定日2018年09月25日
業種 保険業
事業内容個人・法人向けの保険販売を行う保険代理店や、保険販売会社に対してのソリューション・システム開発事業
本社所在地東京都文京区本郷二丁目27番20号
社長勝本竜二
設立年月1995年07月24日
決算期6月末
上場前資本金694,500千円

事業の特徴と魅力

アイリックコーポレーション(7325)は、個人および法人向けの保険販売を行う保険販売事業として、来店型保険ショップ「保険クリニック」を展開していますが、むしろ、自社開発した「保険IQシステム」「AS―BOX」のソリューションを他社に提供するIT企業としての側面が、成長領域として関心を集めています。単なる保険の紹介窓口店舗を展開する企業とみると、間違えます。

「AS システム」のオプション機能である証券分析AIアシスト機能は、東京海上グループの東京海上あんしんエージェンシーの全国拠点に採用されるなど、AI関連株としても注目できることが魅力です。

初値予想

想定価格 1,410円
仮条件 1,600円〜 1,770円
公開価格 1,770円
初値予想 3,000円

初値予想と上場後の見込み

アイリックコーポレーション(7325)の想定価格1410円から試算される想定時価総額は57億円、市場からの資金吸収額は11.7億円で、東証マザーズ上場の中型案件となります。想定価格に対して、仮条件は1600円から1770円に上振れて決定しています。

仮条件が想定価格よりも上振れて決定した場合は、初値人気が高騰するケースがほとんどです。その一方で、保険販売および保険代理業は過去の例から見て初値が穏健になるバターンが多いです。このように強弱感が対立する銘柄です。

むしろ、穏健に初値がついた場合、保険業や金融業は上場後に上昇する場面があります。今6月期の業績見通しも良好なので面白い投資対象となるでしょう。

IPOスケジュール

抽選申込(BB)期間 2018-09-05〜 2018-09-11
当選発表(公開価格決定)日 2018-09-12
購入申込期間 2018-09-13〜 2018-09-19

IPO当選株数
※単位は株

公募株数 620,000
売出株数(OAを含む) 208,000
当選株合計 828,000

おすすめのネット証券

主幹事は野村証券で、幹事団は中小証券とSBI証券マネックス証券のネット証券で固められています。一方、筆頭株主のベンチャーキャピタル「Nihon IFA Partners」は解除条項なしのロックアップがかかっています。このベンチャーキャピタメルは売出しに傘下していません。

需給的には短期的にみてプラス材料です。むしろ、上場後のどこかのタイミングで売出しを計画してくる可能性もあります。大株主全てに解除条項が無いロックアップが90日間、もしくは180日間かかっていることは注目できます。

幹事証券リスト

証券会社割当率割当株数当選本数
主幹事野村証券93.04%770,4007,704
幹事いちよし証券1.74%14,400144
藍澤証券1.30%10,800108
エース証券0.87%7,20072
水戸証券0.87%7,20072
むさし証券0.87%7,20072
マネックス証券0.87%7,20072
SBI証券0.43%3,60036

株主構成

氏名比率ロックアップの有無
Nihon IFA Partners Ltd41.54%上場日から90日間
勝本 竜二25.46%上場日から180日間
住友生命保険相互会社6.42%上場日から90日間
勝本 伸弘3.54%上場日から180日間
半澤 勝広3.29%上場日から180日間
FWD富士生命保険3.02%上場日から90日間
(株)産業経済新聞社1.37%上場日から90日間
富山 昇司1.37%上場日から180日間
大森 学0.85%上場日から180日間
(株)アエリア0.84%上場日から90日間

産経新聞社が大株主に名を連ねる

単なる保険の紹介窓口・販売会社ではなく、保険の販売システムをAIを活用して開発する企業と見れば、企業評価は大きく変わってきます。また、大株主には住友生命、FWD富士生命が名を連ねていますが、今後は取引先の金融機関が資本参加してくる可能性もあります。

また、産業経済新聞社(サンケイ新聞社)が資本参加していることも関心を呼びそうです。ゲーム会社のアエリア(3758)は投資先企業の一つとして10年以上前から資本参加しています。

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