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一家ダイニングプロジェクト【9266】

  • 一家ダイニングプロジェクトが12月12日、マザーズに新規上場
  • 屋台屋博多劇場など居酒屋チェーンを首都圏で展開
上場市場 マザーズ
予想価格2,250円
上場日2017年12月12日
天野秀夫
天野秀夫
一家ダイニングプロジェクト(9266)のサムネイル
初値期待度4
上場後株価期待度4
上場時話題性3
事業成長性4
事業収益力3

一家ダイニングプロジェクトが12月12日、マザーズに新規上場/屋台屋博多劇場など居酒屋チェーンを首都圏で展開

一家ダイニングプロジェクト(9266)が12月12日、マザーズに新規上場する。一家ダイニングプロジェクトの事業内容は、居酒屋中心の飲食事業とブライダル事業。

九州博多の風物詩「屋台」をコンセプトにした『屋台屋博多劇場』、生鮮魚介類をメーンメニューとした炉端風の『こだわりもん一家』を中心とした居酒屋チェーンを、1都3県(千葉・埼玉。神奈川)で展開中。大学を中退して20歳で起業した現在の武長太郎社長が、1997年に千葉県市川市に開業した居酒屋が第1号店となっている。

このほか、イタリアンレストラン『TANGO』を六本木、寿司店「あらた」を銀座に展開している。2017年10月末現在で『こだわりもん一家』13店舗、『屋台屋博多劇場』29店舗、『TANGO』「鮨あらた」を各1店展開している。

主力の『屋台屋博多劇場』は内装のオープンキッチン、メニューの「鉄鍋餃子」「博多串焼き」「博多モツ鍋」が特徴。『こだわりもん一家』はオープンキッチンとカウンター席の間に畳を置いて女将が給仕するシステムを採用している。2016年3月には、同業のDDホールディングス(3073、ダイヤモンドダイニング)が資本参加した。

一方、ブライダル事業は、ブライダル施設「The Place of Tokyo」が拠点。その強みは東京港区芝の東京タワーの目前に立地するというロケーション。2017年3月期実績で全売上高54億円のうち23億円強を売り上げる規模だ。

上場にあたっての調達資金は、全額を居酒屋2ブランドの新規出店に充当する予定で、来2019年3月期の新規出店予定の14店舗中9店舗の立ち上げ資金に活用する予定だ。

一家ダイニングプロジェクト(9266)の基本情報

企業名株式会社一家ダイニングプロジェクト
会社URLhttps://www.ikkadining.co.jp/
証券コード・市場 マザーズ (9266)
上場予定日2017年12月12日
業種 小売業
事業内容居酒屋「屋台屋博多劇場」「こだわりもん一家」等の運営、ブライダル事業
本社所在地千葉県市川市八幡二丁目5番6号
社長武長太郎
設立年月1997年10月27日
決算期3月末
上場前資本金143,200千円

事業の特徴と魅力

一家ダイニングプロジェクトの事業内容は、九州博多の風物詩「屋台」をコンセプトにした『屋台屋博多劇場』、生鮮魚介類をメーンメニューとした炉端風の『こだわりもん一家』を中心とした居酒屋チェーンです。

このほか、ブライダル事業も併設するイタリアンレストラン「TANGOR」を六本木と港区芝に、寿司店「あらた」を銀座に展開しています。これらの出店は東京都と千葉県が主力で、その他では埼玉県2店、神奈川県1件(2017年10月末現在)にとどまっています。すなわち、今後の出店余地は大きい点が同社の魅力です。

また、同業のDDホールディングス(3073、ダイヤモンドダイニング)が資本参加していることも注目です。

初値予想

想定価格 2,250円
仮条件 2,250円〜 2,450円
公開価格 0円
初値予想 3,200円

初値予想と上場後の見込み

一家ダイニングプロジェクト(9266)は、想定価格から試算した時価総額は33億7000万円、市場からの資金吸収額は6億5000万円の東証マザーズ小型案件で、初値の高騰が十分期待できます。

今年2月に上場した外食系企業では、同じ居酒屋業態の2月のユナイテッド&コレクティブ(3557)が公開価格から2.7倍の初値をつけています。このほか、ラーメンチェーンの力の源(3561)は同3.7倍でした。反面、ファンドの出口案件の色彩が濃かったスシロー(3563)は初値公募価格割れに沈みました。店舗の出店余地の大きさが事業成長性と捉えられる居酒屋業態は初値が飛びやすく、また上場後も持続的な株価上昇が見込まれます。

大型上場のカチタス(8919)と同日上場で、翌13日には佐川急便のSGホールディングス(9143)の上場を控えますが、影響は殆ど無いでしょう。当選株数が少なく当たりにくい銘柄ですが、積極参加でいいでしょう。

IPOスケジュール

抽選申込(BB)期間 2017-11-27〜 2017-12-01
当選発表(公開価格決定)日 2017-12-04
購入申込期間 2017-12-05〜 2017-12-08

IPO当選株数
※単位は株

公募株数 159,000
売出株数(OAを含む) 130,800
当選株合計 289,800

IPO申込みにおすすめのネット証券

初値が飛びやすい東証マザーズ上場の小型案件で当選株数が289,800株しかないため、かなり当選は厳しい銘柄となります。オンライン経由では、SMBC日興、SBI、マネックスから参加できます。

一方、大株主には解除条項がつかない180日間のロックアップがしっかりとかかっています。また、ロックアップがかかっていない大株主のベクトルとサントリー酒類販売は事業政策面での投資のため、大量な売りを出すことも考えられません。

幹事証券リスト

証券会社割当率割当株数当選本数
主幹事SMBC日興証券94.05%2370002370
幹事SBI証券2.98%750075
いちよし証券1.98%500050
マネックス証券0.99%250025

株主構成

氏名比率ロックアップの有無
武長太郎50.49%上場から180日間
㈱TKコーポレーション28.21%上場から180日間
㈱DDホールディングス8.46%上場から180日間
㈱ベクトル2.68%
The CFO Consulting(株)2.54%上場から180日間
サントリー酒類販売㈱1.41%
秋山淳0.85%上場から180日間
西山和義0.57%上場から180日間

居酒屋業態は株価「勝ち組」の可能性を持つ

外食企業の新規上場は、株価の面で優勝劣敗がはっきりしています。近年では串カツ田中(3547)や鳥貴族(3193)、物語コーポレーション(3097)などが「勝ち組」と言えるでしょう。

新興の居酒屋業態は出店に勢いがあり、資金調達、知名度向上などの面で上場自体が企業成長につながりやすい側面あります。店舗数が40店舗強、出店エリアが1都3県にまだ限られている同社の場合、コストコントロールさえ間違えなければ数年は持続的な成長が見込まれます。

また、事業内容的に株主優待の新設も今後は期待できます。新規上場への投資スタンスは積極姿勢でいいでしょう。上場後は相場的な過熱感が冷めたところで株価水準睨みで投資タイミングを図りたい銘柄です。

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