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HPCシステムズ【6597】

  • HPCシステムズが9月26日、マザーズに新規上場
  • 高度科学技術計算用コンピュータ事業を展開
上場市場 マザーズ
予想価格1,930円
上場日2019年09月26日
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天野秀夫
天野秀夫
HPCシステムズ(6597)のサムネイル
初値期待度3
上場後株価期待度3
上場時話題性4
事業成長性4
事業収益力3

HPCシステムズが9月26日、マザーズに新規上場/高度科学技術計算用コンピュータ事業を展開

HPCシステムズ(6597)が9月26日、東証マザーズに新規上場する。同社は2006年3月3日に設立され科学技術計算用コンピュータ事業(HPC事業)と産業用コンピュータ事業(CTO事業)の2つの事業を展開している。

前6月期実績で売上高の65.3%を占めるHPC事業は、ハイパフォーマンスコンピューティング分野の科学技術計算に関連するソリューションの提供を展開している。

科学技術計算用高性能コンピュータとシミュレーションソフトウェアの販売から、科学技術計算や深層学習環境を構築するシステムインテグレーションサービス、シミュレーションソフトウェアプログラムの高速化サービス、計算化学のソフトウェアプログラムの開発・販売、受託計算・科学技術研究開発支援及び導入後のサポートまでをワンストップで行う体制を構築していることが特徴だ。

従来の主力ユーザーである大学研究室や公的研究機関からの受注継続を目指すなか、民間企業の研究所・R&Dセンターなどで実施されている大規模・高精度な科学技術計算向け高性能計算機の拡販を強化している。

一方、前期売上高のクライアント企業のニーズに応じた産業用コンピュータの開発、販売を行っている。組込コンピュータとして、各種製造装置や工作機械、計測装置や検査装置のほか、インフラシステムにおける監視制御、医療機器、デジタルサイネージなど幅広い分野で搭載実績を持っている。

産業用組込コンピュータを展開しているCTO事業は、半導体検査装置、医療装置、アミューズメント機器向けで実績を持つなか、画像処理、ディープラーニング、スマートファクトリーなどを戦略分野と定めている。

今2020年6月期業績(単独)は、売上高57.8億円(前期比7.2%増)、経常利益4.5億円(同24.5%増)を見込む。近年は増収増益の基調が続いている。

HPCシステムズ(6597)の基本情報

企業名HPCシステムズ株式会社
会社URLhttps://www.hpc.co.jp/
証券コード・市場 マザーズ (6597)
上場予定日2019年09月26日
業種 電気機器
事業内容科学・工学向け高性能コンピュータのソリューション提供
本社所在地東京都港区海岸3-9-15
社長小野鉄平
設立年月2006年03月03日
決算期6月末
上場前資本金153,000千円

事業の特徴と魅力

HPCシステムズ(6597)が手掛ける高度システムインテグレーションは、従来のシステム開発業者等が行っている業務系ITサービスとは領域が異なり、科学技術計算、モノ作りにおける流体構造シミュレーション、創薬や材料開発に必要な計算化学、深層学習、人工知能・ビッグデータ解析等の領域に対するシステムインテグレーションに特化していることが特徴です。

ヤフー(4689)に納入したスーパーコンピュータ「kukai(クウカイ)」がスーパーコンピューターの省エネ性能ランキングで世界2位となった実績もあります。

初値予想

想定価格 1,930円
仮条件 1,930円〜 1,990円
公開価格
初値予想 2,200円

初値予想と上場後の見込み

 HPCシステムズ(6597)の想定価格1930円から試算した時価総額は78.9億円、市場からの資金吸収額は61.7億円で東証マザーズ上場の中型案件となります。大学や公的機関などの研究・開発を支援する科学・工学向け高性能コンピュータのソリューション提供で、派手さはないもののハイテクイメージがあります。ただ、公開株式数は319万株とおおく需給的には重量級イメージが有り、初値は穏健なスタートとなりそうです。上場後は堅調な業績動向を評価しての株価形成となりそうです。

IPOスケジュール

抽選申込(BB)期間 2019-09-09〜 2019-09-13
当選発表(公開価格決定)日 2019-09-17
購入申込期間 2019-09-18〜 2019-09-24

IPO当選株数
※単位は株

公募株数 50,000
売出株数(OAを含む) 3,148,500
当選株合計 3,198,500

おすすめのネット証券

HPCシステムズ(6597)の主幹事証券は7月のブシロード(7803)、8月のステムリム(4599)以来のSMBC日興証券です。SBI証券、みずほ証券などが幹事団を形成しています。

一方、大株主のほとんどに価格解除条項が無い180日のロックアップが掛かっています。筆頭株主の投資ファンドである「TKTH投資事業有限責任組合」はIPO時の売出しで保有株のすべてを売却する予定です。

ファンドの出口案件との見方がある一方、IPO後の需給は比較的締まってくる可能性をもっています。

株主構成

氏名比率ロックアップの有無
TKTH投資事業有限責任組合70.10%上場日から180日間
菱洋エレクトロ(株)10.34%上場日から180日間
ナラサキ産業(株)6.41%上場日から180日間
小野鉄平3.06%上場日から180日間
椎名訓子1.03%
(株)ハイアテック0.92%
長谷川 真樹0.69%上場日から180日間
関浩行0.65%上場日から180日間
齋藤正保0.65%上場日から180日間
廣石昭彦0.59%

AI、ビッグデータ、IoT関連株

HPCシステムズ(6597)の社名ともなり主力事業でもあるHPC事業とは、専門的な知見を求められる科学技術計算用コンピュータ事業です。

株式市場でも物色テーマとなっているAI(人工知能)、ディープラーニング(深層学習)、ビックデータ、IoT(モノのインターネット)とも関連してきます。スパコンを手掛けるNEC(6701)や富士通(6702)が競合といってもいいでしょう。

事業内容は理解しにくいですが、今後は自動運転などでの利用拡大が見込まれ、世界的にも高い市場ニーズが広がっています。

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